【サッカー 甲府】 いつだって想い出を作るときにはみんなと一緒がいい

 飛田給の駅前にあるチェーン店の居酒屋、どう見ても、8人程度で利用するであろう個室に12名も大挙しての祝勝会。まあ、中央線の朝の混雑率に比べれば十分余裕であろうが、それでも、そんな居住性の悪さを吹き飛ばすかのような楽しさ。心地よい会話、そして馬鹿っ話。


 店の企画のくじ引き。1等はマウンテンバイク。その1等を引き当てたメンバーもこの中に。きっと彼はお開きの後、飛田給から豪徳寺までこのマウンテンバイクを押して帰ったに違いない(そのままだと飲酒運転になるし)


 かくゆう私も、3等を引き当て、黒霧島の一升瓶をゲット。さすがに焼酎を抱えて新幹線に乗るわけにもいかず、居残ったメンバーに寄贈。


 ワイワイがやがや、話も弾むそれは、史上初の開幕2連勝。だいたい先週の開幕戦で勝利したことがJ初だというのに、連勝するのはまさに春の椿事。


 


 だからこそ、片桐のあの綺麗なシュートの後、応援チャントが「やりたいようにやりなさい」になったのはヴェルデイの息の根を止めようと思ったからに他ならない。


 


※やりたいようにやりなさい=俺たちはここにきて甲府の歌を歌う ゴールはいつだ心躍らせ待っている


 


 確かに、ゴールの匂いはするものの、最後のフィニッシュに精度を欠き、なかなか得点が奪えず、佐々木の経験不足からくる大チョンボでの失点。後で彼自身のゴールで少しは重圧から解放されただろう。


 ヴェルディ選手がピッチに足を取られる様を見るにつけ、状態は良くないことが想像できる芝の中、きちんとキープができ、パス回しも小気味よくできたのは、それだけ選手のモチベーションも高かった証左。


 ダヴィのゴールもすでに前年比無限大の純増。


 ゲーム修了後、皆が撤収準備にかかろうとしているときにゴール裏に来ての挨拶、なんとありがたいことか。


 


 3月11日。それは、忘れてはならぬ日。


 昨年1年間、甲府のホームゲームで行った震災復興を祈念するメッセージの寄せ書き。前節終了語、東京在住のサポさんに持ち出しをお願いし、この日、味スタに搬入していただいた。


 14時46分、スタジアムの音響が消され静寂。まずその時、その寄せ書きを広げる。


 直後、ヴェルデイの運営の方がこられ、その趣旨を理解され、ゲーム直前の黙祷の時にも広げる許可をいただいた。


 そしてゲーム開始前の黙祷。


 


        


 


 上の写真は、甲府のHP、ヴァンフォーレ日記から、ちょうど右一階席上部に広がっている白いものがそれ。


 みんなの想いが込められている寄せ書き、こう見るとなんだかわからず、だだ自分達の自己満足の世界にしか見えない気もするが、なにかどこかでみんなとつながっていたいと感じる瞬間、そしてアイテム。


 少しでも伝えたくて 届けたくて そばにいてほしくてって歌詞がふと口を突いて出た、それが3月11日のヴェルデイ戦。


 


 



























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