巨人来季契約予想2008 投手編

  • DIME
    2008年09月14日 17:04 visibility168

ここ数日ちょっと悪いかんじに試合に熱が入っていたんですが、一通り毒吐ききってまぁ醒めました。通常営業に戻ります。

じゃあまず投手から。先に断りを3つ。
○支配下登録選手についてのみ、育成選手に関しては基本的に書きません。
○外国人選手については、別枠として考えていますので書きません。
○特別な断りのない限り、今年の成績については1軍・2軍ともに9/13現在となります

今年も同じ事からの書き出しになるんですが、年齢バランスがあまり良くないのは変わってません。24〜26歳ぐらいの選手がちょっと多すぎます。ただ、今年は山口、越智をはじめとして、そこの世代の選り分けがちょっと進んだかなとも思います、ドラフト上位の選手が良くなかったのがアレですけど。
そろそろどうにかしないと、枠の余裕がないために次の世代に穴が開いてしまいます、実際ここ2年は高校生で右を獲ってません。台湾からの2名も含めて育成選手でうまく補っていますが、今年は上位クラスの素材が右腕にも欲しいところです。
なので、今年はもうこの世代に少し手を入れなきゃいけないと思います。2軍での登板機会が少なすぎて「まだもう1年・・・・・」と思う選手が多いのですけれど。

それを踏まえて、今年の戦力外予想は以下の通りです。

■確率<高>■
野口茂樹
吉武真太郎

■確率<中>■
門倉健
加登脇卓真
深沢和帆
深町亮介

すみません、今年は予想もへったくれもないです、残っているSTATSから基本のスクリーニングした先で手を加えようにも(特に2軍の)情報不足でなんともいえません。
ベテランの2名は順当に戦力外にすると思いますがその先がちょっと。上原浩治の退団が確定的なので、3名抜けるという事になれば最低限の枠は確保できます。
ドラフト次第ですが野手中心に獲った場合、不作なのであまり数取れなかった場合、などの事情も考えるとそれぐらいになる可能性もあるかなと。
去年の「中継ぎ左腕」のようにベテランを確実に足したいっていうポジションもありませんし、強いてあげれば先発なんですが、そう考えると他を戦力外になる投手で門倉以上に過去の実績も今年の2軍での実績もあげてるような選手が戦力外で出てくるかどうか。
あとはFAですけど、人的補償の人数枠がどうなるか次第ですけど、A、Bランクは補償を考えるとちょっと。Cランクで門倉以上の選択肢はないと思います。

追記
14日の2軍戦で、吉武真太郎と野口茂樹が1イニングずつ登板しています。
今年のジャイアンツ球場での日曜開催はこれが最後、土曜日が1試合残ってますけど、優勝戦線を考えると大事な試合になっているかもしれませんので、ちょっと早めですけど、これが顔見世登板だったかもしれません、球場に見に行っていれば雰囲気とかでわかるんですけど。

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じゃあスクリーニング内容を具体的に。「100%残るに違いない選手」の条件を以下のように設定します。
ひどく単純な条件ですけど、実際のところこれでだいたい選別できるので。チームは当然来年以降も考えて運営されていますから、貴重な資源であるイニングの浪費は嫌でしょう。そういう意図をチームが持っているという推測に基づいてこうしています。
イニングだけでなく試合数でもピックアップするのは中継ぎの選別の為です。
全体のアウトラインをこれで決めて、後は個別のSTATSを見て外したり加えたりしますけど、先にも言ったとおり結果だけで言えば、この3条件からは入れ替えしてません。

超若手:1年目+高卒2年目の投手
若手戦力:今年一定以上1軍登録のある投手(〜30)
ベテラン戦力:今年一定以上1軍登録のある投手(31〜)
  ※一定以上の1軍登録(目安):40イニング以上or20試合以上

