賛否こもごもあるようですね。
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DIME
2007年11月26日 16:47 visibility135
阪神とオリックスのトレード。両球団のことにそれほど詳しくない人間ですので的外れな部分もあるかもしれませんが、両球団にとってこんなもんじゃないかなというのが感想です。落ち着くところに落ちついたんじゃないかと。
オリックスに関しては平野の放出はそれほど悪い選択ではないかなと思います。一応登録上は内野手ですが使われ方を見るとほぼ外野手とみなせるでしょう。
まず関係してくるところとすれば大社ドラフト。今年の小瀬の獲得は去年の大引を獲得を思わせるような感じ、指名順の妙を今年も上手に使いきれています。
大引が今年そうであったように小瀬も一年我慢して使うことが出来ればある程度の実績と成長を見込めるだけの逸材だと思っています。彼をセンターに据え、大引と合わせてセンターラインが出来ればチームに背骨がしっかり通るでしょう、正直この2名はうらやましいぐらい。
あとはファームですが、ウェスタン三冠の迎と、岡田、吉良といます。吉良、岡田はもう少し漬け込みが必要だとしても、迎は来年はある程度使って欲しいし使わなければいけません。
2軍で三冠が取れると言う事は取るためには規定打席に到達している必要があるので、良い成績を出していたにもかかわらず1軍ではさっぱり使われなかったということを同時に示しています。その理由としてはぶち破れないほど厚い壁が1軍にあったか、1軍で使ってもらえなかったか、どちらかがほとんどです。
今年の迎に関してはどうかといえばちょっと判断に苦しむところなんですが、強いていえば両方ですね、50打席弱は少なすぎるし、その中での結果ももうちょっと我慢しようと考えるには悪すぎる。
こういうタイプの選手は、我慢すれば壁を越えられるのかそれとも結局は低いレベルでしか高い実績を出すことが出来ないのか、二手に分かれますのでその見極めのためにも来年はちょっと使う必要があるでしょう。
んで、村松も残りましたから、村松、小瀬、迎、下山、ローズと頭数は揃っていて丹羽も含めて次代も育成は出来てる、穴が開いたときにユーティリティタイプで埋めなきゃ回らないような状態ではない。
んで内野にしても大引固定として、セカンドに平野と同年代の阿部、後藤がいますからこちらもユーティリティじゃなければ埋められないわけじゃない。できればセカンドも固定したいですが、固定するなら大引と同世代ぐらいの若手じゃないとダメでしょうからそっちの線もボツ。
そう考えると、平野のユーティリティ差というのは「中途半端」と置き換えられてきます。それぐらいなら濱中のような「色」のしっかりした選手の方がオリックスにはいいんじゃないかなと思います。
もちろん、外野の頭数は揃っているという点は濱中においても同じわけですが、このあたりはDHも含めて考えてくるところではないかと思います。
冷静に考えて清原は最初から戦力外、ローズもふたを開けなきゃわからない、ラロッカは離脱しないほうがおかしい(つまり今年はおかしい)ですから、彼らだけじゃほぼ足らないと思いますし、少なくとも私はそのぐらいの悪い可能性を想定の上で編成は動かなきゃゃダメだと思います。
また、今年のチーム得点は日ハムについでリーグ2番目の低さです。大砲の陰に隠れてしまってますが、現状では野手に一番に求めるべきは得点能力の大幅な改善です。巨人がそうだったように守備力を優先した野手編成を組まなくても投手陣の改善だけで失点は十分に改善できますからそっちの優先順位は低いです。その策としても濱中の獲得というのは悪くは無いなと思います。
カブレラという話も出ているようですが、そっちはさすがに使いどころが無いだろうと思っちゃいますけど、逆にカブレラとは違って濱中なら外野も出来ますからまだ使いどころはあるでしょう。
カブレラにしても北川を使わないつもりなら別です。今年の北川は1塁手を張るに長打力が悪すぎたので北川を外す前提でカブレラというなら納得できます。
阿部健太に関しては実際にみたことが無いのでなんともいえません。ただ平野圭や金子が順当に伸びていますし、彼らも含めて20代半ばの右腕投手が結構いますので「間引き」としてここから選び出すということ自体は順当でしょう。
また昔のトレードの時も名前が挙がっていたようでしたので、結構阪神側がこの選手にご執心だった可能性もある野かなと思います。阪神側のそのあたりの気持ちをつっつく事でこのトレードを成立したと見るのであれば、うまかったんじゃないかなとおもいますが、こればっかりはこの選手が将来性があるのかそれとも評価先行なのかわからないのでなんとも。
今年の2軍のSTATSをみて気になるところは、奪三振の低さ、70イニング投げて30というのは先発だった可能性を差し引いても低すぎます。可能性としては決め球になるような変化球に欠けるのかな。
ただ代わりに30歳を過ぎた左腕を取るのはどうなんだろうなぁとおもいます。左腕が思いっきり不足しているチーム事情ですからその獲得自体は理解できるのですが、ならば何故ドラフトで左腕指名に走らなかったかという点でどうなんだろうなぁと。
巨人の感想の時に、巨人が左腕を取れたのが綱渡りだったと評したわけですが、そこでは具体的に名前は挙げなかった左腕とってもおかしくはなかったのに何故か取らなかった球団の1つとして考えていたのがオリックス。巨人もそうだったわけですが再抽選で篠田だったわけですし、宮西か根本だろうと思っていました。
