昨年のトラウマか?心をケアするコーチも必要かな・・・
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Tコーチ
2010年06月07日 15:22 visibility52
先週の交流戦の巨人対日本ハムは、
2試合とも巨人の逆転勝利となりました。
1試合目は武田久がサヨナラホームランを打たれ、
次の試合は、林が逆転スリーラン打たれての敗戦。
武田は打たれた後に登録を抹消したようですから、
もしかしたらコンディションに問題があったのかもしれません。
林に関しても、先頭打者にストレートの四球を出すなど、
本調子だったようには思えません。
理屈で考えると、コンディションが悪かった。
という一言で原因を究明できるような気もしますが、
(もしくは巨人の打線が強力だったといってもいいでしょう・・・)
自分は、この二人が打たれた原因は、
実は他のところにあったのではないかと考えてしまいます。
それは、昨年の日本シリーズのトラウマが、
彼らのピッチングをおかしくしたのではないか?
ということです。
この二人、昨年の日本シリーズで、勝ったチームが王手という試合で、
リードを守りぬくことができず、巨人に王手をかけてしまいました。
林は、1点リードの八回に、牽制ミスなどもあって、大道に同点打を喰らい、
武田久は、同じく1点リードの九回に本塁打二発を喰らって、
サヨナラ負けを喫しました(皮肉なことに、この敗北は、武田久にとっては、
そのシーズンの初黒星だったようですね)。
冷静に考えれば、あのときの敗北は決してこの二人だけのせいではありません。
しかしながら、彼らの心の中には、自分のせいで負けたという、責任みたいなものを、
心の中に背負ってしまったのではないかと思います。
そして、その結果が未だに尾を引き、
ピンチのときに、冷静になってボールを投げることを忘れてしまい、
甘い球を放ってしまい、再び敗北を喫してしまったのではないでしょうか?
自分自身が、スポーツ心理学に興味があるので、
どうしてもメンタル的な見方に重点を置いてしまう部分もありますが、
あのときの敗北は、この二人には、物凄く大きな衝撃となっているのではないかと思います。
話が少しずれますが、武田久が、今年の開幕時に連続して抑えに失敗して、
一時期リリーフを降格されましたが、
あれも昨年の出来事が影響し、集中して投げれなかったのではないかとさえ、
自分は考えています。
たった1イニング、3アウトをとることの難しさを必要以上に感じ、
本来の力を全く出せずに打たれてしまう・・・
あくまで自分の推測の中での想像のストーリーなのかもしれませんが、
プロでさえ、メンタルコントロールが難しいものなのかなと思ってしまいました。
では、どうすれば良いのか?
一般論としては、本人が立ち直るしかない、となるでしょう。
同じような場面に出くわしても今度は逃げずに立ち向かい、
そこで抑えて自信をつけて立ち直る。
この前の林に関しては、梨田監督はそのきっかけを掴んで欲しくて、
林を続投させ、高橋と勝負させたのだと思います。
結果的には敗れたものの、長いシーズンを考えると、
彼にはこういった場面でも戦い続け、抑えられるようになって欲しいという、
監督の愛情的なものがあっての采配という考えもできなくはありません。
もう一つの方法は、メンタルコーチを導入すること、
最近、巨人もメンタルトレーニングを育成選手用に使っているなんて話も聞きますが、
一軍の試合で、メンタルコーチがいるというのは、
自分が情報不足なのかもしれませんが、あまりいないような気がします。
もちろん、彼らは既にあのときのショックは完全に吹っ切れており、
この前の結果は、本当にコンディションのみに問題があったというのでしたら、
自分が言っていることは、全く考慮しなくてもいいと思うのですが、
もし少しでも、彼らの心の中に昨年のトラウマを持ちながら投げた、という事実がある場合、
メンタルトレーナーの積極的な導入というのが、あってもいいのではないかと思います。
(※既にいたのでしたら申し訳ありません。)
心の強さの必要性。
結構、軽視されがちなところですが、
ここをしっかりさせてこそ、本当のプロのパフォーマンスが見れるための、
大きなきっかけになっているような気もします。
そういえば、昨日の中日対西武の試合で、
中日の新人高島が、初登板の緊張で、
無茶苦茶な投球をしたようですが、
そのときに落合監督がマウンドに行って、彼に話した言葉が、
「誰もが通る道だから何とか頑張れ」だったようです。
彼は、ここを乗り越えて、素晴らしい投手となれるでしょうか?
彼の心の成長に期待したいと思います!
- 事務局に通報しました。
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