流れを制する

Hawks 4 - 1 Dragons

いやぁ、神内の大腿四頭筋の素晴らしいこと！
いかに昨オフから下半身を鍛えてきたか、よく分かる。

その神内が見事にゲームを作った。
6回途中までを投げ、1失点、11奪三振。

初回にスタメン復帰のカブレラの3号ソロで先制。
3回には、無死満塁で信彦の痛烈な打球が1塁ライナーでゲッツーになり、これで無得点なら流れが相手に移ろうかという嫌なムードのなか、次打者ズレータが2点タイムリー2ベース。
ここがこのゲームの最初のポイントだったといっても過言ではない。

4回に神内が3安打を集中され1点を失った直後の5回、1死1塁から4点目は松中信彦の一打。フェンス直撃のタイムリー2ベース。

6回途中、ランナーを一人許したところで神内から、三瀬、吉武へリレー。
そして、7回。先頭、谷繁の左中間を抜けようかという当たりを、レフト信彦がスライディングしながら逆ハンドで好捕。

相手に流れが行きかけたときの追加点、そして守備でも流れを断つ好プレー。チームの主軸たる信彦の巧守に渡る活躍。

そして、9回は馬原が3者連続三振で、Dragonsに主導権を渡すことなくガッチリ快勝。


8回には2死2、3塁のピンチを、篠原、藤岡で無失点で切り抜けたらしいけど、ゴメン。落ちとったらしく観とらんかった...


さ、交流戦はこれで終了。
残念ながら、交流戦1位に絡むところまではいかなかった。
でも、これから日程的には楽になる。先発も6枚は不要だろう。渚に杉内がファームで再調整だが、投手陣のやりくりは楽になる。
むしろ、課題は野手陣。交流戦を通じても、これという形を見つけ切れてはいない。
捕手もそう。的場と山崎の併用は交流戦まで、と王監督は言っていたが...
我慢して使い続ける、テストしながら使う、という状態にあっては悪くない位置にいる。幸い、松中、ズレータといった主軸は好調。交流戦期間中に、松中レフトに目処もついた。今までより柔軟なオーダーも組める。もう、しばらく試行錯誤は続くだろう。
だが、若手は、いつまでもチャンスが与えられる、とは思わないほうがいい。
ポジションは奪うもの。与えられるものではない。これから優勝争いを戦い抜く中にあっては、計算できるベテランにはない可能性を魅せていかない限り、出場機会は減る。最初から分かっていたことだ。奮起に期待する。