王家之墓
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HiRO
2006年07月16日 11:00 visibility85
王家の墓、というと、まるでピラミッドか、古墳のようなものを思い浮かべそうだが……そうではない。
昨日、王さんの奥さんが眠る墓に参ってきた。
王さんの手術を来週に控え、どうしてもその前に、今週末のうちに行っておきたかった。
普段、神仏を信仰しない自分ではあるが、先人や先祖、亡くなった方を敬う気持ちは普通に持ち合わせている。王監督同様、後悔はしたくない。
それに以前、王さんの家の墓参りを切っ掛けに、自分にとっては盟友とも呼べる人物にも引き合わせて貰ったのも何かの縁。その恩も忘れまい。
遺骨盗難のこともあるので、一応、お寺にご挨拶をし断りを入れる。
いまだ奥さんの遺骨は戻らぬまま。それでも、お墓は綺麗にしてある。娘さんの理恵さんあたりが、まめにきているのかもしれない。
掃除をして、花を飾って線香をあげる。
奥さんにとっては、寂しいお気持ちもあるかもしれないが、王さんをお守りください、と手を合わせる。
お願いしながら、王さんが福岡に来てからのことがプレーバックする。汗だくになりながら、眼まで汗をかいてきた。
王さんが再びユニフォームに袖を通さなくてもいい(もちろん、そうであればいうことはないが)。人には、失ってはならぬ大切なものがある。王さんにはそれを教えていただいた。それと同時に王さん自身も「失ってはならない大切なもの」。
「王家之墓」と刻まれたお墓に正対すると、自然と背筋が伸びる。
さあ、王さん。戦いましょう。
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- 事務局に通報しました。
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