【サッカー 福島】 総括 地決第一次ラウンドBブロック第一試合 SC相模原2-福島1 地決第一次ラウンドBブロック第三試合 福島0-奈良2 

11月18日、曇天の淡路島。昨年、一昨年と徳島戦の観戦のためにこの島を通過したがよしんば滞在しようとは思いもよらなかった。


観潮のために島の南南淡福良や、島最大の都市、脇坂氏が築いた城洲本を観光で訪れることは将来的にあったとしても、島の西海岸播磨灘を望む五色町(現洲本市)などは、よほどのことがない限り足を踏み入れることはないに違いない。


それがサッカー観戦で日本列島を右往左往するサポーターのみに与えられた特権。今年の地決の一次リーグの開催場所が、ここ「アスパ五色」。


兵庫県とはいえ、海岸沿いの道路をドライブすると入るFMはFM香川。対岸は四国。


 


さて、このブロックは優勝候補筆頭SC相模原が。そのSC相模原と初日に激突。


福島ユナイテッドのサポーターはおよそ20人程度。長躯福島から駆け付けた応援団が風下に陣取る。


ただ、この曇天、そして小雨、あわせて強風がユナイテッドに後々凶と出る。


 


ゴールマウスは久しぶりにピッチに立つ内藤。お帰り、内藤友康。


 


しかしながら、ゲームは非情。開始より風下に立ち守勢に回らざる負えなくなったユナにSC相模原が攻撃を仕掛ける。


たまたま、相手がゴール前に放りこんだボールがバウンドし転々と転がる。DF陣そしてGKがそれに反応しない、いやできない中、すり抜けた相模原の選手に簡単に決められあえなく失点。1点のビハインド。ユナにとってはあまりにもアンラッキーな一点。


2失点目はセットプレーから。ヘッドで決められ重く苦しい展開に。


相模原相手に、まずは失点にないことが重要であったのに、追う立場になるとこれはユナにとっては不利。


それでも、前半康剛がミドルを決めて何とか1点返す。


 


後半、風上にエンドをとり反転攻勢に。前半戦終了前から、再三得たCKを活かすことができず、ゴールを割ることができない。また、攻撃が右サイドに終始し、逆に相模原に余裕すら与えてしまう。


実は、GK内藤は途中足を痛めたようで、ゴールキックが蹴れない非常事態に。


 


結局のところ再三のチャンスを生かせず、初戦は敗退してしまった。


東北リーグ終了後の公式戦、東北以外のTMとも、勝ち星なしの状態が続く。


やはりJFLを狙うためには、選手層の薄さ、そして、選手の力量の差は如何ともしがたい野であろうか。


昨年、カマタマーレ、パルセイロとも対戦し敗戦している。JFL昇格のためには是非ともこの優勝候補を倒しておきたかったのだが‥。


実際のところ、ゲームの入り方を見ている限りそれほどまでの差はないものと感じていた。ただ、勝利を引きずりよせる何か別の力がユナにはなかった。


ジャッジについては確かに不満もあるが、それを言っては詮無い話。


 


選手バスを見送り、三々五々サポーターは解散。


私個人は、洲本市に宿を取っており、この晩は、サポ仲間と反省会。


 


 


翌日11月19日。列島全域季節外れの荒天。ここ淡路島とて同じこと。


私は、第二試合を見ることなく、高速バスを使い新神戸駅に。


静岡県磐田市ヤマハスタジアムでジュビロVSヴァンフォーレ戦を観戦するために移動。


 


ヤマハの観戦はこれまたほろ苦いもの。2-1の結果はまるで、前日のゲームを見ているよう。失点からの攻勢はまったく同じだから。


濡れ鼠のまま、磐田から再び洲本に移動。


 


11月20日、前日の荒天とは打って変った、晴天。されど風の強いことこの上なし。播磨灘には白波が立つ。


Bブロック第三試合は奈良クラブ。


2日続けての観戦であったため、応援する声もまるで鶏が絞められたような裏声に。


ゲームは一進一退の攻防。


ただ、攻撃の形はできているものフィニッシュまでは結びつかず。


また、守っては時崎のセーブにも助けられる。


それが、崩れたのは後半の立て続けの失点。


チームの緊張の糸が切れた瞬間。


 


ゲーム修了後、あいさつに来た選手たちの目には涙が。泣いているプレイヤーも。社会人リグで優勝しようともその上のカテゴリーに行くにはここで勝たなければ、3チームと対戦し勝ち点7がなければいけない現実。それはまさにこのチームにとっては夢のまた夢。


やはり、白河の関から北と南では格段の実力差があるのではないだろうか。それを克服するには練習しかない。それも自身より強いチームとのゲームを経験するしか。


ただ、それはこのチームにとって望むのは酷な話。


来季どのようなチームになるのであろうか。今季在籍する選手のうち何人かはきっと去るに違いない。チームが勝つためにはそれもやむをえまい。


 


選手の出待ちの時、手塚監督がわざわざ挨拶をしてくれた。


ブログで内藤が自身のプレーを責めていた。


このチームには愛しいプレイヤーが在籍している。彼を追って2シーズン過ぎた。ただ、それ以外のプレイヤーも好きになっている。福島中合デパートで見た彼らの笑顔、淡路島の帰りのSA売店で見た彼らの笑顔。


このチームの今シーズンは終了したが、きっと来季もこのチームのゴール裏にいることだけは事実のよう。


 

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