本来の姿

  • HiRO
    2007年02月02日 01:57 visibility40

Hawksの、本来の姿が還ってきた。

プロ野球の正月とも言えるキャンプイン。
全球団が一斉にそれぞれのスタートを切った初日。

宮崎、生目の杜運動公園で、王監督が背番号89のユニフォームを着て陣頭指揮を執る。その傍らに、3年間、主を待ち続けた背番号9のユニフォームに袖を通した、長兄小久保裕紀の姿。

 

 

 

グランドに王監督がいて、秋山幸二がいて、小久保裕紀がいて...
この数年、2人でチームを引っ張ってきた投打の両輪、松中信彦、斉藤和巳にとっても、親父と兄貴達が勢揃い。これ以上ない、新たな刺激になるはずだ。
そして、若手にとっても最高の刺激だろう。なんせ、もはや若手のリーダーとも言える川崎宗則ですら、小久保と一緒にプレーしたことがない。
移籍してきた多村仁にとっても、野球人生を振り返ったときに飛躍への切っ掛けとなる、今までにない、大きな1年となってくれることを期待せずにはいられない。

ガンによる胃の全摘出から半年での現場復帰。普通に考えれば早すぎる。
王監督を早期復帰に駆り立てたのは、王さん自身のチームへの愛着と日本一への執着か。日本一に輝き、かつ、若手の目処をつけた最高の形で秋山幸二にチームを任せたい。そんな想いを抱く、王監督にとっての集大成の1年が、今、始まった。

王監督の後継者には、秋山総合コーチが、そして更にその後ろには小久保、松中が控えている。受け継がれるべきチームの魂と、その継承者が、きっちりと顔を揃える理想的なチームがここにある。

王監督の出身球団、Giantsの場当たり的な監督人事(あ、グループ内人事異動やったっけ?)との違いを見るに、そして川上御大や広岡翁の話を聞くに、V9Giantsに存在した伝統の、そのコアな精神は、王監督によって福岡の地で継承されている、と思わずにはいられない。

小久保のいない3年間、苦しみ続けたHawksにとって、本当に意味で、次なる黄金時代へ向けて第一歩を踏み出す、そんな新たな飛躍の年となるに違いない。

「グラウンドはやっぱりいいね。ユニホームを着て芝の上を歩くのはいい気分。」

お帰りなさい、王監督。
お帰りなさい、小久保。
そして、ようこそ、多村。

きっと、秋には、もっと最高の気分が味わえるはず!
野球好きの年明けだ。

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