【巨人】 現有戦力評価 Ver.2

  • DIME
    2006年11月08日 01:36 visibility226

 

同じ形の日記をを高校生ドラフト&戦力外などが行われる前に書きました。 

現在はそこから色々と経過して現有戦力が激変しています。

特に仁志敏久・鴨志田貴司・長田昌浩を放出し、小田嶋正邦・谷佳知を獲得することになった今回のトレードに関してはこの全体としての戦力評価から見なければ、 その目的や方向性が間違っているのか正しいのかが判断できません。

っていうことで本当は大・社ドラフトとFAまで終わってから改めて書こうと思っていたのですが、緊急で途中経過を書いてみたいと思います。

 

前回書いたからってことで端折ることも多いと思いますので暇があれば前回の日記も見ていてくれれば幸いです。

って言うことで現有戦力を野手の場合はポジション&左右で投手の場合は左右で分類し、年齢で
A:19〜25
B:26〜30
C:31〜
に分類します。


またFA取得選手の場合は宣言した時点でひとまず戦力外と想定します。必ずしもいなくなるわけではありませんが、契約下にある選手と違って球団側が希望すれば必ず登録できるわけではないのでそれを前提とするのは余計なリスクを背負うことになります。また外国人選手もFAと同じく契約が安定しないので除外します。

 

■投手■


○右腕投手:16名
A:11名
・(R)加登脇卓真
・木村正太
・東野峻
・西村健太朗
・真田裕貴
・(R)栂野雅史
・(R)会田有志
・(R)福田聡志
・(R)越智大祐
・野間口貴彦
・三木均

 ●(鴨志田貴司) 
B:3名
・酒井順也
・木佐貫洋
・久保裕也

 ●南和彰
C:2名
・上原浩治
・豊田清

 ●伊達昌司

 ●桑田真澄

○左腕投手:8名
A:4名
・(R)辻内崇伸
・林昌範
・(R)深田拓也
・内海哲也
B:0名

 ●佐藤宏志
C:4名
・高橋尚成
・野口茂樹
・前田幸長
・工藤公康


※評価※

 

シーズン終了時点で全体で29名。 この後、南和彰・伊達昌司・桑田真澄・佐藤宏志が離脱して25名となっていました。

これがトレード前(11/5時点)での状況です。この時点でも前に指摘した「右腕投手A」の飽和傾向は解消されていません、むしろ41→48%とその比重は増加していました。

 

○右腕

(前回)

若手を中心にドラフト上位指名クラスも下位指名クラスも数年先まで保有権も持てる若手の数がそろっており、彼らの見極めがつくまでは追加の必要性は薄い。

若手の中でも年長の木佐貫・久保・鴨志田・野間口などの見極めがつく数年後に彼らが戦力になっていないようであれば指名を検討するぐらいで十分だろう。 

 (今回)

前にも書いたように、1軍支配下登録の中での投手枠は一定なので、一部の多さは他の部分(左腕A・Bあたり)への圧迫につながりますからこれを解消する必要があった。

んで、このAの中でルーキーを除くと西村健太朗・真田裕貴・野間口貴彦・三木均・鴨志田貴司。このうち誰もまだ戦力となっていないということは見極める場が必要ということなのだけど、後ろも控えていることを考えると彼らにそれだけ提供するだけの試合数が1軍にも2軍にもないのが現実。

やっぱり改めてみると、「間引き」はしなければならなかった。

正直に言えば鴨志田貴司は今年の2軍の中で三振率がダントツに高くて、速球派のセットアッパー候補として期待したい選手ではあったから惜しいが、三木均は他にいないタイプだし、他3人は鴨志田貴司以上に1軍で実績を残している。1名出さなきゃいけないなら鴨志田貴司になってしまうのはしょうがないのかもしれない。

そりゃ酒井順也のほうがマシだったとは思うけど、酒井じゃ相手を納得させられなかっただろう。

 


■捕手■
A:2名

※伊集院峰弘※
・星孝典

 ●佐藤弘祐→育成
 ●(R)梅田浩→外野手
B:3名
・加藤健
・實松一成
・阿部慎之助
C:1名
・村田善則


※評価※


梅田浩は来季は外野手としての起用になるだろうし、佐藤弘祐も育成選手として契約しなおし。

ってことで「捕手枠」自体は伊集院まで入れても6名と余裕アリ。大・社ドラフトでもう1名ついかで入れるんじゃないかと思われる。

 

■内野手■


○右打:6名
A:1名

※坂本勇人※

B:4名
・岩舘学

・小田嶋正邦
・吉川元浩
・十川孝富

 ●大須賀允

 ●原俊介
C:1名
・二岡智宏
 ●(仁志敏久)
 ●小久保裕紀)


