【ニュース】 黒田広島残留 第1回トライアウト

  • DIME
    2006年11月06日 22:50 visibility101

黒田博樹投手がFA権を行使せず、カープに残留

 

巨人ファンの私からしても、赤以外のユニフォームを着ている黒田というのが想像付かなかったというのは事実。この選択には素直に拍手を送りたい。

これで逆指名入団選手の中でFAによる国内移籍選手は今年も出なかったことになるかな。

 

またもう1点この残留において大きく評価したいのは、今までのように「金は出さないけど誠意は見せるから残って」というような不合理な主張を球団側がしなかったことである。金を出さない時点でそれは誠意が無いと宣言するに等しいことにようやく気づいたわけだ。

プロスポーツ選手だけでなく社会人においても、自分の職業に対する評価は「金銭」である。もちろん金銭だけが唯一の評価というわけではない。ただ金銭というのは資本主義社会として社会が成立するための「基幹」となる評価である。基幹をないがしろにしておきながら「枝葉」の評価だけをあからさまに強調するのは明らかにバランスを欠いている。

にもかかわらず日本の文化的特性だか何か知らないが、金銭的な評価を求めることをまるで悪いことであるかのように考える悪しき風潮がある。これは絶対に間違っている。

 

実際に行った4年12億円という契約は他球団がFA宣言した場合に提示すると見られていた金額から見れば確かに少ない。

しかしながら少なくとも他球団に比べてあまりにも開きがありすぎる金額でもない。 

とりあえず他球団が出すという「基幹」と比較するだけの価値のある「基幹」を提示しているからこそ、ここではじめて「枝葉」をみて全体としての評価を見ることが出来たわけだし、全体を見て残るという選択肢を生むことが出来たわけだ。 

 

 

もちろん、親会社がないために補てん金の損失算入が出来ない広島においては大きな資金の供出は非常に難しいわけで、これまで取ってきたFA宣言した選手に対する対応もしょうがないものだといわざるを得ない。

ただこれは自らが「市民球団」と標榜しているからこそ生み出している自縛である。市民球団という理念は素晴らしく、そこに広島の人たちが誇りに思っているのは良くわかる。

ではなぜ広島の人はもっとお金を球団に出さないのだろうか。「市民球団」と誇るのはいいが、自分たちの懐をいためずにオーナー一族に金銭的なことは被ってもらいながら、他人様のふんどしで誇っているように見える。

世界には多くの「市民球団」と呼べるチームが存在するしそれは非常に強いチームである事が多い。ではなぜ彼らが強いかといえばその大元たる「市民」が積極的にお金を球団に使っているからだ。FCバルセロナでは多くのファンは「ソシオ」となりお金を出している。グリーンベイ・パッカーズでは償還価格が限りなくゼロ、配当金も値上がりも、株主特典もなにもない(=メリットゼロ)株式でありながら資金調達のために株式発行が行われるたびに先を争うように買われていく。

「市民球団」であるから強いのではない、市民が市民球団に対する責任を果たしているから強いのである。

 

100万人の市民が毎年1000円余計に使うだけで「うちは4人家族だからもう4000円はカープさんのために」って市民みんなが心がければ10億のお金が生まれる。毎年10億余計に生まれるあれば金本は引き止められたのではないか。

スポーツを維持するためにはお金はつきもの、お金は何もないところから生まれたりはしない。

スポーツが文化として根付いているアメリカやヨーロッパでは、スポーツに対してお金を出すことが根付いているからこそそうなっているのである。あちらではスポーツに対して当たり前のように税金も出すし自分たちでお金も出す。そういう点はなぜか日本では紹介されないが。

 日本でスポーツが文化として根付かないのはスポーツに対してその発展のために「募金」をしようという感覚がないからだ。

 

何も広島に限った話ではない、これは他球団にも等しくいえることである。

ファンであるならばもっと球団に対してファンとしての責任=金銭供与を果たすべきである。

野球の人気低下に嘆くならば、チームの資金力不足に嘆くのであれば、まずは自分の懐から1円でも多くのお金を出すことからはじめなければならない。

お金がないことを嘆きながら、親会社がお金を出さないことを批判しながら、でも自分は球場に通わない、ファンクラブなどにお金を使わない。どこかおかしくありませんか?

球団は親会社のものでなくファンのものだというのであれば、親会社よりファンはお金を出さなきゃ。あまりに当たり前のことでしょ。

プロ野球にも地方進出がカギといわれ、その必要性が叫ばれているが何のことはない、「地域」をしっかり目に見える形にすることで「顧客セグメント」をより明確にし、そこの人々に自分たちの球団に対してしっかりお金を使って欲しいということである。

 

とりあえず今年の広島市民球場の稼働率はセリーグ最低の43.8%である。どう考えてもまだまだ客の入る余地は、もっとお金を使う場はある。

来季はこの数字がせめて50%は超えてくれることを望みたい。

 

 

第1回12球団合同トライアウト

 

黒田と仁志にかき消されてしまっているけど、今日の本来の1番の話題はこれのはずである。

にもかかわらず、他のニュースのためにほとんど報道されていないのが非常に残念。

関東で行われたのであれば自分で見に行ったんだけどなぁ。。。。。

 

参加した元巨人選手がどうだったのか非常に気になる。結果を残すことは出来ただろうか。 

 

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