巨人の現状
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DIME
2008年09月06日 09:55 visibility203
まず、いまこれだけ差が縮まったのは、ひとえに『相手がこけた』からであるって認識はたがえてはいけない。
阪神との3つも広島との3つも、2勝1敗、巨人は今までとそう変わってない。変わったのは阪神の方、今年の阪神がとても強いのは間違いないが、とても強かろうとも異常なぐらいまでに高い勝率であったのだから、揺り戻しが来ない方がおかしくて、やはりそれが来た、ただそれだけのこと。
そして巨人が何も変わっていないのはとても正しい。忘れちゃいけないのは、2勝1敗というペースは野球においては非常なハイペースだって事。
チームは今既にトップギアに入れている、と言うよりもそれ以上のギアにまでいっている、そこは誤解しちゃダメ。こっからこれ以上何かをするのは明らかにオーバーペース。
9/5現在でいえば、.568の西武に対して巨人の勝率は.569、あれだけパ・リーグで独走している西武とほぼ同じ勝率。
絶対的な観点でいえば、シーズン全体としてみた時でも現時点で十二分に「優勝してもおかしくない」ぐらいの状況といえる。
これはチームとして果たすべき努力は十分に果たしているって事。相対的な観点から、「それでもまだ上がいる」と言うのはまた事実だが、それはあくまで相対であって、現実を見誤ってはいけない。
「それでもまだ上がいる」のはその上にこそ原因があるのであって、巨人の勝ち星が足りていないわけでは決してない。
今の巨人は十分以上に無理をしている、ここまで追いついただけでシーズン全体で見ても、序盤のマイナスを補って余りあるところまで既に到達している、そう認識しておく必要がある。
ここからまくれる可能性として現実的なのは第一に阪神にさらにブレーキがかかること、今のブレーキがサイコロの目の揺り戻しだとすれば、これに重ねて阪神の「実力」の部分でのブレーキが発生することも非現実的ではない。そしてそれを前提とした上で第二に巨人が今のオーバーペースを維持できる事、このぐらいがせいぜい。
1試合は1試合でしかない、終盤の試合がもたらす負けも序盤の試合がもたらす負けも数字のなかで同じもの。全部終わって勝ちが2つ3つ足りなかった時、足りなかったのを悔やむなら全ての試合で悔やまれるべき。
今の調子ならばこのヤクルト戦で3連勝できるとは簡単に言い切れないだろう。個人的には「勝ち試合」の流れを作れるのが1試合、「負け試合」の流れになってしまうのが1試合だろうと思う。
このとき、負け試合を遮二無二勝ちに行く為にむりをする、これが今の巨人が一番とってはならない選択肢。典型的な失敗例を挙げれば、負けているのに勝ち試合の中継ぎを注ぎ込む、何て事は絶対にしてはならない。
そうでなくても2勝1敗以上のオーバーペースになっているのだから、彼らは勝ち試合をしっかり勝ち試合にすることだけでも十分に荷が勝ちすぎている。
優勝の可能性を意識するには今のゲーム差はまだ大きすぎる。
追いついたでもまだまだ足りない、追い越したでもまだ足りない。
3ゲームは引き離してから、初めて優勝の可能性を考える。
追いかけているほうのチームはそれぐらいでちょうど良い。
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ちなみに今、オリックスの方が気になってしょうがないです。
オリックスだからと言うだけで補強が的外れだとか散々いわれてましたからね、長距離砲を並べるだけじゃ点が取れないなんて結果を数字が示したのはみたことがありません。
巨人が2005年当たりに負けてたのは、機動力のない打線のせいじゃないです、崩壊していた投手陣のせい、得点はリーグ屈指だったんですから、あの時打線は機能していたんです。
個人的には古木や濱中個人への評価が低いのでそこを取りに行くのは微妙だと思いましたが、補強の方向性は間違ってなかったと思いますしそれがあっての今です。
大引や小瀬も結局モノになってますよねえ。広島の小窪もそうですがウェーバー順の最初に指名順が回ってくる球団はそこで良い選手が残っていれば、事前に獲得意思をあまり示してなくても、多少チームの補強ポイントからずれていても、思い切ってみるのも悪くはないかもしれません。
特に一巡は投手指名が多くなる傾向がありますからね、野手は良いのが残っている可能性も高いのかも。
で、清原を下にも落としてないんですよね?客引きとして必要だという商売面を考慮しているのでしょうが(プロ野球は興行ですから、そういう判断が一概に悪いとは思いません、勝ってないならともかく勝ってるんですから)、実質的に27名で戦っているようなものですからね、その後の代走とかを考えれば切れるカードはさらに少ない、物凄いハンデを背負ってるはずなんですけど。
