勝つというこの難しさ

 ゲーム終了後、茫然自失の感ただようコールリーダーF崎くんの後ろ姿を見るにつけ、それが受け入れがたいが事実である事を物語っている秋の夕暮れ。「日入りはてて、風の音、蟲の音(ね)など、いとあはれなり。」と称した古人がいたが、あわれは現代語での哀れそのもの。


 


 誰が悪いとか、戦犯はだれか?とか犯人探しをするつもりは毛頭ないものの、それでもなんでこうなってしまうのか全く理解不能。3点取っても勝てないチームってサポーターには制御不能。


 


 右SBがあまりにも簡単に抜かれ過ぎ。もともと吉田をウイングの位置で使っているためかその駆け上がりは見事であるものの、前しか見えず背後に放り込まれると全く手出しができない。CBのダニエルがそこまでホローすることもできず、簡単に崩される。あまつさえ、吉田から柏へのパス廻しもその流れにはまれば攻撃の際の的確な武器になりうるものの、敵の守備に阻まれば、その若さゆえ対応が後手に回ってしまう。


 守備に関しては、ザルであることがお家芸となっている甲府であるが、第2クールに入って、無失点試合は21節の徳島戦まで遡らなければならないとは情けない限りである。


 ロングボールを裏に放り込まれて慌てふためくさま、更には小学生のサッカーでもあるまいにそのボールに選手が群がるさまは醜態と言わんばかりである。


 


 先ほど引用した古人曰く、はしたなきものことを人を呼ぶに、我ぞとてさし出たる。と評したが、我も我もと群がるFW陣も重ねて醜態をさらしているものである。最後はパワープレーで押し込もうとするが、それがすべて空回り。


 結局は、守備にしろ攻撃にしろ、選手間での意思統一が全く図られていないことが勝ちきれない一因ではないか。


 ザルの守備がお家芸といったが、走ることが真骨頂のチームであったはずでもある。それがそれほどの運動量でもないにもかかわらず簡単に足がとまってしまうのはいかがなものか。


 同時刻、甲州鳥モツ煮がグランプリを獲ったにもかかわらず、そのおひざもとでは、チームがチキンに変貌。


 


 これは私が別のSNSに書き込んだ謎かけ。


 「VF甲府」とかけまして「ドラえもんのジャイアン」とときます


 そのこころは


 「外では強いものの家に帰ればからっきしダメです。」


 ジャイアンって家では母ちゃんに頭があがりません。


 今年の小瀬での甲府サポーターはやはり怖いのか。なぜか出張先で元気になるダメサラリーマンってあなたの会社にもいないだろうか?


 そんな、甲斐性なしの髪結い亭主を見に富山まで出かける予定。

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