戯れ言 たれながし。

  • DIME
    2008年04月04日 10:44 visibility81

4連敗していたんですねえ、ジムの日だったんでまた全然見てないです。
なんかあんまり負けてると、現実逃避をしているようで、試合を全く無視した日記が書きづらいんですが(笑)。
って書いていて書きあがりませんでした、5連敗して1勝したとの事ですね、そうですか。
更新できなかったのはひとえに忙しくて、です。今週から用事が一つ加わってしまってそれが来週末いっぱいまでは圧迫すると思います。書く暇がありません。

書評を書いていたんですが、前置きの部分があまりにも長くなってまとまらず、書評も書ききらず。両方ともまた後日。
今日は試合を無視していない日記です、勝った翌日にそれって言うのもちょっと微妙なんですが、だからって負けてればなんてのは本末転倒なんでまぁいいや。
 

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で、気になったことを幾つか。

上原浩治にしろ、川上憲伸にしろ、あぁいう負け方をしてしまうと「一発病」というフレーズがとかく使われますが、ちょっとそれがまた一人歩きしすぎている気もします、特に上原浩治。
で、その一発病って言葉の定義はなんじゃろうかと考えると簡単に言えば「ホームランでの失点が多い印象がある」って事なんですが、これが微妙に勘違いを生んでいる気がします。
川上はまだマシなんですが、上原の場合は典型的なフライボールピッチャーです。で、外野フライとホームランの差というのは、強引に言えば恣意的にそこに立っているパーティション、つまり外野フェンスのあっちにいったかこっちにいったかの違いであって、フライボールピッチャーという特性からすればある程度、「ホームランになる可能性のある打球」を打たれるのは性質上仕方がないとも言えます。
そして彼ほど四死球が少なく結果的にWHIP(或いは被出塁率でもいいですが)が低いとなってくると当たり前ですが、四球や安打を絡めて得点するという手法での失点の可能性は低くなります。
結果的に絶対的に失点が少なくなってくる中で、限られた有効な得点手段としての「本塁打による得点」の相対的な価値(=失点全体に含まれる割合)、は増大していく。この段階で、結果だけを見れば、「一発病」という言葉が出てきます、相対的に「ホームランでの失点は多い」のですから。
だから上原の場合“相対的に”「ホームランでの失点が多い印象がある」のはある意味当然なんですよね、それは他が低いからです。
で、「相対的にホームランでの失点が多いこと」と「絶対的に失点が少ないこと」のどちらがより評価すべきことかってのは言うまでもないことです。
彼の投球スタイル(フライボールピッチャー)を守ろうとすれば当然「一発病」のある投手になります、その特性を「ゴロも打たせられる」事で改善するというのは私から見れば、危険な行為にしか見えません、自分が点を取られていない大きな理由の方を蔑ろにしかねないからです。

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で、もう1つ「本塁打でしか得点が取れない打線」であるという事を昨年の巨人打線における問題としている論調について。
これも上記の一発病に通じるところがあるんですが「相対的な」事実と「絶対的な」事実のどちらが大事なのかという事を根本的に履き違えている気がします。
「本塁打でしか得点が取れない」というのは言い換えれば「全得点に占める本塁打による得点の割合が大きい」と言う事です、つまりそれは「全体の得点」に対する「本塁打の得点」の割合という相対的な問題なんですね。
で、絶対的なことでいえば去年の巨人の攻撃力というのは得点にして692点、他の5球団がそれぞれ
623、518、596、557、569点でしたから、その絶対的な突出がわかります。この2つは混同しちゃいけないんですよ。

具体的にいえば「本塁打による得点に影響の出ない範囲内で本塁打以外の得点の増大を図る」という論調ならわかります、これは正しい。もっと具体的に言えば「本塁打の期待できるレギュラー陣により一層の出塁の増加を求める」とかです。
しかし「本塁打による得点が多少減じたとしても、全体の得点における本塁打以外の得点の割合の増大を図る」という論調は明らかにおかしいです。こっちももっと具体的に言えば「攻撃力は低下することにはなるけれども、小技のできる打者をおくことで打線のバランスをとるべき」とかです。
攻撃の目的は「たくさんのバリエーションで彩り豊かに得点する」なんて芸術を追い求めることでは決してないですよ、「1点でも多く取る」それだけです、後者の主張は根本的にそこが変です、変だって意味わかりますかね。
後者は「全得点の中で本塁打の占める割合のバランスをよくする」事を目的としていて「前者は得点のより増大を図る」事を目的としていると言う事です、後者の場合は目的が変でしょ。
根本的にそこを間違っている論調が多いのはちょっと辟易すると言うかむしろもう残念です。残念な人だなぁとおもいます、心のそこから。


