臨場感のない倦怠感 (プレシーズンマッチ清水VS甲府)

  ゲームも残り20分となった時、けだるさに包まれたスタジアムの雰囲気に業を煮やしたのか、コールリーダーのe郎君が「負けるところ見たくないからいつもどおり応援します。」の号令のもと、今までのまったり応援とうって変わって真剣な応援に。


 それがピッチにも伝わったのか一度奪われた主導権を己がものとするとともに、積極的に攻め続ける。当然交錯プレーも増える。しかしながら結果は0-0のスコアレスドロー。


 互いに問題点のみ浮き彫りとなったPSMとなった。


 


 朝から降り続いた雨は途中収まりかけたかと思えば、スコールのように容赦なくたたきつける、アウトソーシングスタジアム日本平。


 15時キックオフは、サテライト清水VS甲府。


 出会いがしらのような牛奥くんの先制点の後は、良い表現をするのならこう着状態。でも、その実態は、パスを出すところが見つけられず結局のところ、バックパスや、安易な後ろでのパス廻しに終始。


 それでも、前線の元紀や亜人夢が積極的に動く。そのさなか24番永畑くんの不用意なプレーによりカードをもらう。彼は、今年SBに移ったためか攻撃に参加する際はい良いのだが、ディフェンス面は心もとない。思わず止める際も手がでてしまったようだ。


 


 間延びしたゲーム展開であったが、セットプレーの中から、青山がまず同点した。そしてさらに青山が追加点。元来青山もここでプレーするような選手ではない、早くトップで見てみたいもの。


 後半は、いい位置でボールを持った24番國吉くんがミドルシュートを放つ。ミドルシュートは彼の真骨頂。全くさえぎるものもなく、健平のグローブをはじきネットに。


 鹿児島キャンプから同じ24番同士、永畑と國吉を何かにつけ目にかけているのだが、今回の勝負は國吉に軍配。永畑は彼に翻弄されまくり。


 24番永畑くんは、PSMの前座試合にあるまじき2回目のイエローを貰って退場処分に。もう少し奮起しないとトップでは使ってもらえない。


 


 元紀に代わって入ったユースの加賀美がこれまたいい動きをして追加点。


 更には、そこでハンドを取らなくてもいいのではと幾分ジャッジに疑問符を投げつつも貰ったチャンスのPKを亜人夢がきっちり決めダメ押しの5点目。


  サテライト清水VS甲府は5-2で清水の勝利。


 


 18時キックオフは、トップPSM清水VS甲府。


 ミニキャンプではフィジカル面に重点をおいたとの清水であったが、幾分動きが緩慢すきた。それは甲府の前からボールを奪う事を警戒し過ぎたのかもしれないし、甲府も清水の様子見という面もあったのだろう。両チームともオフサイドが多すぎるのが攻め手を見い出だしかねている結果でもあろう。


 


 淳吾や真希更には新のシュートなど早いうちに1点入れていたのならその後の試合展開も大きく変わっていたのだろう。やはりここにきて精度が課題として浮き彫りになってしまった。


 それは甲府とて同じこと。大西のオーバーヘッドもドンピシャの位置であったのにあれを決め切れず更にはオフサイドの判定。


 パウリーニョも左のフリーの位置でボールを受けてシュートに持ち込むもこれをはずす。


 


 後半に入り、両陣営とも点を取り行く布陣に。清水は永井を。甲府は松橋・金を投入。これが互いに守備のバランスを崩し、結局のところ中盤からDFがグダグダに。


 平岡と池端の交錯が引き金となってのか、その後枝村と秋本の交錯、そして枝村の負傷退場。


  


 このPSMは互いに後半戦に向けた課題が修正されたか否かを図るゲームだったはず。


 清水としては、やはり得点の精度は未解決のまま。中盤も小野伸二1人だけでは支えきれない。ここはやはり兵働しかできないのか。枝村のケガも心配。ただ、海人が盤石の態勢で復帰できたことは喜ばしい限り。


 


 甲府は甲府で、後半、あれだけチャンスを作るも、ものに出来ないのはこれまた、いかがなものか。セットプレーがあれだけあったのなら海人の出来が上出来であったとしても1点奪えてしかるべき。更には、DF陣やはりというか池端では心もとない。吉田も昨日はこらえ性がないのか悪い癖が出でしまった。


 


 互いに消化不良のPSM。これがJ1首位とJ2第2位のゲームなんて噴飯ものである。


 昨日のゲームの収穫は小野のゲームメイクと海人の復帰だけではいささかこころもとないもの。


 


 


 


 

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