ちょっと不可解かな(+追記)
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DIME
2008年06月11日 01:02 visibility99
今シーズン開幕以降に行われたトレードはこれが初めてだそうで、そう言われればなかったね。
トレードに際しては「どっちが得だ」という不毛な議論はしたくはないんで、そういうのは勘弁してください。
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思惑一致 鶴岡と真田が交換トレード
横浜の鶴岡一成捕手(31)と巨人の真田裕貴投手(24)の交換トレードが成立し10日に両球団が発表した。背番号は鶴岡が43、真田は57。投手不足が深刻な横浜と捕手が手薄で阿部の故障もあった巨人の思惑が一致。両選手は11日に入団会見を行う。
借金24で最下位に沈む横浜が動いた。第2捕手を放出する出血覚悟の緊急トレード。大矢監督は「鶴岡を出すのは厳しかったけど、投手の補強を最優先した」と語った。工藤、三浦の故障に新外国人や若手の不振で先発が足らず4月下旬ごろからトレードを模索。
巨人の清武球団代表も「阿部君の体調も十分でなく、捕手強化は課題の1つ。横浜からもぜひ真田君が欲しいという要請を強く受けた」と経緯を説明した。
真田は高卒1年目の02年にいきなり6勝を挙げたが、その後は伸び悩んだ。今季も開幕から2軍暮らしが続いたが「チャンスをものにして、1軍のマウンドで投げたい」と新天地での活躍を誓った。一方、鶴岡は今季27試合に出場し打率・288。“打てる捕手”として評価は高く「決まった以上、巨人で一生懸命頑張ります」と話した。
[ 2008年06月11日スポーツニッポン ]
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巨人の緊急補強第1弾は阿部の代役鶴岡
原巨人が巻き返しへ動いた。10日、巨人真田裕貴投手(24)と横浜鶴岡一成捕手(31)の緊急交換トレードが成立し、両球団から発表された。巨人は現在、正捕手阿部の体調が万全ではない状況。また8月の北京五輪メンバーで阿部が抜ける可能性が高く、五輪シフトもあって2番手捕手候補を獲得した。巨人が6月にトレードを敢行したのは06年以来。横浜も借金24の最下位に低迷、投手陣を強化したい思惑と一致した。鶴岡の背番号は真田がつけていた43、真田の背番号は鶴岡の57になった。
借金1で3位に甘んじる巨人が、60試合を消化したシーズン途中に緊急補強を行った。6月に入ってトレードを敢行するのは60年以降6度目で、ウイークポイントを補いたい思惑が横浜側と一致。この日、日本ハム戦のため札幌へ移動した原監督は「電撃的に決まったみたい」と話した。
正捕手の阿部はここ3試合、腰痛のためスタメンを外れている。現在体調が万全ではなく、8月には北京五輪メンバーに選ばれる可能性が高い。チームの要が抜けることを想定した五輪シフトもあって、球団は電光石火の決断を下した。五輪期間中、日本代表メンバーは最低でも12試合抜ける。各球団の主力がいなくなるため、ペナントを左右する重要なポイント。勝負どころの夏場で一気に巻き返すチャンスが生まれる。
獲得した鶴岡は04年アテネ五輪で正捕手の相川が抜けた際、先発マスクを任され、14試合で38打数16安打で打率4割2分1厘、2本塁打、5打点と活躍した実績があり阿部の代役になれる力は持っている。原監督は「まず2軍で選手を覚えながら競い合ってほしい」と期待を込めた。清武球団代表も「阿部君が十分でないことも踏まえ、13年目の鶴岡君を補強して加藤、星、実松と競い合ってほしいと思います。万が一の故障にも耐えうる選手層の厚さをつくりたかった」と説明した。
現在育成枠を含め総勢8人の捕手がいるが、刺激することで底上げを狙う目的だ。今季は優勝候補の本命と目されるメンバーで開幕を迎えた。だが二岡が右ふくらはぎ肉離れで離脱し、主砲李が不振で2軍落ち。現在高橋由も腰痛のため2軍調整中で、若手の亀井、矢野、鈴木尚、松本と故障者続出。好調だったゴンザレスは薬物使用で解雇と、戦力ダウンしている。投手陣も上原、木佐貫、高橋尚が不調で1軍を離れ、首位阪神とは11ゲーム差と苦しい状況だ。