○左打:4名
A:1名

 ●(長田昌浩)
B:1名
・(R)脇谷亮太
C:3名
・古城茂幸
・川中基嗣
・小坂誠


※評価※

 

シーズン終了時点で13(+原)名、大須賀允と原俊介の戦力外と小久保のFAで11名という状況だった。

ここにドラフトで坂元算入、トレードで長田昌浩・仁志敏久放出&小田嶋正邦算入となったわけで現時点でも11名。

 

前回書いた過不足評価では、不足しているのは、「若手」と「スラッガー」。

スラッガーの方は小田嶋加入があったとはいえ、大須賀・長田と消えたので若手不足はむしろ加速している。  

前回書いたように「相対評価」で考えれば多少実力不足でも若手は残すだろうと思っていたのだがこの件に関して巨人は容赦なかった。結構なギャンブルだと思う。

 


○右打
(前回)

二岡・小久保・仁志という長年主力級だった選手3人に数年後の契約の確実性がなく、Aは不在、Bも1軍経験1年未満と若手は実質的に0名に等しい。
(今回)

上記の状況から小久保・仁志が予想通りというか予想以上というか来年の契約さえなくなりそうな状況。

小田嶋が増えて今年の成績も総合指標で見るとなかなかだし面白いが、実力からすれば未知数。やっぱりまだ手札が足りない。岩舘学・十川孝富・吉川元浩、頑張って欲しい。

ただ坂本勇人という将来有望なドラ1クラス野手を獲得できたのは非常に大きい。もちろんドラ1に失敗がないわけじゃないので1名だけじゃ心もとないが。


○左打
(前回)

ベテラン勢が全体的に小粒ではあるものの右に強打者が多い分バランスは取れており、若手では脇谷は今年実力度外視の抜擢ではあるもののスタメンに定着、長田は2軍でも芽が出ていないものの上位指名確実だったのを下位で囲い込んだ有望選手と右打に比べればまだまし。

とはいえたった2人では絶対数に欠けているのは間違いなく、2人と競い合えるような同年代選手とそれに続く若手野手が欲しいところ。下位指名でも構わないので数名は加えておきたい。

(今回)

思い切った長田放出。大・社ドラフトで同年齢の左打ち内野手の獲得が確実視されているとは言え、プロでは未知数なのだから長田と2人で競わせてどちらかだけでもと見極めるのではないかと思っていた。

今回の長田放出に関しては、単に脇谷の成長だけでなく、古城に目処が付いているのが大きいと思われる。

小田嶋の獲得などでやはりサードにはスラッガーを当てようとする球団側の方針が見える。となってくると古城の居場所がなくなるわけだが今年の打撃成績を見る限り単純に守備固めとして置いておくのは惜しい。

となってくると脇谷亮太・二岡智宏の二遊間に対して左打者の控えとして小坂・古城としてみようと考えている意図があるのではないか。


■外野手■


○右打
A:1名

※田中大二郎※

 ●山本光将→育成
B:2名
・矢野謙次
・三浦貴
C:2名

・谷佳知

・大道典嘉
 ●堀田一郎
 ●大西崇之

 


○左打
A:1名
 ●十川雄二
B:3名
・亀井義行
・鈴木尚広(両)
・斉藤宜之
C:4名
・小関竜也
・高橋由伸
・清水隆行
・木村拓也(両)


※評価※


シーズン終了時点で13名。4名減って9名。ここにドラフトで田中、トレードで大道と谷で12名となった。

もともと年齢的にはバランスが取れているが、個別選手では目だった成績を残していないので、育成と同時に育成以外の手も打っておくべきだと前回書いたわけだけど、ここまで思い切った対策をしてくるとは思っても見なかった。

 

○右打&○左打

(前回) 

左右のバランスで考えると、高橋由伸・清水隆行などベテラン勢が左打者中心なので左に偏っているようだが若手だけに限ればそこまで偏っているわけでもない。また他ポジションとの関連上外野手を上位で指名するのは難しい。なので現状では左右に関係なく能力に準じて指名したい。

とは言えプロ野球界全体の傾向として右の長距離タイプのほうが希少価値は高いのでどちらかというのであれば右打を選んでおくに越したことはない。

(今回)

前回はベテランは左に偏っているけどあまり気にすることはないと書いたが、まさかこうなるとは思わなかった。右打者の希少価値は相対的に上昇傾向にあるのでドラフトで中々取れない部分でありベテランでカバーすること自体はおかしくもないのだけど。

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