ゲームをクラッシュさせたのは誰?

 ゲーム開始前、応援チャント1曲とともに歴代のJAL旗、鈴与旗を1枚づつ掲げていくパフォーマンス。このゲームにかけるサポーターの意気込みが感じられた1コマ。


  どちらチームも喉から手の出るほど欲しい勝ち点3。終わってみればなんでこのような仕儀に至ったのか、どこで歯車が狂いだしたのか検証するにも思考回路がショートしっぱなしの1戦。


 


 前半は、互いの形を作ろうとするも両チームともそれができず、いや、先取点を取りに行こうとする清水のガツつくプレーに名古屋が我慢の大人のプレーを見せたというべきであろうか。前半20分までの岡崎やヨンセンのヘッドがうまく決まればそれはそれで、ゲームの流れも少し違ったものになったのかもしれない。


 それ以上に惜しむらくは西村主審の判断基準の目測をこの20分で見極めていたのならば、その後の不用意なプレーも少しは減っていたであろう。


  ただ、誤算と言えば開始早々に淳吾を下げさせ枝村を投入せざるおえなかったこと。このように早い段階で枝村を入れる事は端から想定外。


 それでも、その起用にうまく答えるがごとく後半の早い時間に、スライディング気味のシュートで枝村が得点。流れをつかむやにみえた。


 一度あることは二度三度。これは、エコパで見たぞと観客総べてが思ったシーン。得点したあとのCKから崩されいとも簡単に失点し同点に追いつかれる。


 これで、冷静さを失ったのか前半以上にガツつく上っ滑りのプレーを見せるようになった清水。ホームの応援が、逆に彼らから正常な判断を失わせたのならそれはそれで反省すべき材料。


 上っついたプレーは命取り。カウンターに対するフォローも雑になっていき、王子岩下の悪癖がここにきて出てしまう。


 当日は鹿児島の協賛で、鹿児島市の物産販売や抽選会があったにもかかわらず、その出身者である王子岩下が退場するとは何たる皮肉。


 


 後は、冷静さを欠くプレーに大人の対応を見せるプレーの応酬で終わってみれば1-5。


 結局、自分達のプレーを忘れ自滅してしまったとしか説明のつかない大敗。


 いくら、絶対あきらめないといっても物理的にこれ以上の勝ち点をひっくり返すほどの器用さをこのチームが持っているはずもなく。今シーズンはもう芽がなくなったと見るべきもの。現実を直視できないほどのロマンチストではありませんから。


 


 ここにきて、タイトルをナビスコ杯・天皇杯に修正し、水曜日のアウエイ広島戦での戦い方に注目。大宮戦・名古屋戦の大敗イメージを引きずったままでは勝ちえませんから。開幕同様ラッキーボーイ大前でも帯同させましょうか。

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