三拍子

  • DIME
    2009年08月30日 21:03 visibility165

どっかで書こうと思ったら、長くなってしまったのでこちらに。
走攻守の三拍子って良く使われる言葉なんですが、個人的にはこれっていっつも疑問を感じるんですよね。

野球で野手が果たす役割には走攻守の3つがあるって言うのは正しいと思いますけど、この言い方だと、この3つが均等であるかのように誤解しかねないのは気をつけなければいけないことではないでしょうか。
守備・走塁・打撃と分類した上で、野手一名が試合の中で影響しうる上限を考えて見ると、明らかにこの3つには差異がある。

守備・走塁・打撃を70%ずつ達成できる選手A
守備・走塁の達成は50%だが、打撃が80%達成できる選手B


300点満点で考えたときに
守備:走塁:打撃が1:1:1であれば、選手Aはトータル210点。選手Bは50+50+80=180点。
守備:走塁:打撃が1:1:4であれば、選手Aはトータル210点。選手Bは25+25+160=210点。

同じ選手を比較評価するはずであるのに、数値が全く食い違ってくる。
つまり、走攻守を語るに当たっては、まずこの3つの比率というところへの認識を共有しないと、結論が一致しないのは当たり前。
往々において、三拍子の揃ったプレーヤーを好む人はどうしても1:1:1に近くなりがちだし、私個人の想定している数字は、世間一般より明らかに打撃の比率が高いでしょう。
ここが一致していない人と、「三拍子揃ったプレーヤー」と「打撃偏重気味のプレーヤー」の比較論はあんまりしたくないんですよね、無意味だから。


ちなみに個人的には(打撃)は(守備+走塁)の3倍よりまだ大きいと思ってます。守備位置にも寄りますが5〜10倍程度かなぁと。上の数字だと2倍でしかありません。
3倍だとすれば、1:1:6になりますので、選手Bは217.5で、5倍だとすると225、10倍だとすると231.8かな。

まぁとりあえず言いたいのは、「走攻守三拍子揃っている」と評価したがる人は往々にして「走攻守の比率を1:1:1と証明せずに仮定している」ように見受けられるなぁということ。
この無意識の仮定は排除しておかなければダメです。

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