仕事が人を育て、地位が人を育てる

  • DIME
    2007年09月26日 22:41 visibility127

という言葉を、今日の試合の巨人を見ていてしみじみ思いました。

これまでも何度も言ってきたことですが、野球の試合ってものの勝敗は運の要素に左右されることが大きいので1つの試合をもってして、特に勝ち負けをもってして何かを語るというのは、相応しくありません。
そういう勝敗のことを別にして、いい試合ができるようになったなぁと、最近の巨人を見ていてしみじみ思います。
原監督も、優勝争いのような緊張する場面で試合をしてこそ、選手が成長するという趣旨の発言を繰り返していましたが、まったくそのとおりでしょう。
やはり優勝争いをしていって、その緊張感、ストレスを経験していかないと若手は成長していきません。若手の成長の先に優勝争いがあるのではなく、優勝争いができるほどのチーム戦力を有して戦う中でその成長も生まれるのだと思います。

<追記>
一例として9/29に原監督が行った1軍練習前の訓辞をあげておきます。
「日本シリーズで、1つのサードゴロを処理する。これには宮崎キャンプで受けるノック、1000本分の価値があるんだ」。
これはV9時代の名参謀、牧野茂氏のものだそうです。この言葉はいかに優勝争いという環境が、選手の育成に大きな効果を与えるかをあらわしていると思います。
<ここまで>

まず勝たなければいけません。生え抜きだ、育成だと言うのはその先にあるのです。
例えば阪神が強くなるためにどういう変遷をたどりましたか。今の阪神は生え抜きの選手が育っています、その選手は優勝争いをする中で育ったのです。そのためにまず阪神は優勝争いのできるだけの戦力を大補強したのではありませんでしたか。
育成のためにはまず強くあることです。いつでも優勝争いをすることです。優勝争いができるだけの戦力を保持し補充し続けることです。そういう環境が無ければ選手も育たないのです。
選手にとって必要な「仕事」は「プロ野球」だけでは足りません、「優勝争い」です。

今日は46004人も入りました。46000人を超えたのは、9/8のこれも大事な試合となった阪神線に続いて今年2度目、その前は2005年の8/14の対阪神戦。お盆休みの阪神線の日曜日という特異中の特異日によってもたらされたもの以来です。それから2年以上ぶりに、46000人を超えたのがこのシーズン終盤の争いの中で2度も有りました。
(最初の内容では9/8の46000人↑を見逃していました、単純ミスです、すみません)
特に今日は、普通の水曜日、当日券についてもネット上の事前情報からすれば結構ありました。それでもこれだけ客が来たのです、当日チケットを求めて、試合を求めて客が入ったのです。
この事を言うのは、全部の試合が終わって、正確な観客動員数が出てから言おうと思っていたのですが。敢えてここで書いておきます。

これが何を示すか、それを巨人ファンは見据えるべきです。
巨人に何の責任も持たない人間の主張に惑わされてはなりません。今年は何が変わったんです。何が客を呼んでいるのです。
今年だって補強した、そんな選手が今日もスタメンに並ぶ。それでも客は来る、客は来た。
生え抜きを使えば、補強をなくせば、客が増えるのではないのです。勝てば客が来るのです、勝てば客が来たのです、それこそが事実です。
そして生え抜きが育つためにも勝利が必要です、優勝争いという緊張感がストレスが、若手の成長を促す大きな力となっている事実が今目の前にあります。
勝つための努力を怠ってはなりません。勝つ為の行為を否定してはならないのです。客を呼ぶのは勝利なのですから。選手を育てるのは勝利なのですから。
外野から何を言われようともそれが巨人です、巨人には勝利のみがありそれ以外はありません。それこそが巨人であり、それのみが巨人です。

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