東京で桜開花宣言

  • DIME
    2007年03月20日 20:24 visibility109

が出されたようですね。ジャイアンツ球場周辺にも多くの桜が植えられていますが、その中でも一輪だけ咲いているのを確認する事が出来ました。
今日は伊藤秀範に浅尾拓也とまだ未確認で早く見てみたい2人の投手が一度に先発するということで神宮にも惹かれたのですが、しばらく2軍を見に行ってなかったのに浮気するのもなんなのでジャイアンツ球場で日本ハムとの教育リーグを観戦してきました。
試合は両軍合わせて1点だけの“ゲーム"を楽しむにはちょっと期待はずれなものなうえに、神宮では伊藤投手が好投と、ちょっと失敗したかなぁって気もします。まぁもちろん“ゲーム内容”以外で十分楽しめましたけどね。

スコアシートもノートも忘れてしまったので記憶とちょこっとのメモを頼りに大雑把に感想でも。

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試合前練習
本拠地なのでもちろん全員参加。ってことで多い多い。捕手4人はともかく内野手7人に外野手なんて9人もいましたよ。どれが誰だか判別するのはもうしばらくかかりそうです。
んでまぁ毎年そうなんですが、やっぱりこの時期はルーキーの守備はダメ(ってもちろん絶対的にはうまいですけど、あくまでプロレベルと相対での話)ですね。
球への回り込み方のステップがばたばたしてるし、ゴロ捕球のときにスピードが落ちてるし、捕球から送球までに間があったりするし、返球も逸れるし、捕球もミスしたり。もちろん日ハム側もルーキーは似たようなものですけど、巨人は新人が多い分母数が多いので目立ちます。
毎年思うんですが、こうやってみてるとやっぱりプロってレベルが高いなぁと思いますし、これが1年経つ頃には(一部を除いて)見れる守備になってるんだから、選手たちも凄いものだなぁと思います。

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1回表、いきなり笑える出来事。
ライトの田中大二郎が日ハム1番工藤のなんでもないライナー性のヒットを後逸。だいぶ前で逸らしたので3塁かと思ったら、田中→寺内の中継が素早くて3塁は余裕を持ってアウト。工藤は俊足が売りだったはずなので相当の返球の早さだったと思います、特に寺内。

ってまぁ笑ったのはそのプレーそのものじゃなくて、それに対して「素人じゃねえんだぞ」とか悪態ついる人がいてそちらに。プロらしいプレーを見たいなら金払って1軍の試合を見ればいいのにね。
田中はプロ入りしてから外野手の練習始めたばかりな上に、高校生からプロに肩書きが変わっただけで中身は数ヶ月しか経過しておらず、正しい打球判断できる数だけ「外野の打球」を見ていないのが実情、逆にその回数をこなすために失敗織り込みで起用してるわけです。
プロという肩書きに変わっただけで急に守備がうまくなれば楽だろうなぁとつい笑ってしまいました。
「2軍とは言えプロなのだから」とミスがないことを期待するのは私の経験上からいえば2軍の実情からずれてます。どっかが未完成だからその選手は2軍に居るんです。
なので特に打撃能力を買って(=守備に目を瞑って)獲得した若手と比べれば東都一部や六大学の方が守備はほぼ上。下手すればトーナメントに最適化するために守備力を鍛え上げられた甲子園強豪校の選手のほうが優れているぐらいです。

この方に限った話じゃないのですが、勝敗にこだわった試合や質の高い試合を見たいのであれば2軍観戦は適しません。プロという肩書きに期待しすぎはどうかと思います。そういうものを求めるならば上の試合を見に行ったほうが幸せになれます。
2軍戦ではほとんどのチームが「失敗を経験させるのも2軍の試合の役割の範疇」というつもりで動いているので、失敗やミスは数多く出ます。
もちろん失敗していいってことじゃないですし、2軍の試合はミスを批判されないということではないのですが、ただ単純に選手が失敗をしていることを即批判するのは適さない(往々にして失敗させてでも使おうという意図がある)状況がほとんどです。
その当たりの「2軍のレベル」をわかった上で見てないと、2軍の試合は試合によってはイライラするだけだと思います。

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野口茂樹

6回を投げて無失点でしたが、球速は最速でやっと140km(たぶん2球だけ)。ほとんど毎回走者を出していましたし及第点とはいえないものだったと思います。
見るべき球もあって、アウトローへの直球で(これが140kmでした)見逃し三振も奪ったのですが、それ以上に明らかなボール球、ムダ球が多すぎるかんじ。

気になったのは空振りの少なさ。その分ファールが多く、それだけ「当てられている」って事。
2回まで眺めていて少ないなぁと思いそこから4イニングで取った空振りを数えてみたんですが、4イニングで5つ(そのうち3つが1人から)。打席数と投球数は数えてないのですが3者凡退は1イニングのみだったので18打席&50球前後は投げてると思います。多少数え忘れがあるにしても少なすぎです。
またいずれもスライダー(?にしては違う変化も混じっていたけど)による空振りで、直球はことごとくバットに当てられていました。
見極めがつきやすいのか、球にキレがないのか、理由はいろいろ考えられますが、兎にも角にも2軍レベルでこれなら1軍相手だとどうなることやら。
良かった頃の野口茂樹は奪三振率は(9イニング当たり)9ポイント近い高い数値を示していたのでそれに戻るには直球で空振りが取れることは必要不可欠だと思われるし、もし打たせて取る投手への変貌をはかっているのならば、今日の投球ではコントロールが悪すぎる。

