王氏の発言。

  • DIME
    2008年10月09日 14:48 visibility204

※上と入れ替えました、評価してくれた方すみません。※

私、基本的に他球団の話をすることは好みません。
だって自分のところでいっぱいいっぱいですから。そこまで時間を割いてみているわけでもない他球団のことは、私が巨人に費やしている時間のようにその球団に費やしてる人のほうがよく知ってるに決まってるじゃないですか。5分の1ぐらいは、見当違いな方向を見ながら闇雲に時間を費やしてるだけの人に対する皮肉ですよ(笑)。
そういう理由から、あんまり上に置きたくないので、入れ替えました。

で、その禁を破って少しだけ触れおこうかなぁと思わせるニュースがあったので引用させていただきたいと思います。タイトルにもあるとおり、ソフトバンクに関することです。
あんまり長々と書くのは失礼なので、道作さんのところのブログ(9/22付)でじぶんが書いた発言を持ってきますと、今年のソフトバンクについて評するとすれば「薄いんですよ、結局」それだけです。
ちなみに、今年の失速の最大の原因はリーグ全体での得点抑制傾向の解消ではないかと思います。
変化についていけなかった、或いは特化しすぎたって表現した方が妥当でしょうか。
それは自助努力ではどうしようもないところでもあるので、その他に要因をとなると下記の発言だろうと思うのです。
道作さんもブログで触れられています(9/26付)ので興味のある方はご参照ください。

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王さん会長就任で「強引なところ出す」
ソフトバンク王貞治前監督(68)が8日、取締役最高顧問に就任した。年内は顧問を務め、来年1月1日付で球団取締役会長に就任する。会長としての初仕事はチーム編成で、「現場をバックアップするため、少々強引なところを出してやらせてもらう」と大補強を宣言した。選手の情報収集から獲得交渉までチーム再建をバックアップする。また後任監督に秋山幸二チーフコーチ(46)の就任を正式に発表。契約期間は3年で背番号は81。王イズム継承でV奪回を誓った。
所信表明する秋山新監督の隣で、来年から球団会長になる王前監督が戦闘モードに入っていた。ラスト采配で最下位と屈辱のシーズン。「もっと勢いのある状態でバトンタッチできると思っていた」と新監督に謝罪した上で、真っ先に目を向けたのは編成面だった。
王前監督 こういう結果になったゆえ、どうすべきか明確になった。できる限りのことをして、秋山新監督の力になれるようにしたい。相手投手、打者と勝負するより、自分と同じポジションの人と戦う方が厳しいんだという戦力補強で選手の危機感を盛り上げたい。
厳しいチーム内競争こそが再建の“特効薬”を強調した。近年では大村をFAで、多村をトレードで獲得した。若手育成と補強という2軸で強化を進めていたが、5年連続で優勝を逃した現実がある。王前監督は秋山新体制のため「秋山カラーを出せばいい」とした上で、強力なバックアップを誓った。来季GMの肩書は外れ、球団内外で幅広い仕事を任されるが、編成作業には積極的に関与していく姿勢だ。
王前監督 編成の中で一番現場を知っているし、ニーズを知っている。フロントの人より選手を見る目を持っていると自負している。監督を辞めたから言えるのだが、今年の惨状をどうするかが急務。そこだけは現場をバックアップするため、少々強引なところを出してやらせてもらう。
年内は外国人選手の情報収集を行い、会長に就任する年明けから本格的な活動をスタートさせる。この日は福岡ヤフードームの一塁側にある監督室の荷物を整理。ユニホームを脱いだ王前監督は「もうあんなにフラッシュを浴びることはないね」とひと区切りはつけた。ただやるべき仕事が残っているのは百も承知。背広姿になった王会長の初仕事は、巨人も真っ青の大補強となる。【押谷謙爾】
[2008年10月9日9時13分 ニッカンスポーツ]
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そこに補強策を行ったチームがあったとき。
例えば、「その選手の獲得がチームの補強ポイントに対して適正かどうか」なんてところには問題があったりするかもしれません。確かにそれは間違いだったかもしれない。
けれども、根本的なところ、「補強をしたか、しなかったか」ってところの正しさはそんなことじゃ揺るがないんですよ。
そして「どれぐらいの厚みを得るまで補強が必要なのか」についてはどの球団であっても変わらないんです、だって目標が「1シーズン戦い抜いて優勝を争うのに必要なだけの厚み」であるのは同じなんですから。
その厚みは上記の発言にもあるように、内部競争の方が外部競争より厳しいぐらい、言い換えれば内部で他球団並のもう1チームを組み上げられるぐらいじゃないと、十分な厚みとはいえない。
今年の巨人は1.5チームぐらいは作れる厚みはあったかな、まだ十分ではありません。