で、二次条件として、「2軍で育成されている選手」の条件を以下のように設定します。

若手育成:2軍で一定以上の登板がある投手(30歳以下)
  ※一定以上の登板(目安):30イニング以上or20試合以上

以上に当てはまる選手をリストアップすると以下の通りです、複数の条件に該当する選手は2つ目以降では名前を除いてあります。

超若手

 竹嶋祐貴
 村田透
 古川祐樹
 ※高卒2年目はなし
若手戦力

 山口鉄也
 越智大祐
 西村健太朗
 内海哲也
 東野 峻
 野間口貴彦
 木佐貫洋

ベテラン戦力

 豊田清
 藤田宗一
 上原 浩治
 高橋尚成
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若手育成
 久保裕也
 金刃憲人
 深田拓也
 古川祐樹
 福田聡志
 栂野雅史
 木村正太
 会田有志
 上野貴久

とりあえず最初の3条件で名前が挙がってくる選手が戦力外になるという事はほぼ無いと思います。あるとすればベテラン選手の中で数字が悪かった場合ですけど、今年の4名はいずれも十分な結果です。
「若手育成」枠から去年は三木均の戦力外があったのですが、そのSTATSが失点率6.80、奪三振率6.80、与四死球率3.83。ひとりだけ突出して悪かった。
今年の若手育成メンバーは失点率で言えば全員3〜4点台。抜けた選手がいないのは問題ですけど、それは置いといて、STATSから外されるかなと思う選手は見当たりません。

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で、残った選手が以下です。

 辻内崇伸
 林昌範
 門倉健
 吉武真太郎
 野口茂樹
 深沢和帆
 加登脇卓真
 深町亮介

じゃあ引き続いて、個別に言及していこうかと思います。


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○辻内崇伸
実戦復帰おめでとう、以上。この段階で戦力外どうこうなんてことはありえません。手術を挟んだので今シーズンで時計をリセット、来年から一年目ぐらいのつもりで彼については考えましょう。
元々素材型の投手だったという事は絶対に忘れないでください。手術がなかったとしても2,3年以上はかけて育てていくはずの投手です。今年復帰したとして、ここから更に数年はみなきゃいけません。
そうでなくても時間がかかるタイプだったのでファンとしては焦れてしまうところに、加えて靭帯再建術、これは1年半ぐらい時間をとめてしまうような手術です。時間さえかければ復活は可能です、ただし時間は確実にかかります、ここはチームも本人もしっかり待てたと思います、ファンもちゃんと待ちましょう。
投げてるとは言っても、どうもまだ全部直球、なんて様子みたいです、それで様になるんだからすごいですけど。
もちろん制球難の理由が靭帯にあったのだとすれば、一気に急成長なんて可能性もありますけどね、夢物語です(笑)

○林昌範
ここに入りましたけど、戦力外の構想に入ってくるような選手ではありません。
ただ、シーズン途中で更に怪我したなどの事情もあったとは言え、彼の名前がどこにも引っかかってこなかったのは、チームの中での起用方針にも問題があったと思います、特に1軍の。
今年は山口鉄也がフル回転してますし、藤田宗一も申し分ない結果を残しています。この2名がいれば勝ち試合には足りるはずで、一軍においていたとしても、敗戦処理になってくるはずです。実際そのような起用でした。
だから、ある程度の1軍登録期間があるにもかかわらず、1軍での登板試合数が少ないのは理解はできます。問題は、それに加えて2軍でもほとんど投げていないところです。
2軍でもイニング数や試合数が少ないという事は、十分な調整期間をおかずに、投げられるようになったらすぐに1軍で呼んでいることを示唆しています。
上記の2人がいて、あまり重要でない場面で投げさせることが濃厚であるのに、何故そんなにも早く呼ぶのか。そこまでして「1軍で」投げさせる意味はどこにあったのか。
実績のある選手とはいえ、彼がどうしても必要なチーム事情だったとは思えません、私には実際に彼が投げた場面が彼である必要があったとはとても思えません。
林昌範は実績があるとても大事な投手です。手術明け&痛み再発という事情も鑑みれば、勝ち試合担当に穴が開くような緊急事態でもない限り、大急ぎで1軍に呼ぶのは避けるべきでしょう。
「負け試合担当としてでも1軍の水に触れさせておきたい」という意図があって1軍に呼ぶのは理解できます、その結果として今年の数字程度の登板機会しか与えられなくてもそれはしょうがないでしょう。しかし、そうするにしても2軍で十分な調整期間を与えてから呼ぶべきだったと思います。
これは明らかに1軍首脳陣が急がせすぎか、手持ちのカードに対して過度な不安を持ちすぎです。2軍首脳陣にしても「まだ早い」と1軍を諌めるべきでした。

