6連戦を5分で終えて。

  • DIME
    2007年04月09日 11:22 visibility80


ふと思い出したのでたまには写真でも。
いつも撮っていても、重いのを持っていくのがいやで小型デジカメしかもっていかないし、フォームチェックや守備位置チェックの写真ばっかりなので見せるようなものじゃないし。
でもこの日はさすがに一眼もってくるべきだったかな。オートフォーカスじゃ取りたいところにあってくれない。

そういうことでG球場の桜も見ごろを越えて散り始めでした。





さて、本題。
「この最初の6連戦が今年の巨人を占うでしょう」なんてどこかの解説者がしれっと識者ぶっていたに違いない、素人がみてもそんなことわかって当然だよというような大事な1週間。
終わってみれば星は5分、まぁまぁでしょうか。本当は4勝2敗で終えて欲しかったですけど、現状の戦力ではこれがせいぜいかな。

昨日の試合に関しては、淡々と試合が終わってしまったなぁという感じ。投手戦ではあったんだけれどもそれ以上に貧打戦というか。今年の選抜を思い出しました。
そういえば一言で言えば貧打の春だったなぁとかそんなことを。貧打だったからこそ(=1点の比重が大きくなるので)バントをなくすという効率的な攻めを貫いたチームがあがったのでしょうけど。

巨人にしろ阪神にしろ、お互い打線の中で「機能していない部分(というか選手)」が存在しているのは明白で。でもどっちともそういうのを非常に我慢するタイプの監督なので(二人とも看板打者として打てない苦労はよくわかってるんでしょう)、状況は変わらずに。
個人的な意見で言えばもちろんベストは「動くべきは動き、動かざるは動かず」だとは思いますけど、実際はその見極めは難しい。となればベストではなくベターな選択をどうやっていくかというところだと思うのですが、そういう意味で考えると「動きすぎる愚」よりは「動かざる愚」を選択する監督の方が私は好きです。
これは単純に野球というスポーツが試行回数を重ねないと実際に悪いのか、確率の揺らぎでそうなっているだけでは判断できないということ。具体的に言えば今の時期(打数の少ない時期)の打率が全然当てにならなかったり凄い乱高下するのと同じです。
まぁ自分が仕事にしてもなんにしても見極めをつけるのが早すぎてそれが原因でいろいろ失敗しているので、ない物ねだりっていう可能性もぜーんぜん否定できないんですが。


まぁそんな中で面白かったのが、高橋尚成の好投と阿部のリード。に対する解説者のコメント。
結局打者33人、134球で完封したんですが、それに対するイメージというか解釈の違いでしょうか。
まず6回当たりにBSのほうで解説の武田氏が
「阿部のリードに無駄球が多い、今日のヒサノリならばもっと簡単に組み立てれば、球数も少なく完封できるのに」
というようなことを言って。
今度はしばらくして(7回ごろだったでしょうか)日テレ系のほうで解説の水野氏が
「今日の阿部の組み立ては、追い込んですぐに勝負せずに1球見せ球を使うことで、体を起こしたり外に流せるので、調子の良い変化球が決め球として生きる」
といって。
リードに関しては「定石のリードよりも使う球が多い」という同じ印象を持っているはずです。でも解釈はこうも180度違ってしまう。
私は別にどっちが正しくてどっちが間違っているとも思えません。だって答えは1つじゃないし、そもそも答えすらあるかわからない。
別にほんと批判する気はないんですよ、ただ同じものでも解釈によって全然別物になってしまう。それが主観的評価って物です。
だからただ言いたいのは、同じ事象でも書き方、言い方によってなんとでもなってしまうのだからあんまりそれに惑わされちゃダメですよってこと。私だってここの日記で結構「なんとでもしている」んですから。
昨日のリードについていえるのは、最終的に打者33人に対して134球(1打席平均4.06球)で完封したということ。6回までの時点では打者22人に対して93球(1打席平均4.23球)と最終的な数値と比べて球数は多かったこと。
そして解説者の目から見ると、定石のリードに比べたときに“球”が多かったということです、それが“見せ球”なのか“ムダ球”なのかはわかりません。


先日別のところで阿部のリードについて書いたんですけれど、個別の状況で阿部のミスリードで失点したと見えることは否定しませんし、間違いなく長いシーズンこれからも多数そんな状況が生まれるでしょう。
でもどんな素晴らしい捕手であろうと、チームを全試合完封させるなんてありえないし失点する時には必ずミスリードがその理由である状況が存在しない捕手もいない。
ならば、個別の失敗した状況をどれだけ並べたとしてもそれがダメだという理由と言い切るには、証明のピースが足りない。

他の観点から言えば、ひどいという阿部慎之助がほとんどマスクを被った去年はあれだけのチーム防御率だったわけで。
阿部のリードで失点しまくるのだったら去年の防御率良くなるはずが無い。
っていうことは
 1、ミスリードによる失点数=捕手の能力による失点数の増減は全体の失点数に対する影響が薄い
 2、阿部のミスリードは巨人だから目立っているだけで決して他の捕手と比べた時その比率は低くない。


ミスリードの有無だけでは、上記の可能性を少なくとも否定することは出来ない。
むしろ個人的には同一の捕手でもチーム防御率が乱高下するということはそれらの可能性のほうが高いことを示しているんじゃないか。

良くなったのは投手のお陰、悪い時は捕手のせい、それも間違いではないと思う。
でもどれだけ捕手が悪かろうとも、投手がよければ大きく防御率が改善されるのであれば、捕手の守備力が良かろうが悪かろうがどうでもいいってことにもなるよね。
数値は適当だけど、バッテリー全体の能力値が100点、内訳が投手が80点で捕手が20点、平均的な投手と捕手が7割だとする
こんなに捕手比率が少ないとは思わないけど、例えば谷繁や矢野で固定している中日や阪神でもここ3年でも防御率が1点前後のプラスマイナスがあるのだから、少なくともそこを固定しても全体の数値の固定化に繋がらない=影響力がだいぶ低いのは確かで、投手より捕手の比率が低いのは間違いない。
もしこの数値で仮定すれば投手も7割&捕手も7割で70点、でも投手8割&捕手3割でも70点になっちゃう。
平均の半分以下の守備力しか持たない捕手であってもそれは全体の守備力に対してはあまり大きな影響力を持たない。捕手がどれだけダメでも投手をちょっとあげればそれで許容できてしまう。
だったらあれもこれも手を出すより効率の高い部分に集中してチームを強化したほうがいい。

失点における捕手の影響力の割合が大きいのであれば、
去年の防御率の改善は阿部慎之助による影響が大きいということになる。
つまり阿部慎之助は成長している。
失点における捕手の影響力の割合が小さいのであれば、
そこを追い求めるよりも投手による改善を追い求めた方がいい。
つまり阿部をリードを理由にして捕手起用しないのは攻撃力低下を考えれば間違っている。
どっちにしろ阿部のリードにこだわる理由はない。

私は名捕手あるところ優勝あり、とは思いません。逆だと思います。優勝する球団の正捕手は必ず名捕手と(マスコミによって)称される、と。
阿部だって02年の優勝のときは、もてはやされたんですから(笑)

























































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