例外だと思って気にしないこと。

（2008/6/2　追記）
以下の内容についてお詫びと訂正があります、予めリンク先をご確認ください。

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って事ですかねえ、西武ドームに関しては。
セ・リーグの各チームは、いっても交流戦の２試合だけですからね、西武球場でやるのは。 これだけの特異な環境下ですから、それだけに対応することを目指して、その代償として全体が崩れてしまうリスクの方が私なら怖い。
６試合ぐらいするならちょっと考えなきゃいけないでしょうが２試合しかない。それなら費用対効果を考えれば、いつもと同じ戦い方をやっていてそれで負けるならそれはそれでもういいや、って選択をする方がセ・リーグのチームは正しいと思います。１つ勝てばラッキー２つ負けたら運悪く犬に噛まれたとでも思っとけばいい、あぁ猫か。
問題はパ・リーグでしょうねえ。西武球場のときだけバッティングゾーンを変えろって言われてそんな器用なことをできる選手は稀でしょうし、かといって無視してしまえるほどの試合数でもないんですから。

基本的に、巨人ほど見ていない他球団のチームに対して知ったかぶるのは失礼なことだと思うのでやらないんですが、個人的に興味が出たんで調べてみました。失礼があったらすみません。

巨人戦前の時点で１８勝６敗ってだけでも相当勝ちが込んでるなぁと思ったんですが、確認の為に西武ドームでの試合を改めて確認してみると、３月中の６試合で３勝３敗なんですね。
巨人戦も入れて４月以降の２１試合の成績だけを見ると、勝敗が１７勝３敗１分、得点４点未満の試合が３試合（4/9、4/15、5/6）、１点、３点、３点。そりゃ勝つわ。
全試合を確認する時間の余裕は無かったので、交流戦以降の４試合と、上記の４点未満の３試合、計７試合のアウト内容を数えてみました。併殺はゴロに１つ、他に１です。

青字が西武が勝たなかった試合（＝引き分け含む）、まぁ問題は勝敗よりも得点数なんであんまり気にしなくて良いです。
一般的なチームのGO/AO比ってどんなもんだったかなぁってのを思い出せないんですが、今年の西武打線がゴロアウトよりフライアウトの方が多いんじゃないのかなぁと推測してあまり問題はないと思います。この打撃好調を生み出している要因の1つでしょう。
特効薬として効くかという意味では否定しますが、ゴロピッチャーを当てることに一定程度の効果はある可能性が高いです、パークファクターのことを考えれば当然なんですが。

それらを踏まえて、私が対策としてひとまず思いつくのは、上にも書いたようにまずは自チームの打線に関しては徹底してフライを打つ打撃を心がけさせること、って事でしょうか。
言い方を変えれば、「しっかり振る」というのも同じ事かと。今の西武打撃陣の好調について「気持ちよく打たせてる」とか「思い切り良いバッティングをさせている」などと首脳陣が褒められていますが、そういう主観的な理由じゃなくて（もちろんやるのは人間ですから精神的なプラス作用は否定しませんが）結局はフライが多いのが良いんだと思いますよ。
で、投手の方は多少ローテーションを崩してでも、ゴロピッチャーを優先的に投入するしかないでしょう、実際のところ取れる対策としてはこれが一番現実的なんじゃないですかね。

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じゃあ巨人は何ができたんだろうかと思うと、今の巨人の陣容って極端にゴロピッチャーが少ないんですよね、特に右腕。あんだけ右腕が居てなんで居ないんだろうと思いますが。
だから、フライアウトの多い木佐貫を外してくるのは正解でしょうけど、その代わりが野間口じゃあしょうがない。
グライシンガーにしてもここ２年の結果で見れば被本塁打率は決して高くない投手、去年が0.60で、今年が西武戦前までで0.59、ここ２試合で５本打たれてますからその前までだと0.33、「本塁打を打たれない可能性」を考えて投手を選ぶなら今の陣容じゃ最善の選択肢だったでしょう。