○門倉健
去就が微妙なところです。
前にも書いたんですが、1軍でもうちょっと投げていて結果を残せなかったとか、2軍の成績でもぱっとしなかったとか、何かもう1つ要因が付け加われば思い切れるのですけれど。

本人だけじゃないんですよ、例えばもうちょっと1軍にしろ2軍にしろ、先発投手を効率的に起用できていてその結果があれば、また判断が違います。
何度も何度も愚痴っちゃいますけど、1軍で先発した選手が9選手のみ、明らかに少なすぎる。ローテ守ってる投手がもっと多いチームでさえもっと投げさせてます。1、2試合だけですけど試しにやらせてみたって投手がもう2〜3人はあるのが本来の形です。
別に何試合も与えろって言ってるわけじゃないんですよ、谷間が出たときに1試合だけお試し登板けど失敗、でいいんです。試さなきゃ答えは出ない、推測だけじゃ足りない。
久保や金刃をシーズン中盤であげて、そこでダメだったらダメで2軍に落としたとしても、そこから再調整している間に今度は2軍でも久保が投げてるところを他の投手を先発させるって事もできたんです、久保は2軍で16試合も先発させてるんですよ、他に投げさせたい投手もいるのに。
去年の深田のように先を見て経験の少ない選手に優先的に与えるなら理解できます。でも久保の場合は明らかに1軍への備えとしての調整登板でしょう、これがずっと圧迫し続けるのはよろしくない。門倉がシーズン後半に先発で投げ続けているのも同じです、これも彼を早めにテストすれば若手にまわせていたかもしれないイニングです。
1軍での計画的な先発運用ができていない事が玉突きし続けたことが、今年スクリーニングから漏れる選手が8人も出てる一因ですよ、去年は5人、今年は8人、ベテランの数は同じ3人ですから、与えられるべき若手に与えられてないんです。
「今先発が長いイニング投げられていない」なんて苦言がでていますけど、ずっと不規則で短い登板間隔で投げさせられ続けて、それでも長いイニング投げられるグライシンガーのほうが異常なんです、それを全員に求めようとするなんて無謀としか言いようがない。投げられなくて当然ですよ、自分たちが追い込んだんだから。

