もらった勝ちでも、勝ちは勝ち
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HiRO
2007年05月26日 13:54 visibility76
15安打7得点。
が、打ち勝った印象はない。実際にはCarp内野手陣に助けられた。
Carp先発の高橋建の自責点は僅か2点、5回からの長谷川は0。タイムリーエラーがなければ拙攻ともいえる展開だったろう。
まるでジキルとハイドのように、イニングごとに良い面と悪い面が現れる渚だっただけに、接戦のままリードを奪えずに進んでいたら判らなかった。
初回、いきなり2ベースを浴びたが、山崎の素晴らしいバント処理で3塁タッチアウト。ここしかない、という場所への絶妙な送球。得点圏にランナーを置くだけで力む渚だけに、このプレーは大きい。
2回に前田のソロHRで先制され、3回に本多のタイムリー3ベースで同点に追いついたのだが、この本多のバッティング、高めインコースいっぱいの難しいボールを、体軸の回転のみで捉えたもの。まるで信彦のようなインコース捌き。進化中の本多、何処まで成長するのか愉しみだ。
4回、1死満塁でゲッツーかと思われた森本の打球を、2塁東出が悪送球で走者一掃。さらには大村のタイムリーでたたみ掛ける。
かつては、ホームランも打てる1番打者、といわれた大村だが、ホームランの快感を自ら封じ込め、ひたすらセンター返しに徹するその姿。バットを振れば打ち出の小槌のようにヒットを量産する、プロ中のプロともいえる凄まじいレベルの打撃職人になりつつある。
5回にも、2死2塁からの柴原の3ゴロを新井が1塁へ悪送球で1点を追加し、さらに森本のライト前タイムリーでもう1点。
この時点で、2-7。
この点差なら楽に完投しなきゃならんのに、どうにも安定しない渚。
結局、8回から救援を仰ぐのだが、その後を継いだ篠原がこのところ素晴らしい。
自分の思うようなボールが投げられている、というその自信がそうさせるのか、打たれる雰囲気がない。
最終回、佐藤誠がヒットと四球でランナーを2人ため、馬原へ。
が、東出にはフルカウントとなって、レフト際へのライナー性の飛球。が、これを大村が好捕。良く追いついた、という以上に、そのポジショニングが素晴らしい。
追い込まれた左打者の打ち方を考えて、フルカウントから前に出てライン際に寄っていた。
いや、ホント、攻守に頼もしい限り。
そして、この日、5打数4安打の主砲、信彦。唯一アウトになった1塁ライナーも痛烈な打球だった。
1本目は少し詰まりながら反対方向の3塁線への2ベース。決して綺麗な捉え方ではなかったが振り切れていた分、良い結果。
2本目は高めのボール、これも詰まりながらセンター前へ。
3本目も高めのボール球を強く叩いてセンターにゴロで抜けていく。
4本目は綺麗にレフト線へ弾き返す。
何か、吹っ切れたかな。
この日は、強く上から叩くことに集中できていたように見えた。ここ最近は高めの球に対して全て高々とフライを打ち上げていた。おそらく、ホームランが出ない、打球が上がらないのを気にして、打球を上げようという意識が強すぎたのだろう。
さ、エラーで点をもらおうが勝ちは勝ち。主砲に当たりも出て来たし、チーム全体も良い感じ。
ここいらでノっていきたいね。
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