捻くれ者ですから。
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DIME
2008年01月30日 09:35 visibility70
速報でパウエルをソフトバンクが獲得したと言うニュースが出たとき、「やるじゃないか、ソフトバンク」というのが感想でした。すぐ書こうと思ったんですが、そんな時間なかった。
「どうも先発が足りなくなりそうだ」ってのがオフシーズンも最後になってから明らかになってきたので補強をしておいたほうが良さそう、ってのがソフトバンクの状況だったのでしょう。
そんな状況で、「最善手」を見つけ出すためにできることは何でもやる、普通なら他の球団と契約した選手なんて先に選択肢から除外しちゃいますけどそうせずに「契約に不備が無いか」を確認だけはしておく。或いは単純にあちら側から売込みがあっただけかもしれませんが、その選択肢が手元にあがったときに「チームが強くなること」を最優先に考えて「最善手」を選んだ。素晴らしい編成です。
この状況を私はそう見ます、ええ捻くれ者ですとも。
それにしてもまぁ仮にこれを巨人がやったときに予想される反応と、ソフトバンクがやったときの反応、笑っちゃうぐらい違いますねえ、というかもう笑うしかないというか、ってのが正しいかもしれませんが。
「今までの悪行の違い」とか世迷いごとを言い出すヤカラもいるでしょうけど、別にやってること自体は親会社がソフトバンクになってからはあんまり変わってないですよね。
違うのはマスコミの取り上げ方が悪意的であるか無いかの違いだけ、つまり「今までの悪行」と言う時点でそれがマスコミによって刷り込まれた印象論に過ぎません。
まぁそういう意味で言えばそれとマスコミ対策の上手さでもあるかもしれません、前に阪神のときにも書きましたけど「マネーゲームには参加しない」とかそういう発言をしてみたりするとか、ソフトバンクもやっています。
まぁそれにしても巨人が福留に対して言ったら批判して、ソフトバンクが福留に、阪神がグラに、のときは批判していないだけですけどね。巨人−福留のときは自爆だの何だの馬鹿げた批判が多かったものです。
巨人の場合は既にどんなことを言おうとも曲解され都合の良い部分だけを抜き出され、マジックワードを使って意識的に印象を変更されるのがデフォルトになっていますから、マスコミ対策つってもやれることは限界あると思いますが。
個人的には巨人がやれるマスコミ対策とすれば、前にも書いたとおり、マスコミに離すことは全部公開する、インタビューや発言で一部だけ取り上げられていることがわかるように、発言全文は全て球団が公開するってのが1つ、それとマスコミの側を潰すこと、性善説は(少なくとも対巨人では)マスコミには期待できません、嘘しか書かないようなマスコミであればその露出はマイナスしか生まずけっしてプラスにはならない=そもども取材させない、ことも必要でしょう、こちらは既にやっているので継続すればいでしょう。
想像されるより安い年俸契約に落ち着いたっていうのも、今年の巨人よりはやく去年のガトームソンでそういう例が出ていますしね。まぁガトームソンの時にはヤクルトと決裂する目的があったからって部分も有りますけどそれにしても2年7億をヤクルトに要求していたのが2年2.5億ですからね、今年の巨人の例のほうがよっぽど差はない。
別に報道を巨人に準じろ(悪意的な報道ばかりにしろ)とか言う気はないですよ、どっかの夜のニュースみたいに批判ありきの報道なんて面白くないどころか野球そのものの魅力を減じさせるだけです。
ただ冷静で客観的な報道と言うのはこういうものであって、巨人のときのそれは明らかに常軌を逸していると言うことを指摘しておきたいだけです。そういうのに踊らされている人を哀れだなぁと思って、あなたの姿は哀れですよと指摘してあげたいだけです。
最終的にこの“二重契約”がどういう結論を見るかはわかりませんが、そこに何らかの付け込む隙があると思って、可能性があると思って、それを選ぶ、私はこれを褒めます、支持します。
これぐらいやるのが、勝つための最善手を選び続けるのが、球団がファンに対して行うべきもっとも基本的なファンサービスです、私はそう考えます。
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今回の件を表現するとすれば「明文化されていない球界内の慣習の穴をついた」ってことになるんですかね、そういう意味で言えば問題の本質は江川事件とまったく同じ。
事情が違うのは江川事件が文章の曲解に近いのに対して、今回の場合は正当性がある程度あるってところでしょうか。
前にも金本の件でも書いたと思いますが、江川事件を「超法規的措置」という手段で解決を図ったのは良くないと思います、ちゃんと論理的な理由をもって解決しなければいけなかったってのが私の考えです。解決の結論は「巨人・江川側の主張を認めない」で正しいですけど。
私は江川の気持ちも良く分かります、私が同じ立場なら巨人で野球ができないぐらいなら野球はいらない、私がほしいのは巨人であって野球ではないから。野球は巨人のための手段です、私にとって。でもだからといってルールはルールなんです、悪法も法です。ドラフトと言う制度は本来はあってはならない間違った制度ですが、それがある以上は正しい姿に戻すと言うのが正当な戦い方でしょう。
だから今回の件も解決させるときには「手打ち」で終わらせるのではなく、正しい「理由付け」をして解決してほしいと思います。
ちなみに、個人的な見解としては現時点で出ている情報を確認する限りオリックス有利・・・いやちょっと判断できかねますね。
法的には直筆サインであればコピーであっても有効性は認められるはず、問題はその契約書が「統一契約書」であるかどうかってところになってくるのかな。あの掲げられていた契約書に書かれている文言が読めないと何ともいえませんね。
ただ外国人選手に限っていえば統一契約書で契約しているわけでもなかったと思ってたんだけど、統一契約書でなければならないってのは外国人選手も含めるんだっけ?。
今までなんで「統一契約書でなければならない」って条件は外国人選手には該当しないって考えていたんだろ、思い出せないなぁ。もしそうなのだとすれば認識を改めないと。・・・・時間ないのになぁ、また頭から協約読まないといけないのか。
もし統一契約書でなければならないと判断され、そしてそこを勘違いしていて統一契約書以外の契約書式で外国人選手と契約している例が他球団にもある、ってことになるとこれを前例として認めれば他の書式で契約していた選手全ては現時点でもまだ他球団と自由に交渉できる、って事になりかねないなぁ。
ん〜、まぁ非常に興味深い例なので後々の判例とするためにもこれの続報だけは追っていきます。
- 事務局に通報しました。
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