話を門倉健に戻します。
今年の投手運用の結果として、来季以降を考えた時に、先発候補となってくるであろう選手、2軍で先発試合数が多い順に言えば、久保、金刃、(門倉)、深田、古川、東野、栂野、木佐貫までが5試合以上登板していますが、このうち1軍でテストできたと言えるのは金刃と木佐貫ぐらいです。これに野間口を加えた3名は今年はダメだったけど来年も候補にはいってくるでしょう。
東野と古川は中継ぎとして優先すべきだと思いますので省いたとしても、久保、深田、栂野を十分にテストできなかったのは痛い。これを全員厳しめに評価すると、やはりベテランで先発できる投手はいたほうがいいと思います。
となってくると問題はベテラン投手と言われたときに誰を補強できる可能性があるか。選択肢は5つ、トレード、ドラフト、外国人、戦力外、FAです。
まず、駒不足への備え程度の為に出血を伴うトレードはすべきでないと思います、金銭なら別ですけどこれは相手次第なので計算はできません。2つ目、ドラフトは蓋を開けてみなければわかりません(大場でさえ苦しんでいます)し、偏っている年齢層に近すぎますから、少なくとも上位指名で大学・社会人投手を獲得すべきだとは思いません、可能なら下位で(現実的には年齢高めの社会人とか)って事になりますから、あまり計算できません。
外国人は枠のことも考えると、先発としては外国人投手で2名が限界でしょうから、誰かを取ったとしても最終的な先発ローテでの比重は変えられないので無意味。戦力外で先発をまかなえると言うのは過去の事例も見る限り難しい。
残るはFAです。先にも書いたとおり人的補償のあるA、Bランクの選手を駒不足への備えの為に獲得するのは割に合いません、たぶん久保や深田や栂野が補償選手として有力な位置となるでしょう、だったら彼らと心中した方がマシ。
となってくるとCランクですが、具体的に誰がいるでしょうか。「こちら、プロ野球人事部」さまのデータを参考にすると、横浜の川村丈夫ぐらいじゃないでしょうか。川村と門倉なら私は門倉かなぁ。

今年のこれまでの結果を見る限り、先発はちょっと手薄です、できればもう少し駒数があったほうが良い。
そう考えた時に、門倉を一回戦力外として考えて、門倉も含めて補強の選択肢を考えたときに、「門倉獲得」が一番無難な選択だというのが私の結論です。
去年もけっきょく野口茂樹を残したことも思うと、チームの判断基準も若干甘いかもなぁとおもいます、私の評価じゃなくてあくまで予想なんでそういう傾向があるなら考えないといけませんしね。

○吉武真太郎
補償選手として入団する運びになり、非常に期待していたのですけど、結局巨人ではほとんど結果を残すことはできませんでした。
補償リストに残ってなかったのは驚きでしたが、この結果を見るとソフトバンク側に除外するだけの目算があり、それが正しかったという事でしょう。
あとは巨人のチーム事情の変化もあります、特に豊田の復活が大きい。吉武を獲得した時点ではチームの中継ぎ陣は、豊田が今ひとつだし、若手の名前もあまりあがってなかった。あの時点でベテランの中継ぎを補強するのは正しかった。
「こんなことなら若手を獲っておけばよかった」なんて事は典型的な結果論です、チームの状況が良くなっただけであの時点では私は良い選択だったと思います。
しかし、そこから豊田がある程度の力を取り戻し、クルーン、藤田も加わったことでベテラン投手による中継ぎの基礎固めが出来ました。こうなってくると更にベテランが加えるよりも、若手に機会を与えて将来を見据える方が優先されるべき。他の投手との兼ね合いを考えれば、彼を残してく事はないかと思います。
ただ、選手としての力量がもう終わりとは思いません、今年も結局ほとんどイニング投げてませんから(それ自体は若手を優先すべきだから正しい)まだまだ決め付けるには早いんじゃないでしょうか。
どこか中継ぎの厚みに不安のあるチームでもう一花、ってのも十分ありえると思います。なんて書き方すると逆説的に巨人は中継ぎの厚みがそのチームよりあるって事なので、書いててうそ臭くてたまらないんですけど(笑)。

○野口茂樹
去年、酒井について、「どうして1年先延ばしにしたのかすら、私には良く分かりません。」って書いたんですけど、同じです。
まぁ山口鉄也が思っていた以上に伸びて、藤田宗一が思っていたよりも良くやってくれて、バーンサイドも良かったので、結果的に彼まで必要にならなかった。
もう少し誰か計算外の選手が出てきていれば(でてこないほうが珍しいですけど)、2軍でももう少し投げさせて結果を見たのかなと思います。
その結果として予想に反してよい結果が残ったりなんてことも無きにしも非ずだったとは思います。ただ今年のチーム事情であればそれを試すことの優先順位は限りなく低く、“見誤った”×をつけていたのだとしてもそれはほとんどマイナスになりません。
やはり若手にイニングをまわしますよね、そうでなくても不足気味ですから。

