素晴らしすぎ、ダルビッシュ

  • HiRO
    2007年04月08日 12:57 visibility76

前回登板で今季初勝利をあげたものの、決して本調子ではない斉藤和巳。Hawksはチーム方針として、原則、登板予定のないローテーションピッ チャーもチームに帯同する。が、本人の希望で和巳は福岡に戻り3日間のミニキャンプを敢行。遠征では出来ない自身のペースでの調整を行った。

その和巳が先発。

初回、ポンポンッと2死をとったかと思うと、そこからいきなり、坪井、セギノール、稲葉、高橋と4連打をくらい3失点。制球が悪くボールが高めに上ずる。ボールに威力があればそれでも打ち損じてくれるのだが、キレもなく、真っ直ぐのスピードが140km/hいかない程度。

それでも、3失点のあとは、そのストレートを見限り、ストレートは見せ球として変化球中心の組み立てで何とかかわすも、6回にはその変化球を狙われ出す。
それでも6回を投げ初回の3失点のみ。
初回の様子からすれば、よくぞ6回まで後をしのいだもの。バッテリーの苦心が伺える。が、その変化球も狙われ出したため、6イニングが限度だったろう。

一方、Fighters先発ダルビッシュは今季2ゲームに投げ、いずれも引き分けて未勝利。その立ち上がり。

6試合ぶりに復帰の大村がセンター前ヒットを放つと、宗がレフト線を破る2ベース。これで無死2、3塁。大村もまだ万全ではない。大村の脚が100%だったなら、この宗の2ベースで生還できたろう。
このゲーム前、多村の状態も踏まえて大村はこう語っている。
「7割くらいの力なら走れる。多村がああいう状況やし、みんなでカバーしていかんと。」
足への負担軽減のため、スパイクの歯を金属から樹脂に変更して試合に臨んでいたそうだ。

信彦の遊ゴロの間に大村が帰って1点を返すも、ここからダルビッシュが徐々にのってくる。ストレートがキレを増し、それが絶妙にアウトローにコント ロールされる。そのストレートに交え、アウトローへのスライダー、そしてインハイへの140km/h台後半のシュートとくれば、そう簡単には打てない。
バッタバッタと築かれる三振の山。

8回、本間が2塁への高いバウンドの内野安打。続く大村があわや同点弾かというフェンス直撃弾で無死1、3塁、初回以来のチャンス。が、ここも宗の セカンドゴロの間に1点が精一杯。ブキャナンが三振、そして、信彦を敬遠。屈辱の小久保もインコース攻めにファーストフライ。反撃もここまで。
完投で14奪三振を喫し、僅か5安打2得点。

多村は代打の切り札として控えていたが出場の好機なく、連続試合出場は11でストップ。
ブキャナンが、1打席目、2打席目とインコースを攻められ2度もバットをへし折られる。そのインコースが頭にあるため、3打席目、4打席目は絶妙のアウトローに全く手が出ず連続三振。
小久保は、徹底的にインハイを攻められ、まともにに振らせてもらえない。前の信彦を敬遠されインハイを攻められる。強打者としては屈辱的に違いない。


この日のダルビッシュの出来をみれば、多村を欠くとはいえ、この結果はやむを得まい。つまりは、ダルビッシュが相手のときは、2点以上とられれば勝つ可能性がグッと低くなる前提で戦わねばなるまい。


このゲームでの光明は、投では、7回からリリーフしたニコースキー、三瀬の好投。打では、復帰した大村と宗のマルチヒットと、1、2番コンビが好調さを維持、といったところ。

さて、ミニキャンプをはって臨んだ和巳だが、状態は一向に上向いていない。が、根本的にはここ数年の疲労の蓄積とみる。おそらく徐々に調子を整えてくるとは思うが、昨年並みのピッチングを求めるのは酷だろう。
今季は和巳以外の3本に頑張ってもらうしかないね。

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