今年からトレード、新外国人獲得の期限が、6月末日から7月いっぱいに延長になった。新外国人を含め補強の第2、3弾を模索していく。原監督は「両選手、両軍にとっていいトレードになればと思う。監督1年目のドラフト1位で真田には思い入れがあります。ここ数年、輝きを失っていたけど、これをきっかけに取り戻してほしいと野球人として願ってます」と断腸の思いをのぞかせた。思い入れがある選手を放出してまでも、戦力整備に動いた。活性化の意味も込められる補強で、巨人が巻き返しをはかる。
[ 6月11日 10時27分 日刊スポーツ ]
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真田が戦略構想から外れているんじゃないかってのは、去年のオフから折りに触れて書いていたことなんで彼がトレードの対象になったのは不思議じゃない。
つい先日急に先発したんで、何か動きの出る前触れかなとは思ってたし。
イースタンで散々コントロールで苦しんでいたのも見てきたし、個人的には思い入れのある選手だけど、チームの判断が間違ってるとも思わない。
去年までで十分チャンスは与えてきて、それでも結果を残せなかったってのが事実。もうちょっとチャンスが与えられてもいいのだけれど、若手右腕が飽和してるチーム事情がそれを許さない。
真田の前後3歳の中に、右腕だけで8人もいる。ちなみに左腕も5名、姜建銘とオビスポと鈴木誠もこの中。70人(正確には今68か)の2割がここにいる、今チームの中でいちばん偏ってる部分といっていい。
栂野、越智、会田、深町などもその中、試していない彼らと試したことのある真田のどっちだと言われれば彼らだし、実際そうした結果として引き続き試したい選手が多数出ている。
同世代ならやはりまだ与えてない方を優先したいし、与えた結果として先が面白そうな方を優先したい。だから真田が外れるのはしょうがない。
だけど、それはチーム事情がそうさせているだけであって、まだまだ潜在的には能力は十分にあると思う。けれど、巨人で試した限りではうまくいかなかったし、巨人ではもうこれ以上彼に試す余裕がチームにない。だったら新しい環境に送り出すのも一つの選択。
ただ相手が捕手ってのが疑問が残るところ。
戦略評価で書いていた事の繰り返しになるけど、今のチーム状態からすれば投手なら左、右はいらない。野手で必要なのはまず三塁手、それ以外なら長打力のある選手、二塁手・中堅手ならもんくなし。内野と外野なら内野かな、そう変わらないけど。
勿論三塁手も長打力なきゃ三塁手としての規格に足らないから長打力は全部だけど。今いる選手は全般に小粒。
そして、捕手は必要だとは思わない。特に長期的に見て、阿部より年長者はいらないだろう。その点でこのトレードに意味があるとは思えない。あくまで意味があるとしたら短期、それでもびみょいけど。
で、一つ忘れていた、オリンピックがあるんだった。確実に阿部がいなくなる(野球ができるなら選ばれるし、選ばれないなら野球ができない)のだから、『短期的な意味』はあると言ってもいいか。
ただ横浜への『救済』の意味があるだろうから、『横浜とトレードをする』という“結論”が先に決まった前提で考えるとある程度は理解できる。
結論ありきって事は、こちらの希望にそった選手を選ぶのではなく、現実にある選択肢からどれかを選ぶって事。通常ならこちらに合わなきゃトレードしなきゃいいんだが、そうできないって事。
トレードが先に決まってその後に中身と考えると、金銭はバカらしいので、だったら選手をもらう方がいい。だから誰かをもらうは確定。
だけど、正直に言って、横浜に今の巨人の補強ポイントに合致するような若手野手がいない。年の浅い見極めがついてない選手は別だけど、高森とか梶谷とか。(追記:呉本成徳がいますね、忘れてました、彼ならマッチしますね、出してもらえないでしょうけど)
投手なら左腕、特に若手左腕ならば何人いても多すぎることはないから文句ないが、横浜のチーム事情はそれを許さないだろう。
結局若手にめぼしいのがいないので、誰かベテランをって話になる。