○深沢和帆
最初にも書いたんですが、投手をやってきた年数が短い選手なので現段階で結論を見るとすれば早すぎると思います、2年しか与えられないようなら獲るべきではなかった。チームのためにも本人の為にも。
6/30から4日ほど1軍練習に呼ばれてましたけど、それもこの春から始めたフォーム修正が固まっていないのを尾花コーチが直接視察するためなんて記事もありました。
タイムスケジュールとしてはほんとにそのぐらいなんですよ、まだ基礎を固め終わってもいないような状態。
本当は育成契約から始まっていったほうが良かった選手なんだとおもいます、別に巨人でに限った話ではなく他球団に指名された場合でも。
当時のドラフトでアソボさんの記事がこれです。左腕で好素材ということで実際の実力以上に高い位置での指名となった、左腕では良くあることですけどね。
育成選手として再契約できるならその選択肢が選べるとありがたいなぁとおもいますけど、他球団が支配下で手を上げたらどうなるのかが微妙ですし、私はまだ海のものとも山のものともわからない現段階で戦力外とするにはもったいないと思います。

○加登脇卓真
フューチャーズも含めて登板機会が少ないのですけど、一年目の姿を見てる人間としては、見切りをつけてしまうにはもったいないと思ってしまいます。
一年目に結構投げさせていて、当時は何度も見ていてなかなか面白かったんですけどね、2年目、3年目と怪我とかもあったみたいですけど、登板機会がほとんど与えられていません。
辻内と加登脇とで対で競わせるなんていう意図を持っているなんて報道も読んだ覚えがありますけど、辻内がリハビリに入ってからそれに合わせるかのように何も彼まで登板が減らなくても。
あと気になるとすれば、野手転向ですね。いいバッティングしているなぁと感想を持った覚えがあります、そっちを考えてるならもう思い切ってもいい年数です。

○深町亮介
指名した段階から年数のかかる投手だという事は分かっていたはずです。にもかかわらずここで戦力外にするのだとすれば、チームの考えに疑問を持ちます。
報道やファンの評価とプロの評価が一番ずれやすいタイプではあるので、他球団でも名前が挙がっていたのですが、もしかしたら他球団は獲らなかっただけかもしれません。それだと話は別ですが、普通に考えれば彼をあれだけ下位で指名できたのは、上手な指名だったといって良いと思います。
で、ドラフト指名の年に、大学で教職を取っていたか何かであんまり投げてなかったんですよね。そうでなくてもまだ体が出来上がってなくてコントロールに問題があって大学では長いイニングもあまり投げてなくて。
獲る前から獲ったとしても相当の時間がかかるであろう事は推測できていたはずです。それに加えて何度も書いている通り同年代の右腕は他にもたくさんいる。
なので私は報道が出た当初はこれはブラフだろうと書いて赤っ恥だったんですけど(笑)。
その見込みは今でも変わってません、こうなることは予測できていたはずです、その上で指名したんだと思います、だとすればここで戦力外にするのはちょっと同意できないですね、だったら最初から指名する必要はなかった、1,2年で化けてでるようなタイプじゃないんですから。

○上野貴久
最終的には外したのですけれども、オールスター休みあたりまででは有力候補にしてました。
ここまで何度か触れていますけど、「2年目の選手の誰かを戦力外とする」、と言う手を打つとしたらば、深沢・深町よりも上野かなぁと思ってたんです。
即戦力と言い切るにはちょっと微妙ですけど(フォーム修正してたりですし)、他の2人があまりにも即戦力とはかけ離れたタイプなので相対的には彼が一番そっちに近い位置にいます。
そう思っていたんですけど、シーズン終盤になって2軍での登板が増えたんですよね、「若手育成」枠に引っかかるところまで。
「最後の見極めをしている」、という解釈もできるのですけど今年は直接2軍でどう起用されているのかを見てないので、ここは素直に解釈して「評価があがってる」と捉えました。
ただ、STATSの中身はあまり良いとは思わないので、カンだけで言えば、戦力外の候補には加えたい選択肢です。

