強風の中の乱打戦
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HiRO
2006年07月02日 23:01 visibility72
Hawks 10 - 7 Marines
久保と神内が先発。
神内は今までの直球一本槍とはやや違う投球。ストレート主体には違いないのだが、スライダーでカウントを稼いだり、ストレートオンリーで追い込んでスライダーでタイミングを外す、など、山崎共々試行錯誤をしている模様。
が、2回1死から里崎にファールで粘られた挙げ句、四球を与えてしまう。続くサブローを追い込みながらレフト前ヒットで1、2塁とし、今江にレフト前ヒットで先制点。低めの外への変化球。決して失投ではなかった。これは上手く打たれた。
続く堀にも、追い込んでからのインコースのストレートを技ありのバッティングでライト前へ運ばれ2点目を許してしまう。
2点のビハインドを負ったHawksは3回1、3塁の場面で、カブレラにタイムリーで1点を返すと、さらに続く4回。
先頭、柴原のライト前ヒットを皮切りに、本間のセンター前で無死1、3塁。Marines井上投手コーチがマウンドで行く間に、王監督も次打者、城所を呼び、二言三言。
その城所が、初球のアウトコース高めのストレートを振り抜くと右中間突破の2点タイムリー3ベースとなり逆転。
さらに続く山崎も初球のアウトローに沈む変化球を右中間に運びタイムリー2ベース。久保の失投ではない。的場だとこんな球を絶対にヒットにはできない。
大村がバントをフライにして1死。こういうミスは流れを変えかねない。
が、さらに続く宗則がたたみ掛ける。初球のインコーススライダをライトオーバーのタイムリー2ベースで、大村のバントミスを帳消し。この回、4点目。
カブレラはライト前ヒットで1死1、3塁。
ここでMarinesベンチは久保を諦める。左腕高木がマウンドへ。
ゲッツーの欲しいこの場面で、信彦はボテボテのゴロ。高木が捕る。3塁ランナー宗が飛び出している。
だが、高木の頭にはゲッツーを獲れるかどうかということしかなかった。3塁ランナーを見ることなく、2塁に目をやり、間に合わずと判断し、1塁へ送球。
その間に3塁ランナーホームイン。この回、5点目。6 - 2。
神内は4回を3者凡退、5回も1死から2安打を許しながらも無失点に抑える。
迎えた6回のHawksの攻撃。
1死から、宗則が四球で出塁。カブレラのレフト前ヒットで1死1、2塁の場面。
信彦の打球はセンター前にワンバウンド。セカンドランナー宗は3塁を蹴る。
センター大塚の送球を西岡が中継しホームへ。クロスプレー。キャッチャーはタッチできない。宗が立ち上がってから里崎がタッチ。球審はアウトを宣告。宗はその前にベースを触っていると主張する。
スローでは、宗の“神の左手”が里崎の左足前からホームを触りに行っているが、少し距離があるようにも。微妙な感じ。が、とにかく判定はアウト。
事の真偽はともかく、こういうプレーの後は流れが変わりかねない。要注意である。
と思って観ていたら、案の定。
1死から、ベニー、里崎に連続四球を与え、サブローを三振にとり2死。
今江の打席、1球目ストライクの後、キャッチャー山崎が1塁をじっと見ている。2球目。山崎のピックオフプレー。1塁、里崎の離塁が大きい。タイミングはアウト。だが、1塁塁審の判定はセーフ。
しかしだ。その位置でちゃんと見えてたのか?
明らかに、ズレータのタッチをズレータの背中越しに見る位置にいる。今季はこういう審判の見る位置に疑問を感じる判定が実に多い。
結局、カウント1-2からの甘く入ったストレートを今江にレフトスタンドへ運ばれる。1点差に迫る3ラン。神内が先発に回ってからは、G戦の二岡以来のHR。
2死だっただけに、1塁塁審のジャッジが心残りだ。
ここで神内は降板。ベンチでグラブを叩きつけベンチを蹴り上げる。点差があっただけに四球で2人のランナーを出してのHRは悔いが残る。
この回は吉武が後を絶ち、7回に先頭西岡にスライダー、いわゆるバックフットへの死球を与えたところで篠原にリレー。
1死2、3塁となったところで、藤岡へ。何が何でも1点を守りきろうという明確な意志が見える継投策。藤岡−山崎が見事にそれに応える。鳥肌もの。
8回途中からは三瀬へと繋いで1点差を守りきる。
1点差のまま迎えた9回表。マウンドには藪田。
先頭松中がレフト前。続くズレータがライト線への2ベースで無死2、3塁。
ここでマウンドには神田。
柴原の打球がライトの頭上を越え、タイムリー2ベース。なおも2、3塁で、森本は四球。満塁で城所、山崎は連続三振。ま、2点差で馬原かと思われた、この場面で、大村がレフト線、突っ込んできたベニーの脇へポトリと落ちる、ラッキーな3点タイムリー2ベース。千葉マリン特有の風のいたずらが最期にHawksに味方した。この回4点。
土壇場での5点差は大きい!
結局、9回裏に馬原が2点を獲られたのだから、この9回表の4点は大きかった。
両軍合わせて29安打の乱打戦を制し、神内は先発転向後4連勝。
Marinesの次はLions。オールスター前のヤマ場やね。
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