ちょっとイイ話7 衣笠祥雄と関根コーチ

前回の日記でとりあげた「鉄人」衣笠選手のエピソードを続けてみます。



1970年、衣笠の最大の恩師、関根潤三が打撃コーチとして広島に入団しました。

当時の監督だった根本陸夫は、

「衣笠をリーグを代表する打者にしてくれ」

と頼みました。

そして関根は、衣笠にマンツー・マンの過酷な練習を課しました。


朝・昼・夜の練習が終わり、他の選手が休んだり遊びに行ったりする時間に入っても、
更に宿舎の屋上でバットを振らせていました。

あまりにも厳しい練習に耐えかねた衣笠はある日、関根を無視して飲みに出かけます。


そして夜中の3時過ぎ、もうそろそろいいだろうと宿舎に帰ってくると、
なんと玄関で関根が待ち構えていました。

関根は怒りもせずに「さあやるぞ」とバットを手渡し、観念した衣笠は、
泣きながら朝まで素振りを続けたそうです。



後年、衣笠の野球殿堂入りが決まった時、
関根は『プロ野球ニュース』に出演し、この時の出来事を思い出話として披露しています。

「いやあ、あの頃はボクも若かった」と照れ笑いを浮かべていたそうです。






いつもニコニコしている印象の関根さんですが、こんなエピソードがあったんですね。






ちょっとイイ話ですね。(*^_^*)

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