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ええっと、あと何があったっけなぁ。そうそう、新人王争い。山口鉄也と岩田なら圧倒的に岩田だと思いますけど。
もちろん山口鉄也の結果は非常に素晴らしいもので、去年これをしていたら、金刃や上園と比較することすらおこがましいぐらいの成績ですけど、岩田はQSが14個でしょ、勝ち星なんて時の運ですけど、QSがこれだけあるというのは文句のつけようがない。こちらのサイト(kazmix World様)によれば、去年は金刃が10で上園が5です。
もちろん中継ぎの評価向上のためにも中継ぎで素晴らしい成績を残している選手が新人王に選ばれるなんていう事は望ましいことだと思いますけれど、相手が良すぎる。
坂本勇人?バカも休み休みいってください。
それにしても新人王ももうちょっと選出条件をしっかりしてほしいものですけどねえ。NPB全体での商売(該当する選手に箔をつけることができるので)観から毎年新人王を必ず選出しようと言うのは十分にアリだとはおもいますけれど、そうするのだとすればそう決めた方がいいと思うんですけどねえ。
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あと、非常に興味深い記事があったので引用だけ。
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ヤング巨人“台湾遠征・秋の陣”
巨人が今オフに若手選手中心で台湾へ遠征し、プロチームと練習試合を行う。期間は約1週間で、5試合を行う予定。
2軍の秋季教育リーグとして、宮崎県内で10月7日から23日まで実施する「フェニックス・リーグ」の終了直後に台湾へ渡る。
2軍選手や育成選手が中心となるが、1軍クラスの若手も遠征メンバーに加わる予定だという。
巨人は数年前から台湾でのウインターリーグ開催の構想を持っており、球団幹部によると、その前段階として今回の計画を進めているという。
[ 2008年09月03日スポーツニッポン]
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巨人若手が飛躍へ台湾遠征でガチンコ勝負
巨人が今オフ、若手選手を中心として大規模な海外武者修行を行う。10月下旬からハワイ、ドミニカ共和国で行われるウインターリーグへの選手派遣を皮切りに、台湾へ1週間程度の遠征を行うことが1日、明らかになった。台湾ではプロチームとの練習試合を5試合程度予定。1軍選手も多く派遣する予定だ。レベルの高い競争とガチンコ勝負の中で、ハングリー精神を養う。
巨人の将来を担う若手が、世界の猛者にもまれ飛躍のきっかけをつかむ。過去2年間行っているハワイ、ドミニカ共和国への選手派遣は継続することがすでに決定している。ともにメジャーの卵たちが切磋琢磨(せっさたくま)するハイレベルなリーグ。完全実力至上主義で、力ない者には出場機会さえ与えられない。
06年にはハワイリーグへ亀井、加藤らを派遣。ともに最後は実力でレギュラーの座をつかみ、後の成長のきっかけとなった。派遣期間と選手人選はこれから詳細を詰めるが、野間口、隠善、会田ら、1軍レベルの実力を持つ選手が選出される可能性が高い。
個人レベルだけにとどまらず、チーム単位でも海外武者修行に出る。ハワイ、ドミニカ共和国への選手派遣と同じくして、台湾へ遠征。プロチームと5試合程度練習試合を行う。北京五輪に出場した台湾チームのメンバーの多くも参加する真剣勝負だ。
近年台湾プロ野球は急速に実力を伸ばしている。ファーム選手中心のチーム構成では、苦戦はおろか敗れてしまう可能性がある。亀井、山口、越智ら現在1軍主力として活躍する選手がメンバーの中心となりそう。今月下旬をメドとし、実現へ向け詳細を詰めている。
星野ジャパンは世界相手の真剣勝負で苦戦した。一因には、実力の接近した海外チームとの対外試合の不足があった。加えて不慣れな環境への適応能力も課題として浮き彫りになった。真の強さを身に付けるには、歯ごたえのある未知の相手にもまれる勝負が最良。巨人が球界に先駆け、世界をまたに掛けた武者修行の旅に出る。将来を見据え強い集団を構築する。
[2008年9月2日8時59分 ニッカンスポーツ]
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- 事務局に通報しました。
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