審判を味方に付ける

  • HiRO
    2006年06月12日 02:13 visibility73

霧のような雨が降りしきる千葉マリンスタジアム。

1-1の同点で迎えた3回表2死、ランナー小関をおいて、俊介のボールにタイミングを狂わされたかに見えたイ・スンヨプの打球はグングン伸びライトスタンドへ。

下手すると降雨コールドもあり得る状況。5回までに先にリードを奪っておくことが大切なゲームコンディション。

そんななかでの実に効果的な2ランHR...の筈だった。

ところが、俊介が次打者への投球に入ろうかといういうときに、3塁今江がボールをよこせという。一瞬怪訝そうな顔をする俊介。なおも「いいからこっちに投げろ」とばかりにボールを要求する今江。半信半疑の俊介が3塁今江にボールを投げる。今江が3塁を踏む。
3塁塁審の手が上がった。アウトの宣告。

どっちだ?
ランナー小関か?
打ったイ・スンヨプか?

それによっては1点も入らない。

なんとランナーの小関のようだ。小関が3塁ベースを踏んでいなかったとの判定。ということは、小関がアウトだから、その時点で3アウト。イ・スンヨプのホームインもない。

結局、イ・スンヨプのHRが幻と終わった。
プロでは珍しい。が、一方で草野球ではベースの踏み損ねが往々にしてある。

だが、いきなりボールを要求してベースタッチをしても、ちゃんと判定してもらえないことが多い。ランナーがベースを回ったときに、塁審に「今の踏んでないよね。」と一言確認しておくこと。目を合わせるだけでも違う。これが大切だ。
自分が確信を持っているだけでは駄目なのだ。判定するのは審判。
確認と同時に、審判と共有しておくといってもいい。この確認をしておかないとアピールプレーは滅多に成立しない。

ちゃんと見ていただけでなく、アピールしボールを要求した今江は、おそらく、審判とその事実を共有できていたに違いない。その意味でも、今江のファインプレーといって良いだろう。

 

実際、草野球をやっていても、タッチアップが速いとか、ベースを踏んでいないと気づく場面がある。そんなとき、どうその事実を審判と共有するか、そこが肝要だ。

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