想い、願い、かなわず

  • HiRO
    2006年10月13日 15:47 visibility77


Hawks 0 - 1 Fighters

またも、想いは届かなかった。

渾身の気迫の投球を魅せる和巳と八木の投げ合いで、9回表までスコアボードにゼロが並ぶ素晴らしいゲーム。
和巳は8回まで、散発4安打、一人も先頭打者の出塁を許さず、無四球。

9回裏、その和巳が、先頭の森本にストレートの四球を与えてしまう。
田中賢介に送られ、1塁が空いたところで小笠原を敬遠。
セギノールを気迫の投球で三振、稲葉の打球を仲澤が上手く回り込んで捕った瞬間、これで延長、とホッとしたのも束の間、2塁はセーフ。その間に森本が3塁を回っておりサヨナラのホームイン。

あっけない幕切れ。

2塁からの送球を受けた的場は、ホームベース上で天を仰ぎそのまま大の字に。
呆然とする信彦。宗の顔も強張っている。

マウンド上では、いつ如何なる時にも仁王立ちしてナインを鼓舞し続けてきたエースが膝を着いて崩れ落ちていた。
拡がる歓喜の輪のなかでマウンド上から動けないエースに、ズレータが、カブレラが肩を貸し抱きかかえるようにしてベンチに引き上げていく。帽子で顔を隠しながら嗚咽する和巳の姿に言葉がない。

投手四冠に輝きながら、プレーオフ1stステージの初戦では大輔と投げ合い、打線の援護無く1失点で沈む。そして、この日も。

でも、和巳がいたからここまで来れた。
この試合、和巳が投げたから、自分たちファンも納得できた。

そう考えると、ホントに何もかも和巳におんぶに抱っこで、和巳もそれに応えるべく、自身の胸の内を一切表に出さずに気張ってきたんやね。
ホントにありがとう、和巳!
あなたは、我々、全ての鷹ファンの誇りです。


嗚呼、それにしても...鷹にとって、このプレーオフという峰の、かくも険しく高いものか!

昨年、一昨年は、4.5ゲーム差をつけての1位通過。1stステージを勝ち上がってきた2位チームの勢いの前に敗れ、今年は、1位から4.5ゲーム差の3位通過で、1stステージを史上初の3位チームとして勝ち上がり、逆の立場で戦うも三度敗退。

来年からは、セ・パ合同のポストシーズンゲームが導入され、1位通過=リーグ優勝という扱いに変わる。

その前に、何が何でも、一度は、このプレーオフ制度を乗り越えて、リーグ制覇を果たしたかった。それを目標に、球団、選手も首脳陣もフロントも、そしてファンも、一体となって戦ってきたシーズンだった。

その「想い、願い」はかなわなかった。

だが、これで、我々の「想い、願い」が終わるわけではない。それは、チームがある限り、来季以降も延々と追い求め続けるもの。






































来季へ向けた新たな戦いは始まっている。


選手達、そして病室のベッドからも選手達を鼓舞し続けた王監督はもちろん、森脇監督代行、コーチ陣、全ての球団関係者、そしてファンの皆さん。
1年間にわたる熱き戦いのなかで、たくさんの夢と勇気と希望を貰いました。
1年間、本当にありがとうございました。そして、お疲れ様でした。
少しの間、ゆっくりと身体を精神を休めて、そして、来季に向けた英気を養ってください。
私たちファンは、あなた達を心の底から誇りに思います!
胸を張って、福岡へ帰ってきてください。







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