普通に考えて、本塁打での得点と、出塁を積み重ねた得点とであれば、後者の方が難しいです、前者は一個人でどうにかなりますけど、後者は一個人じゃほぼ無理ですから。
だから例えば、去年の巨人のように圧倒的なまでの力を持った一個人が寄せ集まれば、当然本塁打による得点は増大します。しかしながら本塁打以外による得点の増大はそれほど簡単にはいきませんからその伸びは本塁打に比べれば小さくなります。
そうなるとどうなる結果を生むかといえば、「得点全体に占める本塁打による得点の割合が増大する」わけです、そっちの方が伸びがいいんですから当然です。

例えば、週刊ベースボールで連載されている「記録の手帳」での巨人打線の評価、これは典型的な誤りでした。2/11&18号、p70〜71ですね。
母集団が打点だったのでその時点で微妙なんですがそれは置いといて、「全打点に占める本塁打による打点の割合」が大きかった事を巨人打線の問題点として指摘していました、これは明らかにおかしいんですね、“割合”は相対的、ここでは絶対的な視点から見るべきです。
昨年のセ6球団で「全“得点”から本塁打による打点を減じた数値」を見ると、以下のようになります。

中日 419
巨人 381
横浜 370
ヤクルト 364
阪神 345
広島 339

この数字を見れば「巨人は本塁打以外では得点が取れていない」というのが相対的な論調に過ぎず、全くそのような事実はないと言う事が分かると思います、わかりますよね、言ってる意味。
去年の巨人打線は「本塁打による得点が大きすぎる」だけです、それは別に悪いことでも何でもありません。
「本塁打以外で得点が取れていない」というのは「全体の得点に占める本塁打の割合が高い」という相対的な事実から示される事ではありません。字義そのままに「本塁打以外で取った得点が低い」事実から示されることです、ここは絶対に混同してはいけません。
「本塁打以外で得点が取れていない」と評するのであれば、上記の数字を持ち出すべきでした、とはいっても当然上記の数字を持ち出せば昨年の巨人を「本塁打以外で得点が取れていない」と表現するのは誤りなのは自明となってしまうのですけども。

まぁ、今得点が取れていないこともあって、このあたりは盛んに言われていることだと思います、たぶん。ほんと忙しくてスポーツニュースとか見れてないんで推測ですけど。もちろんクソ忙しいのに貴重な睡眠時間削ってまで負けた試合なんて見る気になれないって理由もありますけどね(笑)。
ただその時に「本塁打による得点が多少減じたとしても、全体の得点における本塁打以外の得点の割合の増大を図る」という論調があったとすれば、それは間違いなくおかしいと言う事は認識しておくべきです。

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あと、敗戦が重なった理由も書いとこうかと思っていたんですが時間です、今度しっかり書くんで、要旨だけ箇条書きにしておきます。
○先発投手
 6戦中QSが3回(グライシンガー、上原、内海)、準QSも一度(栂野)と考えると普通。参考までに昨年のQSは79/144(54.9%)、QS+準QSが93/144(64.6%)。
○中継ぎ投手
 誰にしろ登板数が少ないので結論を見るにはまだ早すぎる、特にクルーンと豊田は無理。強いて言えば勝ち試合での3人目が定まっていないのは問題。負け試合に出てきた中継ぎが打たれるのは別に問題なし、むしろあれだけ打たれたのに若いのをすぐに落とさなかったのは好印象、良い経験になる。
○打線
 “タイムリー欠乏症”は「運」の要素が非常に大きく作用する、問題の本質はそこでない可能性が高い。問題点としては全体としての長打力の低下。
 あと根本的にいえば「選手層の薄さ、戦力不足」。「打てない阿部」、「打てない小笠原」、「打てない李」、etcを脅かすだけの打力を持った選手が居ない、もちろん彼らにしても「打てない」と結論付けるにはまだ早すぎる打席数ではあるが、選手を変えて雰囲気をリセットするという選択肢が取れないぐらい「次の選択肢」がないのも事実。

まぁこんなもんだろうと思います、補強の3選手を足してようやく中日や阪神と並び立つとしてもその2球団に失礼には値しないなぁってぐらいの戦力でしかなかったのですから。「張りぼて」の部分がモロに出ただけじゃないですかね。

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