来季の2軍はどうなるか。
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DIME
2007年10月10日 18:20 visibility97
先日の日記で書いた先発メンバー表は、同時に現時点でのチーム側の期待を示していることにもなります。来シーズンに向けての強化指定選手といったところでしょうか。
今年のルーキーがそこには多く含まれて居ますので彼らについて言及しつつ今年の高校生指名選手を足してみて来季の2軍の姿を模索し、同時に大学・社会人ドラフトで更に追加して補強の必要な部分を洗い出してみたいと思います。
とりあえず、先発メンバーです。
なお、打席/XRに関しては、こちらを参考にしてください。またELの野手平均XR/打席は0.123です。
(8)松本哲也
(4)寺内崇幸
(6)坂本勇人
(D)亀井義行
(9)田中大二郎
(3)三浦貴
(5)円谷英俊
(7)梅田浩
(2)伊集院峰弘
(P)深沢和帆
このうちバッテリーを除いた野手では、ルーキーでない亀井、三浦、梅田のポジションには新しい選手が欲しいし、高卒の3名以外の松本、寺内、円谷あたりにも競争相手が欲しいところです。坂本、田中に関してはもう少し優先的に出場機会を与えたいところですからとりあえずはいいでしょう。
んで藤村大介はセカンド、中井大介はライトかレフト(たぶん田中レフトで中井ライトのがいいでしょう)、打順としては藤村が1番、中井が6番前後でしょうか。
こうしてみると「強化指定」枠にある穴としては守備位置としては1塁と3塁、打順としては4番打者が穴となってくるように思えます。ただこのあたりは今年の大学・社会人の選手では目ぼしい選手が居ないのが実情。
坂本勇人をサードに回すという手も有りますが、これは前にも書いたように、坂本勇人の打撃能力を相対評価で大きく下げる行為でチームにとってはマイナスです。また1・3塁手はFAや新外国人でも比較的容易に補強できるポジションなので、それに対するバランスとしてもチーム内での育成ではそういうポジション以外を優先すべきです
もしポジションを替えるというのであれば、むしろ田中大二郎は高校までは1塁手として非常に高いレベルの守備能力を示していましたからこちらを1塁手に再コンバートしなおした方がまだ良いでしょう。この1年本人はすごい勢いで外野手の守備を学習していましたからもったいないですし、左投なのでサードが現実的には難しいところが難点ですが。
んでこの1年の評価ですが、両名とも打撃に関しては打席/XRで0.109、OPSでは田中が.714で坂本が.703、高卒1年目なのでそういう数字よりも300打席以上試合に出たことを評価したいですが、この数字が来年以降も続くようならちょっと厳しいですね。最終的にはOPSで1.0を超えるぐらいの数値は残してもらわないと1軍の主力となるのは厳しいです。来年はせめて0.85を越えて欲しいところですね。
ただ、久しぶりに将来に期待の出来る野手が出てきたなぁとは思います。ほんとはどちらか1人というのが現実的なところでしょうが、願望も込めて両名とも順調に育って欲しいです。
寺内と円谷に関しては、予想の範囲内ではありましたがやはり打てない。打席/XRで両名とも0.089とちょっとひどすぎますね。
ただその分、こちらも予想の範囲内ですが守備力は高く評価できます。特に寺内は先日のFLの試合でも1・2塁間を抜けそうなあたりを好捕して1回転して2塁送球、4-6-3の併殺を完成させて観客から拍手を受けていました。守備で喝采を受けられる程度の守備力はあるといえます。
そういうところからすると、特に寺内に関しては割り切って、控え選手のスペシャリストとして育成すべきだと私は思います。現在1軍でそれをやっているのは古城茂幸と小坂誠ですが、両名とも30代ですからそろそろ次代の候補が欲しいところです。
むしろ来年にはある程度目をつぶって地位を与えるだけの価値はあると思います。足りないのは走力、というか判断能力ですかね。安打+四死球=54に対して盗塁企図11は中々ですが、うち成功7、成功率63.6%というのはイースタンでの数字としては物足りない。円谷はそういう意味ではもっと物足りないですねえ。安打+四死球=97あるのに対して企図3の成功1、前評判とは全く違って全然走れていません。
円谷に関しては、寺内と同様のポジションを争うべきかそれとも打撃の開眼を待つか、非常に微妙なところですが藤村がセカンドに入ったとしてもサードは空くでしょうから、それを有効利用してもう1年は打力向上を含めた形での育成にあるべきかなと思います。サードとして期待されるだけの打撃まで向上するのはさすがに無理でしょうけど。
意外と打てているのが松本哲也。といっても巨人2軍のレベルの低い背比べの中での打てている、ですが。XR/打席で0.113、OPSで.707、XR/打席に関しては今年のルーキーで一番良い数値です。他のルーキーと比べて四球をしっかり選べているのが数字がよくなっている理由ですね。
俊足巧打の1番打者というタイプであれば、多少打率が低くてもそれを補うだけの高い出塁率があれば生き残りを図れます。そういう意味でも自分の活かし方というのをわかっているのかなと思います。
今年は田中、円谷、坂本あたりとくらべて打席数が若干低めだったのですが、来シーズンはもうちょっと優先的な起用を望みたいところです。
まとめますと来シーズンの2軍に関しては、二遊間と外野2つは高卒選手の優先期用枠となるでしょう。もちろん彼らが怪我する可能性も有りますのでそこもできる選手も必要ですが現有戦力でも十分それには対応できるでしょう。
取るとすれば内外野ともにチーム内の競争を高める意図で1名ぐらいずつ追加、できれば今年のルーキーが守備高めの打撃低めだったので、逆に打撃高めの選手を取って、互いに特徴の違う中で競わせた方がチームとしての将来性にも幅が出るでしょう。
そして繰り返しになりますが、穴となっているのは1塁と3塁、そして4番を務められるだけの打力が期待できる打者、なんですがちょっと今年はそこの獲得は難しそうなので、下位で化けたら面白いぐらいの選手を取ってお茶を濁しつつ来年以降となるのかなと思います。
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