巨人の補強だろうがオリックスの補強だろうが阪神の補強だろうがソフトバンクの補強だろうが、補強は補強です。
とはいってもいまさら客観的な評価をしろなんてキレイゴトはいうつもりはありませんけどね。できない人はできない。
そうそう、知人の医者はどっかのおばあちゃんが「私もボケた」なんていうと「ほんとにボケた人はボケたって自覚がないからそんなこと言えないよ」って返します。
深くは言いません、言ってもしょうがないことだという事は身にしみて分かってますから、どれだけ言ってもわからない人にはわからない。
ただ、補強にどんな色がついていようとも、根本的なところでの補強はその色で意味をたがえない。
チームの基本戦略における「補強」というものは等しく同じであって、それに対する接し方にはそうたくさんの手法があるわけではありません。
汚い核もなければキレイな核も無いんですよ。育成も、ドラフト即戦力も、FAも外国人も、みんな全部「補強」。


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パウエルの件の日記で書いたことをもう一度書いておきたいと思います。

育成は補強の手段の中の1つです、補強を選べば育成が選べないなんて事は無いんです。
新外国人を獲得することは育成を放棄することでは有りません、育成で優れた選手が伸びてくることを期待しても、計算しても、それでも失敗したときのことを考えて手を打つのが編成の仕事です。
両方とも成功だった場合は球団に保留権のあるほう(つまり若手)を使えばいいんです。余っちゃったら「余っちゃったね」と苦笑いすれば済むんです、でも足りなかったら「足りなかったね」で苦笑いして終わっていい問題じゃないでしょ。
「足りないぐらいなら余らせろ、枠や金を余らせるぐらいなら人を余らせろ」、それが鉄則です。今の状態でも99%余ると予測できているのだとすれば残りの1%のために更に進まなければなりません。
もちろん、ただただ完成度だけを追い求めろとまでは言ってません、費用対効果を考えて、そこに投入するより他に投入した方が良いとかまっとうな理由があればその1%でなく他の何かを求めることを支持しますよ、ただし、他に使うわけでもなく資金を遊ばせておくなどもってのほか。
「うちには優れた若手がいる、それを育てられる」と自信があっても確信を持っていても、だからといってそこにある「より強くなるための1つの選択肢」或いは「よりリスクを下げるための1つの選択肢」があったとすれば、それを選ばない方がおかしいんです。

これが正しい認識なのかどうかはわかりません、だって私ボケてるって自覚がないものですから(笑)
ただ、確か今年の巨人は、若手に出場機会が全然与えられないぐらいの大補強をしてしまったが為に、将来有望なはずの彼らが頭を抑えられてしまってモチベーションをなくし、育成が全く機能しないはずでしたね、私の記憶が間違ってなければ、ですけど。(参考)
育成と補強は対角じゃありません、育成は補強の中の選択肢の1つです。

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失敗があったとき、それが失敗だったと認め、改善する、良いチームの鉄則です。
このニュースを見て、王さんをはじめ編成陣も首脳陣もやっぱりちゃんとわかってるのね、って感じました。だからやっぱりソフトバンクはこれからも強いんだろうなと思います。
もう一つ付け加えると、去年トレードの相手として名前を挙げたように、ソフトバンク2軍は去年打撃成績の良い若手がたくさん居ました。なので若手から何人か出てくる事を期待していたとしても理解できます。それが若手以外の選択肢を用意しなくても良い理由にはなりませんが。

でも何シーズン前のFAを持ってきて、「こういう補強実績があった」って好意的に書いてもらえるんですからねえ、その後何シーズンかは何やってたの?って書かれるんじゃなくて。
同じ状況でそれが巨人ならどうなっていただろうかなんて、誰の目にも明らか。
別にどの球団も大本営発表にしろというつもりはないんですが、せめて特定の球団に関して何でもかんでもネガティブにネガティブに受け取らせようとするのだけはやめてほしいものです。
あそこはネガティブな感情やストレスを発散してもいいところって思われるのはプロ野球界全体の魅力も低下させると思うのですが。

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