若鷹達の活躍で、初戦を逆転サヨナラ
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HiRO
2007年02月25日 12:36 visibility55
オープン戦初戦を逆転サヨナラで白星スタート。
まぁ、オープン戦だから勝敗は関係ない。とはいえ、王監督の復帰第1戦。勝たないより勝った方が気分いい。
先発甲藤が低めに集める丁寧なピッチングで4回を1失点。今年から拡げるといっておきながらアウトコースの絶妙な投球をボールと判定される不幸はあったけど、ランナーを出しながらも、粘り強い投球。これは愉しみ。
課題はインコースのコントロールかな。これが身につけば、アウトコースをもっと効果的に使える。
そして、山村のオープン戦初登板。
ストレートはまだ140km/h台前半。でもボールの角度がいい。ストレートにも角度があるからフォークも見極めづらいだろう。
怪我する前は、豪球と称されたストレートとスライダーを武器にしていたが、手術後、スライダーが以前のように切れ味鋭く曲がらなくなったらしく、モデルチェンジを敢行した。ストレートに新たに習得したフォークとシュート、それに前述のドロンと抜けた感じのスライダーで緩急と高低、左右を一杯に使ったピッチング。流石、モデルチェンジをしても「モノが違う」というところか。
渚もそうなのだが、力むと身体が1塁側に流れてしまう傾向があり、これではボールに上手く力が伝わらない。少し経験を積めば、前でも間にでも使える投手だ。
森福は面白いねぇ。こういう相手をもて遊ぶタイプはHawksには貴重。海外の選手にはよくいるが、日本人では珍しく左打者にはサイドから放ったりもする。右打者でもインコースにクロスして入ってくるボールを上手く使われると打ちにくそうだ。
そして柳瀬。昨季プレーオフでも魅せた投球は今季も健在。3者連続三振。セットアッパーの要になるかも知れない。
打線は8回まで沈黙。
が、期待の選手が活躍して逆転勝ち、といういい展開。
江川が右中間を抜く2ベースを打ったかと思えば、9回には三遊間をぬく同点タイムリー。
本多は、昨季はバットが下から出ていてストレートに対して全く打てる感じがしなかった。それが綺麗なレベルスイングに。これを続けてりゃ立も上がりそう。もともとバットコントロールが柔らかい感じはあるしね。新井さんのおかげかな。
そして、松田。
ヒットこそ出なかったものの、ピッチャーを強襲した鋭い打球の速さは特筆もの。昨年に比べると随分バットの出方が良くなっている。昨季は、いわゆるドアスイングで、バットが大回りして出てきていたけど、バットが身体に巻き付くように出てくるようになった。「下半身で振る」スイングを掴みかけている。
ただ、タイミングの幅がまだ狭い感じはするかな。ま、下半身で振るスイングが完成してからでもタイミングの幅は拡げられるけんね。
井手正太郎は、一番安定感を感じる。若手のなかで打つほうに関してはちょっと抜けてる感じがするね。
仲澤のミートの巧さも流石。
仲澤や正太郎あたりも、小久保、多村の加入で今季は出場機会的に厳しくなろう。リザーブ選手達のなかでも上位のポジションを確保しておかんとね。
投手にせよ、打者にせよ、相手もまだこちらと同様、実戦テストだったり、調整段階だったりするので、この結果をそのまま鵜呑みには出来ないが、未来の鷹を支える期待の選手達がそれなりの結果を魅せてくれたのは頼もしい。
この時期は、ペナントとは違う、こうした未来の若鷹達の活躍に想いを馳せながら、誰が抜けて出てくるのかワクワクしながら観る愉しみがある。
でも、それも3月上旬まで。チャンスはそんなには多くない。
頑張れ若鷹達!
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- 事務局に通報しました。
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