トレードで左腕を取らなければいけないと思うぐらい、左腕に対する危機意識があるのだとすれば、1巡で左腕という選択があっても良かったんじゃないかなと思いますね。巨人はその陰で助かったと思いますけど。
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んで阪神の方ですが、この間、ロッテの清水直獲りの交換要因に吉野を挙げて置きながら『本腰』とか書いてる爆笑もんのニュースが有ったように、実際の実力よりも高く選手が評価されがち、巨人もそうなんですけど露出度のせいでしょうね。
実際のところは、隊長さんの10/17の日記にもそうコメントしていたんですが、冷静に濱中の数字を見た時、怪我もあったことでレギュラーとして評価できるのはせいぜい通算3年(01.02.06年)、主力クラスと言い切るにはちょっと足らないなぁと思います。
だから単純に平野と1on1だったとしても私は驚かないですね。もちろんそういう世間評を上手く利用して実際以上に高く売る事ができなかったという意味では編成を批判することは出来るでしょうが。
ただ獲得する選手として、平野というのは正直ちょっとわからないですね。1軍レベルにユーティリティと言える程度まで融通の利く選手が居ないとは言えるかもしれませんが、かといってそれが必ずしも必要な選手なのかといわれればわからない。
今年の巨人においては木村拓也がうまく機能してくれましたけど、巨人が“困ってから”木村獲得に動き実際に獲得できたように、そんな出血覚悟で無いと取れないようなタイプではないと思います。こういう選手の存在によって現場は楽になるんだろうなとは思いますけどね。
ホントは取りたかったのは先発投手ということなんでしょうが、いくらなんでも川越というのはありえないですし、もともと投手が豊富だったとは言えないオリックスから実績のある投手を獲得するというのも土台無理な話だったと思います。
そういった中で、コーチの意向だかなんだかは知りませんが、球団内の一部で高い評価の上がっている若手右腕を取ってみるというのは、中途半端なベテランを取るよりはいい選択だったのではないかと思います、当たるかどうかはやってみなけりゃわかりませんけどね。
ま、阪神の方は多くのファンがたくさん語ってくれるでしょうからこんなもんで(笑)
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どっちも思ったほどというか願ったほどの内容になったとは言えないでしょうけど、かといって非難するほどの内容でも無いと思います。
あと、人気面とか経営面から見てですが、先にも書いたように濱中獲得がオリックスにとってそんな単純にプラスになるのかは疑問です。
例えば、巨人ファンであれば仁志敏久が出て行ったときに彼についていって横浜に宗旨替えをしたというファンが居るのもおかしくは無いと思うんですが、阪神ファンの場合は宗旨替えをするという選択が出てくるのでしょうかね。むしろ、阪神の中で新しい『お気に入り』を探すという人のほうが多いのではないかと思います。
先にも書いたように、現状のオリックスに対する差別環境は酷いものが有りますし、改善されるべきだと思いますが、その改善っていうのは選手1人の移籍でどうにかなるようなものでも無いと思います。
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参考
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先発補強第2弾!ロッテの「ミスター完投」清水直獲りにトラ本腰
阪神がロッテ・清水直行投手(31)の獲得に本腰を入れることが22日、わかった。球団幹部が初めて明言した。交換要員の調整がつけば、一気にまとまる可能性が大。日本ハムから獲得した金村暁投手(31)に続く大型トレード第2弾で、最大の課題だった先発ローテーション再編にもメドがつく。
大型トレード第2弾が現実味を帯びてきた。ノドから手が出るほどほしい先発完投型の投手。ロッテの清水直獲りへ、阪神が本腰を入れる。
「興味? もちろんある。欲しいことは欲しい選手。今季は不調だったが2ケタ勝利は見込めるし、地元・関西出身(西宮市)ということもある」。この日、球団幹部が初めて熱い思いを口にした。
阪神で今季、規定投球回数に達した投手はゼロ。先発ローテ再編のため、通算88勝の金村暁を日本ハムから獲得した。しかし、大学生・社会人ドラフトで即戦力の東洋大・大場を抽選でソフトバンクにさらわれ、改めて補強の必要性に迫られた。
ロッテ側も、清水が1億9000万円の高年俸で今季6勝10敗と低迷したこともあり、阪神にトレードを打診。一度は立ち消えになったが、通算74勝のうち16勝を完投で挙げた右腕の魅力が、阪神側で再びクローズアップされてきた。ロッテは小林雅のメジャー移籍が決まり、薮田の流失も決定的。左腕・藤田にも戦力外を通告したことでリリーフ不足に陥っている。特に左の中継ぎ補強は急務で、交換要員に吉野らを求めてくる可能性が高い。それがクリアできれば、一気にトレードがまとまりそうだ。
下柳、上園、安藤、福原に、金村と清水が加われば鬼に金棒。阪神が投手王国再建に突っ走る
サンケイスポーツ
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