【サッカー 清水商業】 まわるまわるよ時代はまわる

毎度のことながら市原臨海競技場のアクセスの悪さと言ったらこれはもうぼやきの一つも出てしまう。


それが、北風吹きすさぶ真冬の夕暮れならさもありなん。勝利の余韻に浸るならまだしも、敗者が足を引きずりながら越える養老川、川面を抜ける風の冷たさが身に染みる。


「千葉会場をフクダ電子に早く移せよ」って。


 


第一試合、まさかの終了間際の同点弾、そしてPK戦による強豪校の復活を目の当りにし、サッカーの怖さ、面白さを改めて再認識した後のゲームとしてこれほどふさわしいものはない。清水商業VS市立船橋の伝統校同士の一戦。


 


終始ゲームを支配したのは市立船橋。


FWをケガで欠き、中盤とDFラインの息が合わない清商を崩すのはいとも簡単なこと。


最初の失点はセットプレーから。


一度ははじいたボールをいとも簡単に押し込まれる。失点するときは人がそこにいくら多く集まってもするりと抜ける。DF陣そのすべてが傍観者になりうるように。


 


失点もは続き、これまたFK。セットプレーから。


セットプレーでの失点、選手間の呼吸が合っていないことの裏返し。


 


また市船の最終ラインの統率のとれた動きと言ったらこれはもう感嘆するもの。JのチームでこのようなDFを見せてくれるところはあるまい。


FW陣をけがで欠き、結局のところ風間頼みにならざるを得なかった清商の攻撃の芽を摘むのはいともたやすい。


 


唯一の見どころは後半30分に吉田が放った一撃のみ。これが決まれば幾分流れも変わったのだろうが、それも無情にポストの右にきれる。


そして、やらずもがなの3点目。


 


清水商業の冬の戦いはこれで終わった。


名将大瀧監督も今年が定年。そして、清水商業は来年春に庵原高校と統合される。


清商の終焉も近い。


だからこそ、国立でそのプレーを見たかった。されど、清商を破ったのが市船であって良かったとも思う。こういっては誤解を産むかもしれないが、初出場高に敗退するのは如何ともしがたい。


時代が流れるとともに好むと好まざるとにかかわらずチームも変わる。


 


喜び悲しみを繰り返し、今日は別れの選手たちも、きっとどこかでめぐり合うに違いない。


 




























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