開幕スタメンマスクを争う
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HiRO
2007年01月21日 23:46 visibility53
ドラフト3位ルーキー、高谷裕亮。捕手。25歳。
ルーキーとしてはやや高年齢。
小山北桜高時代はドラフト候補にも挙げられるほどの有名選手だったが、入社した富士重工で腰を痛め、入社2年で野球を断念。そこから一念発起、1年間の浪人生活を経て、一般入試で同級生と3年遅れで白鴎大に入学した苦労人。3年時から主将としてチームを引っ張り、3年春・秋連続でリーグ優勝。
関甲新大学リーグでの通算本塁打数はリーグ記録にあと1本と迫る13本塁打。リーグ戦での捕逸は1度もないという。
頼もしいのは、その自覚の高さとリーダーシップ。
新人合同自主トレのインターバル走で「キツイっすね…」と口にした伊奈を一喝。
「高い給料もらってやっとんやから、当たり前やろ!」
そして、特筆すべきはその強肩。二塁への送球タイム1.8秒台だという。これは城島以上、MLBでもトップクラスだ。
城島が去った昨季のHawksの盗塁阻止率は.271。実にリーグ5位。情けないくらいに走られていた印象が強い。
昨季は、的場と山崎の併用でスタート。
前年、怪我の城島に代わってホームを守った的場のほうがよりレギュラーに近いと思われたが、結局、山崎が準レギュラーとなり、的場は斉藤和巳限定に。
が、山崎にしても、時にリードが単調になり、特にLions伊東勤やEagles野村克也など、捕手出身の監督の前には丸裸にされた印象がある。
的場に至っては、もともと期待していない打力には眼をつぶったとしても、本来優れたリード面ですら前半戦はパニくってしまった。
昨季、マスクを被った選手もうかうか出来ない状況だ。
さあ、25歳のルーキーが一気に開幕スタメンマスクを奪うのか。それとも、山崎、的場が先輩の意地を見せるのか。あるいは、城島道場から、領健や中西が這い上がって来るのか。九州共立大で、山村、渚や馬原、高橋秀聡のボールを受けていた田上もいる。
鷹の扇の要に座るのは誰か?
最も熾烈な競争のポジションとなろう。チームにとっても固定できるに足る捕手の存在は非常に重要だ。
誰が抜け出てくるのか、愉しみだ。
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