今の西武球場は、実質的に極端に狭い球場で試合をやっているようなものです、普通なら外野フライやヒットライナーになるのがホームランになるんです、距離を短くしてそうしているわけじゃないですから、見た目はそうは見えませんけどね、少なくとも数字はそう出ています。
例えば昨日の野間口が打たれた本塁打などは低目とか内角とかの悪くないはずの難しい球を上手く打たれていた、中継やスポーツニュースなどではそれを西武の選手に勢いがあるとか技術力が優れているなどという理由付けで表現しようとしていましたけど、私の感想はちょっと違います。
あれは本来が、外野フライやヒットライナーになるような打球であって球に対するエネルギーはそう変わらない、違うのは抵抗です。だから普通なら外野フライやヒットで済むはずのものが結果的にヒットやホームランになってしまったって事だと思います。
技術の上手い下手で言えば、自分のバッティングゾーンを狭めずに少々難しい球であっても、打てるのであれば打って出る、そこでしょうね。
悪球だろうが難しい球だろうが当ててしまえばよい結果を招く可能性が高い。そこまでわかっていてやっているのかどうかはわかりませんけど、今の西武球場では自分が打てる球であれば振り切ってしまうほうがヒットになりやすい、その点で技術が優れていると言えるんじゃないでしょうかね。

阿部の配球が悪いとかいう人もいるのかもしれないでしょうけど、私はそうとまでは言えるとも思いません。
「配球が悪い」という指摘の大多数は、結果が悪かった時だけしか悪いところを指摘できない典型的な結果論で無責任な内容であることは置いといたとして、「フライを打たれる時点でダメ」ってぐらいにまで極端なリードをする必要があるでしょう。
そこまで腹をくくってられていたかかといえばちょっと微妙ですけど、さすがにそれだけの思い切りをこの２試合の為だけにできるかってのは過剰な期待だと思いますし。そこまで極端な結論を出すのは首脳陣やスコアラーの仕事でしょう。
で、たとえそこまで割り切っていたとしても元がフライピッチャーですからね、シュートやシンカーの無い投手で外野フライを打たれないようにしろって言われても、私にはどうすればいいか皆目見当もつきません。
あんまり２軍で結果を残しているわけではないので微妙ですけど、どうせ先発が足りてないのですから、久保裕也でもぶつけてみれば良かったのかもしれませんね。
先発を足そうとする考えの見えない今の首脳陣じゃそれは期待できなかったでしょうけど。もうほんと全部自分たちで潰しましたよね、先発。
グライシンガーは中５日にしてから良くなったんじゃなくて、QSで見ればずっと開幕からずっと達成し続けてきてるんです。中５日になってから勝ち星はつきましたけど勝ち星はそうだっただけであって結果は中６日の頃から良かった。中５日にしたから何か変わったわけではありません。
まぁもし仮にグライシンガーのためには中５日にするのが正解であったとしても、一人の投手が上手くいくために他の投手が上手くいかなくなる選択が全体として正解であるはずが無いですけどね、グライシンガーだけが突出しているなら別ですが。

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言うまでも無い事ですが一応申し添えておきますけど、これはあくまで推測ですからね、実際にボールを確かめたわけでも何でもありません、ただ数字が出ていることに対して偶然として片付けるか、何らかの合理的理由を導いているかの違いだけです。
西武がもし仮に上記のような戦略をとっていたとして、それは今のプロ野球のルール上、何も間違ったことでもないし卑怯な選択でもないですからね。 むしろ今の西武を卑怯だとか何とか言う人が居るとすれば、私はそれは間違っていると強く主張します。
結果的に今のところは良い方にばかりサイコロが転がってますけど、一歩間違えば本塁打打たれまくりの投手陣になる可能性もあるわけで す。
応分のリスクプレミアムは背負っています、今のところそれが顕現していませんが、それは西武のリスク回避策が優れているからだと解釈すべきでしょう。
優勝を狙う為にルールの範囲上使っても良い選択は全て考慮する、正しいチームのあり方だと思いますし、チームが一旦落ちたところでこういうモノが出てくるところが、一時代を築けた西武の底力だと思います。

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小田嶋つかっといてほしかったけどなぁ。現状の西武ドームのパークファクターなら当たれば飛ぶタイプの方が望ましいんだし、西武はそれがわかってやってるからなぁ。
ゴンザレスも抜けた状態では打線の中で長打力が期待できる選手の頭数が足りてないし、大道はある程度は計算が立つんだから、小田嶋が使えるかどうかを見極めてダメだとわかってから大道、が順だと思うのだけど。