人が見てないところで頑張る人

練習は誰のためにやるのか?


 


この質問を聞かれたら、おそらく多くの人が、自分のためだと答えるでしょう。


だからこそ、人が見ていようがみていまいが、自分のための努力だと考え、常に真剣に練習するのが大事です。


 


ただ、少年野球を見ていると、どうもそう感じておらず、だらだらと手を抜いて準備運動したり、指導者が見ていないところで、疲れたと思ったら手を抜いたプレーをするシーンを結構目にします。


 


そうなったときに、多くの指導者は「ちゃんとやれ!」と怒ったりして練習をさせる人が多い訳ですが、それだと、指導者の前ではしっかり練習するものの、注意されなくなったり、監視されなくなってしまったら、手を抜くという悪循環に陥ってしまうような気がします。


 


もちろんこういった指導が間違っているとは言い切れません。選手によっては、子供のときに、しっかりと練習しないとコーチに怒られる環境から、手を抜かずに練習することを学び、手を抜かずに真剣に練習することで上達を実感し、自分のプレーに自信を持つことによって自分に自信を持ち、将来は、誰に言われなくとも一生懸命練習する選手になる可能性も十分にあると思います。


 


ただ、自分の考えとしては、それで成功する可能性は低いのではないかとも考えています。


 


では自分はどうだったかというと、恥ずかしながら自分は練習などをサボりがちな人間でした。今もそうかもしれませんが・・・


 


こんな自分が「ちゃんとやれ」といっても「お前はどうだったんだ!?」といわれたら沈黙せざるをえないのが現状です。


 


ただ、自分は人の見ていないところでしっかりと練習しなかったからこそ、そこまで上達しなかったというのも事実です。反面教師といったら変かもしれませんが、自分みたいな選手にならないよう、やはりどんなときでも真剣に練習するように、選手たちには意識を変えて欲しいと思っています。


 


少年達はまだ幼いですから、真剣にやるということよりも野球を楽しむこと。ボールを投げたりバットを振ることによって笑顔にさせることも大事ですので、きつい態度で選手らの意識を変えることはするべきではありません。


 


個人的なアイディアとして効果的に思うのは、一つ一つの練習中に、その練習の意味をできるだけ細かく教えることです。


例えば、ストレッチ一つとっても、必ず目的があります。


どこの筋肉を伸ばしているのか?どうしてそこを伸ばす必要があるのか?


 


子供達は体が柔らかいので、ストレッチをしっかりしなくとも、それなりに運動を継続できるのも事実ですが、準備運動をしっかりしないと怪我をするという意識を持ってもらうためにも、ストレッチの重要性はこっちからしつこく話しても良いのかなと思います。


 


あとは練習中にも、一つ一つのプレーが試合に直結していることを伝えること。当たり前かもしれませんが、この基本を忘れてしまう人が結構多いのも事実ではないでしょうか?


 


「練習のための練習をするな!試合のための練習をしろ!」


こんな指導者の説教をきいたことがある人も結構多いのではないでしょうか?目的意識のない練習よりも、ある練習の方が、選手のモチベーションも違うし、効果も違うと思います。


 


だからこそ、練習を一つするにしろ、例えば内野守備で、ゴロを捕って一塁に投げる練習でも、「試合ではだらだらプレーしてたらランナーがセーフになってしまうよ」というだけで、とってすぐに投げよう!という意識が働くのではないでしょうか?(ゴロを捕ることすらできない子達の場合は別です。)


 


そうやって、一つ一つの練習が試合につながっていることを実感してもらえれば、練習への取り組みも変わってくると自分は考えています。子供達はなんだかんだいって試合に勝ちたいと思っている子が多いので、試合を意識させて練習することで、練習へのモチベーションも高まると思っています。


 


子供達には、試合を勝つことや野球をすることよりも、友達と何かをすることに楽しみを見出して野球をやっている子も結構いるので、このやり方が正しいとは限りませんが、彼らの心に火をつけるにはどうすれば良いか?


 


未だ模索中の自分ですが、色々と考えていきたいと思います。

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