意味不明を通り越して
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DIME
2007年04月12日 13:15 visibility446
途方にくれる、そんな心境。それがこのスポニチの記事。
http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2007/04/12/02.html
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逆指名制度が招いた契約金高騰
球界で最高標準額が守られていないのは周知の事実だ。発端は93年の逆指名制度の導入だ。一部選手に球団を自由に選べる権利が生まれ、好条件を提示できる球団ほど有利になった。その状況をアマ側も利用した。契約金のつり上げである。争奪戦が過熱すればするほど大きな金額が動いた。
ある現役選手の獲得に20億円超をつぎ込んだとされる球団もある。近年でも即戦力投手の獲得に10億円以上も支払われたり、那須野よりも高額な契約金を受け取った選手が存在するとも伝わる。加えてドラフト後にアマ関係者の自宅が増改築され、高級車に買い替えられたなどの噂も絶えない。ある在京球団のスカウトは「支払う方も悪いが謝礼を要求する指導者にも問題がある」と嘆く。
希望入団枠の今秋からの撤廃は決まった。しかし希望枠以外の選手が「○○以外なら進学(または社会人入り、社会人残留)」と事実上の逆指名を行う例はある。そこに密約が存在すると指摘する声は多い。
[ 2007年04月12日付 スポーツニッポン紙面記事 ]
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周知の事実だったとすれば、なぜそれまで告発しなかった。それこそがマスコミの存在意義だと別のところでがなりたてているのは誰だ。
自分たちだけは事こうなれば第三者のつもりかよ、偽善者どもが。虫唾が走る。
手のひらを返したように、こんな噂があるあんな噂があると憶測を並べておきながら、自分たちはあくまで推測であると逃げられるような文章の体裁。
ジャーナリズムを担うものとしての良心が1ミクロンでもあれば、せめて自ら裏を取って、堂々と署名つきでそういう事実があったという事を示してみればいい。
真実と事実は違う。殺人者は人を殺したと多くの人に思われている人ではない、殺人を犯したと証拠を元に司法の裁きを受けた人が殺人者だ。
類推と推測だけでなんの証拠もなく並べ立てられるだけは意味がない。真実なら事実であると証明してみればいい。証明できないということもその相手の力のうちだ、真実を事実と証明できないのであればそれは事実ではない、たとえ真実がどこにあろうとも。
そのためにジャーナリズムというのは存在しているのだろう。どこぞの“市民”よろしく、人の目を奪うようなことだけ書いていればいいというものではない。
だから私はそれを「周知の事実」だとはまったく思わない。本当に殺したかわからない人間を人殺し呼ばわりする気はない。
たとえ本当に殺していたのだとして、それと知らずに殺人者と接してしまう、そんな可能性。それよりも疑獄に人を貶める可能性の方が私にとっては恐ろしい。
何よりわからないのは最後の一文。
「希望枠以外の選手が「○○以外なら進学(または社会人入り、社会人残留)」と事実上の逆指名を行う例はある。そこに密約が存在すると指摘する声は多い。」
そこまで書いていて、なぜ表題の言葉がかけるのかがわからない。自己矛盾を内包していることに本当に気づいていないのだろうか。
希望枠以外の選手が事実上の逆指名をするところに密約が存在すると指摘することが避けられないのであれば、それはすなわち逆指名があろうと無かろうと関係がないということなのに。
西武の中間報告書で示されている事実がある。裏金の発生時期と逆指名の開始時期とはまったく無関係だったということだ。
彼らは球団設立時から行っていたのであって、逆指名制度が導入されてから行ったのではないということ。
確かに金額の高騰は逆指名制度に理由がある可能性はたかい。しかし金額が少なければやっていいものではない、と主張しているのではないのか。
やるか、やらないか、という議論をするのであれば、逆指名制度は全く無関係であるのは西武の中間報告で既に自明だ。
そんなことにも気づいていないのだろうか。
本当にそれに気づいてないのだろうか、それともこういう書き方をしてもバカな民衆どもはおえらいマスコミ様の意見を鵜呑みにすると思っているのだろうか。まったく理解できない。
ただただ途方にくれている、彼らはバカなのか、それともバカだと気づいていないのか。まったく理解できない。
人間という生物の思考構造を理解するにはまだまだ精進が足りないらしい。
- 事務局に通報しました。
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