まず外野手はない、それじゃあ何の為にオフに多めに切ったのかわからなくなる。内野もひとまずは試す若手の頭数はいるから、このふるい落としが済んだ先に必要かは決まる。それは少なくとも今シーズン終了よりまだ先の話。右腕もふるい落としが先、左腕は相手が無理。消去法でいけば捕手は残ると言えば残る。
『この中から必ず一枚は選んでください』って事情で捕手を選ぶのは理解できなくはない、オリンピックを考えれば一番無難だ。
相手はまがりなりにも今年もほぼずっと一軍にいる選手、磐石の二番手捕手。要不要は別にしてカードそのものは良いカード、けちは付けられない。けちが付くのはこっちの問題。「足元を見た」という点では一定の評価はできる。
だからまぁ上のような言い訳を積み重ねれば、わかんなくはないです。
正直ちょっとこじつけてると思うから、素直な感想は『不可解』だけど。
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このトレードは個人的には理解はできなくもないけど、やっぱり賛成はできない。
球団はやはり自球団の事だけを考えるべきで、相手が厳しい状況だからこそ足元を見なければいけないし、温情をかけてはいけないと思う。出すはずがないような若手を引き出すべきだったし出せたはず。最低でも左腕は穫れなかったか(つっても岡本とか高宮とか・・・・鶴岡の方がいいかもしれない)。(追記:呉本は是非狙って欲しかった)
その甘さが、他球団に『盟主』の名の下に寄りかかられた名残にも見えるし、寄りかかられたら応えねばという驕りにも見える。
報道をみていたらわかるとおり、横浜は前々から手当たり次第にトレードの感触を探っていたけれど、うまく行っていないようだった。これは先に書いたのと同じように他球団からしても魅力のある選択肢がなかったからだろう。
そんな状態なんで、巨人も含めた他球団に対して言葉は悪いが『泣きついた』結果のこれだろう。
今の横浜の状態はある意味、阪神の勝率より異常で、普通に弱いだけならそうそう出る数字じゃない。リーグ全体を考えたりするならば『救済』はあって然るべきかもしれない。
ただそういう社会主義的な活動はNPB全体にとってけっして良い事じゃないし、巨人が目指している方向とも違うはず、ちょっと言動の不一致を感じてしまう。
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最後の方はあまりに穿ちすぎだろうけど、とにかく、真田が新天地で再生することを強く祈っています。彼はまだ十分使えるはず。
たぶん、前々からトレードの「実弾」として考えられていたと思われる中で、うまくトレードがまとまらずに、結果的にチームの中で飼い殺されてしまっていた。
巨人としては「希望通り」のトレードではないはずだが、それでも成立させたのは、そういう状況に置かれていた真田への温情でもあるでしょう、まとまってよかったです。
1軍どころか2軍でも満足に「場」を与えられないほど右腕が飽和していましたからね、そうでなければ「実弾」であっても使ってなきゃダメなんですが、今の状況じゃ、ベテランの調整登板のような頻度でしか2軍でも使われなかったのはしょうがない。
鶴岡の使いどころについては、まず使うのは今居る加藤、實松、星から。彼らが結果が残せない、或いは怪我などで離脱した、その次の選択肢として鶴岡という話になってくるべきですし、首脳陣の発言を見る限りでは首脳陣もそういう考えでいます。
報道では「代役」と書かれていたりもするけれど、「代役の備え」がその役割となるはず。チームにとっては彼まで順番が回らないと言うのが一番良いという皮肉な役回りだが、実際のところは回ってくるんじゃないのかな。
こうなってくると早めに實松と星、少なくとも實松だけでも早めに試しておいて欲しいんだけど、日ハム戦でスタメンとか・・・・ないよなぁ(笑)。
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- 事務局に通報しました。
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