現状の野口を起用するぐらいならば、会田有志、金刃憲人あたりを我慢して使う方がいいんじゃないかなぁってのが今日の野口にたいする私なりの評価でしょうか。

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酒井順也

サイドスローに再々(再々々だっけ?)転向した酒井順也。
これまでの登板ではテレビだったり、横から見ていたりで気づかなかったのですが、その酒井もご存知今年の「投手プレートのルール改正」を活用して、プレートから思いっきりはみ出して投げていました。

  1塁側にはみ出して

何故に。。。。。
右の横手投げの投手がより右側から投球すればどうなるか。
腕のリリース位置がプレートの中心に近くなって見やすくなるに決まってるじゃないか。
たぶんコントロール矯正のためにそんな位置から投げているのかと思いますが、それじゃあたとえコントロールが良くても打たれるんじゃ。しかもコントロールよくなってないし。
もし幻惑するためにそうしているのだとすれば私にはよくわかりません。中心あたりからサイドスローの球筋で球が出てくるのが意外と見にくいなんて理由ももしかしたらあるのかもしれません(今日見た限り日ハムの野手はあまり苦にしてなさそうでしたが)。
ただそうでなくても内角をしっかり攻められない酒井ですから、逆に否が応でも内角にいくように逆にはみ出して欲しいものです。

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深町亮介

記憶が確かなら初見。。。。かな?初見のはず。
まぁ前評判どおりの投手でした、唯一違ったのは思っていたより線が細かったなということ。プロフィールの身長/体重(180/81)ほどには見えませんでした。下半身が小さくてそう見えるのかもしれません。
球速は直球が140km台後半をコンスタントに。150kmには届いていなかったと思いますが逆にほとんどの直球が143〜148あたりで安定しているほうがぽっと出の最速より好印象です。
ただこれも聞いていたとおりコントロールは「お察しください」でした。変化球も(何球も投げてませんが)それほど目を引かなかったとおもいます。
去年は教職取るの優先であまり登板していなかったですし、いろいろ弄ったりせずにとりあえずは肩の速さについていけるだけの体を作ってしまえば面白くなるんじゃないかと思います。

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野手陣

チーム全体で2安打。三浦貴の内野安打と、寺内崇幸(?)の左中間2ベースだけだったかな。それで論評しろというのも無理な話なんですが。
ルーキーだらけだとは言え早打ちが気になりました。積極的に打ちに行くのはいいんですけど、同じ投手の2打席目だったらもうちょっと何かして欲しい、2打席目なのに簡単に内野ゴロってのは無策に過ぎる。
ただ逆に松本哲也はセーフティしすぎ。いくら自分の生きる道がそれだといっても、私が見た試合ほとんど1打席以上はセーフティ試みているのはどうかと思います。打つかもしれないって思わせておいてセーフティするからこそ確率はあがるんですから、2軍戦でぐらいはセンターやライトに打ち返す練習も心がけて欲しいかなぁ
あと坂本勇人、アウトローの変化球をことごとく振ってました。プロレベルの変化はまだ見極められていないのですかね。

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あとは9回表に、この回よりファーストからレフトに回った梅田浩が1回表の田中と同じような後逸。結局このミスで出た走者が両チーム唯一の得点に結びつきました。
もちろん梅田浩も元々昨シーズン終盤に転向したばかりで外野守備うまくないし、1塁手も捕手も適度に練習しながらなので多くは期待しませんが、2年目なのですからせめて後逸はやめてほしかった。前で止めなきゃ。
ただまぁこのあたりはどうせ上田の目で書かれるでしょうからこんなもんで。

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日ハム

ついでといってはなんですが、目に付いたことを簡単に。
先発は木下、高卒2年目ですが去年は2度の1軍先発機会を与えられたプロスペクト。立ち上がりちょっとコントロールが不安定でしたがそれ以外は危なげもなく投げてました、順調に育って欲しい逸材ですねこの調子ならそう遠くないうちに1軍でも戦力となるでしょう、ただ早熟のあまり実が落ちることのないよう気をつけてください。清水、橋本は調整登板でしょう、ベテランらしく危なげもなく。
最後4回を希望枠ルーキーの宮本賢が投げました。見るのは秋の明治神宮大会決勝以来ですね。
プロ入り後は制球に苦しんでいるというニュースを見ていたのでどうだろうと思っていたのですが、やっぱり制球悪かったです。すっぽ抜けも何球もありました。
ただそれを差し引いてもスライダーの曲がりが今日は良かったのでそれで抑えきってしまったという感じです。ただ1軍レベルどころか今日の巨人のように「(プロレベルの変化球にまだ目が慣れていない)ルーキーだらけ打線」じゃなかったら2軍相手でもあの制球では厳しいかも。今日は巨人野手の早打ちに助けられましたが直球があれだけ外れては、ピッチングを組み立てられないと思います。
野手に関しては巨人の投手の方を気にしてみていたので、あんまり見ておらず、特に目に付く選手もありませんでした。

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