【サッカー 清水】 聖なる夜まで堕天使はサッカーに遊ぶ

気象情報が伝えたクリスマス寒波は、まさに正解。


日本一低い分水嶺丹波丘陵から流れ出た雪雲が、雨を、みぞれを試合中時折降りそそぐ。


 


このスタジアムとの相性の悪さは今にはじまったことではないし、延長戦に突入するのは、エスパルスが天皇杯で必ずどこかで経験する風物詩。


そんなことは百も承知の天皇杯。帰路の大阪の地下街クリスマスキャロルが寂寥感のみの心を余計に寒くする。


 


ゲームといえば、全体的に大味のゲーム。攻守の切り替えが目まぐるしかったといえば聞こえは良いがその実、互いに攻め手に欠くちょっとしたミスの連発で、きちんとしたゲームメイクができない。


ゲームプランが最初に崩れたのはエスパルス。前半の早い時間の失点、ミドルが決まったのは致し方ないとしても、フレデイの負傷退場は誤算。


ケガで復帰したばかりの小野の投入。その左足のサポーティングは痛々しいが、エスパルスの動きが躍動的となったのも事実。


小野投入直後に、PKでゲームは振り出しに。


 


エスパルスは、相手ゴール際まで持っていくものの、最後のフィニシュまで持っていくことができない。躊躇するわけではないのであろうが、余計なパスをしている間に囲まれ、カットされセレッソのカウンターを産む悪循環に陥る。臍を噛むとはこのこと。


 


臍を噛むのはエスパサポに限らない。それはセレッソサポとて同じこと。シュートが枠をとらえられない、枠に行っても海人の好セーブに阻まれる。


さらには、延長早々に得た2得点目。一旦手繰り寄せた勝利が、俊幸のゴールで再びスルリと逃げる。


 


PK戦は、運と技量の紙一重。


そのPK戦を制し切れなかった。その最後のキッカーが海人であったのも諦めがつく。


 


今年元日、国立で見たコースケ他の悔し涙。その無念を結局リベンジできることなく今シーズンすべての日程が終了する。


今季、ガタガタであったチーム状態、下馬評では降格候補にも挙げられていたが残留争いにも巻き込まれなく、何とかチームとして機能するようになったことを良しとせねばなるまい。


それはまだチームが発展途上。大きな伸びしろを持っている証でもある。


知将クルピが4年間かけて手塩に育てたチームに、生まれたばかりのチームに勝とうはずもなく、それはリーグ戦の失点数にも表れる。


ただ、それだからこそ、来季の発展に期待を持とうではないか。若さに狡猾さが加わればチームとしての完成形。


 


来年のこの日はきっと、ただずっと君を見ていた 誰か待つきれいな横顔さえ あきらめて時は流れていい人もそろそろ限界になるはずだから。


 


 


 





























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