○福田聡志
大穴?
まぁもう一年見ると思いますけど、ドラフト順位とかここまでの一軍実績とかを考えずに今年の結果だけ見て、どれを選びますかって言われたらここになっちゃう。
チームの方針次第なんですけど、先発はいい糧となりましたってことで中継ぎに戻したのであれば(2軍での起用はそんなふうにみえます)、ここ3年は起用がふらふらしてた事も結果の残らない理由だろうという事で継続でいいと思います。
どっちにするにしろ、「先発させるのか中継ぎさせるのか」、正確に言えば、「中継ぎをさせるのか、中継ぎではダメなので他をさせるのか」はそろそろ決めてもいいんじゃないかな、コントロールに問題がありますからそこをフリーのままじゃ目処がたちづらいと思います。
で、中継ぎでダメだって見てるのだとすれば、他に上位指名の先発候補もたくさんいるので、駒としての価値はだいぶおちるでしょう。

○木村正太
高卒で入って4年、高卒入団投手にとっては4年目は一度目の足切りラインであることが多いです。
ただ、今年の結果は非常に面白いものになっています。奪三振率10.08に与四死球率6.51、これはオビスポとほとんど変わらない数字で、特に奪三振率の高さは好印象です。
四死球という明らかな改善点と、奪三振という明らかな良いところ、良いところも悪いところもはっきりしているのは、それだけ育成の方向性がはっきりしている、って私は解釈しますので、全てが凡庸と言う結果よりよほど面白みがある、残しておくべきだと思います。
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ちょっと今年は選択肢に困りました、本当ならば毎年5〜6人ぐらいずつ入れ替えていくのが理想的ではあるのですけれど。
でこうなってくる要因はどこにあるのかと言えば、2005年のドラフト、あそこで投手を8人も採ってるんですよ(福井入れたら9)。まぁ高校生の2人は置いておくにしても大社で5名、育成の山口を足して6。ほんとはこの6人は今年で半分ぐらい切っちゃいたい。
ただメンバーが、指名順で福田聡志、栂野雅史、越智大祐、深田拓也、会田有志、山口鉄也。
山口、越智は問題外、栂野もこれで切りはしないでしょう、深田は今年今ひとつですが去年良かったし、左腕だし。会田も今年は期待はずれなんですけど、アンダーの希少性を考えるとちょっと。
こっからムリヤリ選べって言われれば、私は福田聡志を選んじゃいます、でもまぁそれはないだろうと。

となってくると一年前倒しして、その次の2006年のドラフト、ここも大社で4人とっていますから、ここから外すしかないかなぁと。
この年に獲った、深沢、深町はそれぞれのところでも書いてる通り、2年で結論を見るには早すぎます、そうするとしたら明らかにチームは間違っています。
ただ、勘違いしないでください。この段階で戦力外にするのは間違っているから、ちゃんと3年面倒見なきゃいけないか、って言われたら、そっちの方が間違いです。
間違っていようとも、それしか選択肢がないのであれば行使するしかありません。
彼らを切ったとすれば、ドラフトでの指名が間違いであったと言われても仕方がないと思います。
ただこうなった原因は直前に書いたとおり、その前年に入団した選手がみんな良かったからなんですよね、それは06年のドラフト時点では予測はできなかった。というかそんな都合のいい予測で動かれては困りますんでそうなるかもしれないとは思っていても、そうじゃない前提でドラフト指名はされなければいけません。
だからもう結局、「間違いだ」というのは結果論なんですよね、間違いは間違いだと思いますけど、全部が全部正解になるわけにはいかないので、「目論み以上に投手が悪かった」事に起因する間違いをおかすならば、「目論み以上に投手が良かった」事に起因する間違いをおかさなければならない。
間違いは必ず起きます、だから間違いだからしない何て言うのは絵空事です、間違った部分だけを取り出して批判するのも的外れです、間違いのないチーム運営なんてできるはずがないんですよ。
特にドラフトをハイライトとしてみてしまうと、後から見たときに「こうなるぐらいだったら指名するな」と思えてしまう例は枚挙に暇がありません。
でも、プロ野球のハイライトはドラフトじゃなくて優勝なんですよ、そこに根本的な違いがあるので、この違いがために「間違いだ」と言われるような指名は出てきます、具体的理由は往々にして他選手の予想以上の好結果です。
これを怖れて、指名しない方がチームとしては問題アリなんですよね、優勝よりドラフトのほうが大事、しかも成功することより失敗しないことの方が大事といってるようなものですから。
強いチームを作る為にはやむをえない間違いです、間違いだと思いますけど間違いを選ぶしかないでしょう。

