日記書いていない間に

いろんなプロ野球関係者から巨人の補強に関するコメントが出ていたようですが、落合監督の発言が一番的を得ていたなぁとおもいます。

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落合監督「巨人補強、いいじゃねえか」
中日落合博満監督（５４）が５日、打倒・巨人に自信を見せた。この日、年末年始を過ごした和歌山県太地町の「落合博満記念館」から名古屋へ戻った。横浜からクルーン、ヤクルトからグライシンガー、ラミレスと大物を続々と獲得した巨人に対し、主だった補強は西武からＦＡ移籍の和田一浩外野手（３５）のみだが、優勝できると断言。「巨人が補強したっていいじゃねえか。去年うちに（クライマックスシリーズで）勝てなかったから（補強）したんだろう。うちは（外国人補強を）しなくていいと思ったからしなかったんだ。大丈夫だよ」。

果たして本当に大丈夫なのか？　思えば監督に就任した０４年、現有戦力の１０％底上げを合言葉に、前年から補強することなく、リーグ優勝。大型補強がすべてではないことを自らの手腕で実証した。それだけに「巨人の選手だって（大型補強に対して）『なんでだろう』と思っている選手はいるはずだよ。まあいつものことだけどな」。セ・リーグ、日本シリーズの完全優勝を狙う今季もライバル関係が続くのは間違いない。かつてない巨大な戦力が相手でも勝算はある。【鈴木忠平】

［2008年1月6日9時11分　ニッカンスポーツ］
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その通りでしょ、足りないから補強した、それだけです。
巨人と中日で補強をしなければいけないのはどちらか、巨人です、どう考えても巨人の方が戦力低いんですから。
前に日記で書きましたし（日記：福留孝介　獲得の可能性）、その後も何度か触れましたが、先発崩壊の阪神と福留離脱の中日、それに対してほぼフルパワーの巨人が三つ巴だったのが実情。
０６年シーズンには５位にまで沈んでいたチームですよ、０７年が出来すぎの部類に属しているだけで、実際の戦力評価としてはどう考えても２球団より大きく下です。
そんな状態において補強が必要ないなんて事を言い出すようであれば、前にも書きましたが目が見えていないのと一緒です（笑）

まぁ記事に追加するならこうですかね。
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思えば監督に就任した０４年、現有戦力の１０％底上げを合言葉に、前年から補強することなく、リーグ優勝。大型補強がすべてではないことを自らの手腕で実証した。
そして優勝した０４年オフ、同じセ・リーグの横浜に所属していたタイロン・ウッズを獲得。翌シーズン以降不動の４番とすえて成功するなど、優勝したことは決して補強が必要ないという事を示すものでもないことを、４シーズン連続して優勝争いを演じるという結果で実証した。
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でしょ。優勝したからと言って補強が必要ないわけではない、補強をしないで勝ってきたわけでもない。
必要ならする、不要ならしない、何も難しいことをしていないですよ、落合監督はね。やるべきことをやってるだけ、何がやるべきことなのかがちゃんと見えているだけ。
まぁそれが簡単に誰でも出来る事なら世話ないんですが（笑）。

なんか、都合のいいように使い分けられていますけど。批判する時には補強３選手を徹底的に下げておきながら、一点巨人の補強全体を「大」補強だと騒ぎたてたい時になると、とたんにこの３選手が３選手を徹底的に上げる。
本来なら、「獲得がそれほどの強化に繋がらない」と「この獲得が大補強である」は二律背反、どちらかの側面しかないですよ。
「補強した選手がどれほどのもんでもない」って言うのであればそれは同時に「巨人は批判されるほどの大補強をしていない」ですし、「巨人が大補強をしている」のであれば「巨人は批判されるようなダメ選手に大金を投入していない」です。
いろんな人の発言を見ていますけど、都合のいいときには大補強って言いながら、都合のいいときはたいした補強じゃないと矛盾したこと言いすぎですね、それがないのが落合監督の発言です、実際が見えている、だから落合監督は厄介なんですが。ファン代表？って思うような発言ばかりの某監督も別の意味で厄介といえば厄介ですけど、躊躇が無いですし批判にも泰然と出来てますから。
私は実際のところでいえば、「そこまでの大補強じゃない」という方を支持します。巨人編成部の発言を見ても決して補強した３選手を過大評価をしていませんし、０７年戦力を過大評価もしていない、だからこれが大補強だなどと微塵も思っていないでしょう。

もちろん外部からの抑え候補という選択肢の中で最善はクルーンだったと思いますし、グライシンガーも同様。 それはずっと書いてきたとおりです。
選べる選択肢の中にエースやジョーカーがあるかどうかは、球団でどうこうできる問題ではないですからね、そこを批判するのは的外れですし。

だからやるだけのことはやったと思いますが、阪神も先発埋めてきてますし離脱者も順当に復帰中、中日も和田獲っていますし福留なしでもある程度やれたという実感もあるでしょう。
そう考えると今季の巨人は、補強者が順当に力を発揮して、昨季の中心メンバーにも想定内の低下に収まってようやく三つ巴になる、Ａクラスには入れるだろうぐらいの評価が順当、今の戦力で優勝間違い無しとか言い出すのはあまりに他球団に失礼でしょう。
まぁ巨人批判したい病にかかっている多くの人は、「実際はそんな補強でも無い」といいながら同時に「こんな大戦力でさえ勝てないのか」或いは「こんな大戦力ならかって当然」と矛盾したことを言ってくるでしょうけどね（笑）
二球団と比べて圧倒できるような戦力は持って無いですから、今年の戦力で優勝できなくても当然の範疇、Ａクラスには入れるだろうと言うのが妥当な評価だと思います。

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2008/1/8　追記

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巨人の新人９選手の入寮が７日、神奈川県川崎市内のジャイアンツ寮で行われ、清武英利球団代表（５７）が選手を前に訓示。その中で巨人軍栄光の歴史であるＶ９からの脱却を宣言した。

新人を前に、清武代表は「今年は巨人の変化を象徴する年です」と強調。その一端として「９０年代生まれの選手が加わって、Ｖ９戦士といわれた吉田運営部長、上田ファンサービス部長が退団されました。今季、５０００勝を達成したが、君たちがこれから１つでも勝ち星を積み重ねてほしい」と語った。

伝説のメンバーが現場、フロントから勇退したことで球団は大きな転換期ととらえている。新人選手にも過去の偉大な栄光を乗り越える気概を持て、というゲキだ。

今オフはクルーン、ラミレス、グライシンガーと空前の大補強をしたが「（世間から）大補強といわれてますが、日本一になれるかといったら分からない。そんなに甘いもんじゃない。みんなの力を結集して、勝利への統合力で優勝できると思う」と熱く語った清武代表。“新生巨人”を創（つく）るためにも、今季の日本一奪回は至上命題だ。
2008年1月8日付デイリースポーツ
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上に書いたとおり、これが巨人編成部の見立てですし、冷静に判断すれば、このような見立てにならないはずが無いです。