ただし、じゃあ今年は純粋にどれぐらい入れ替えたらいいだろうと考えた時に、ドラフト以外の選択肢で積極的に補強をする必要性があまりないと思います。
去年も結局、日本人でドラフト以外で獲ったのは藤田宗一だけなんですよ(育成は別)。
中継ぎはある程度自前の中で見極めたい選手は出てきましたし、豊田、藤田、クルーンがいればベテランの数としては足りてるかなと。
先発は戦力外から引っ張ってくるのは難しいので他の選択肢となると、FAだったら川上憲伸ぐらいでしょうけど、そもそも宣言するのか、国内移籍があるのか微妙。なので、「ドラフト以外」用の枠は今年はいらない気がします。
となってくるとドラフトなんですが、私は上位指名枠はまだまだ野手を中心に取るべきだと思っています。統一になったので分離しているのを上手く利用する手も取れませんし。
4巡目までで1名、野手が思ったとおり取れなかったとすれば2名、がドラフトでの投手指名見込みだと思います。
で、下位で更に指名しなければ行けないかと言われればそうでもないと思います。
昨日の東野や木村正太のように高校生のいい素材を下位で指名できればいいんだけどなぁとおもいますけど、今年のプロ志望届の提出状況を見ると下位で拾いたいなぁという投手は進学する傾向が強まっていると思いますので、それが上手くできるとは思いません。
となってくると残る可能性としては、「5巡目以降に大社の投手を獲る」って事になってくるのですが、その選択肢と、深沢和帆や深町亮介とを比較したら、彼らを残しておく方でいいんじゃないかなぁと。
2年やってきて少なくとも「×」はつけてません、私は。それに対してドラフトで新入団する選手はやっぱりプロに入れてみないと何ともいえない部分がありますし、2名とも他球団でも名前が挙がっていた選手でもありますからそれなりの良い選手、同じぐらいの評価を受けている選手を果たして下位で確実に指名できるか。不作とかいう声もでてますし。

だから、今年はとりあえず上原浩治込みで3枠、それはそのままドラフトにっていう事で言いかなぁとおもいます。
外国人は外国人で完全に別枠で考えてますけど、現在はグライシンガー、クルーン、バーンサイド、姜建銘、オビスポの5枠、日本人枠を削って6つにまでする必要はないと思います。
4人以上という事になると、深町亮介か加登脇卓真がまず検討されると思います、これは育成移行も含めて。その次に門倉ですね。
深沢は「投手としての」年数が短いですからもうちょっと我慢して欲しいので一応その次ということで。彼は本当なら育成で獲りたかった選手だったでしょうね、ドラフト直前に評価を上げてしまって、指名順の妙で次善に噂が出ていなかった巨人がうまく浚ったのですけれど。
スクリーニングを考慮しないのであれば、上野貴久という選択もあっていい気がします、こればっかりは実際に投げているところ見ないと何ともいえないんですけど。

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