議題「サッカーファンって、どうして勝ってもあんなに文句を言うの? 」

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なぜ勝っても文句を言うのか?
文句を言う人物を、観戦者という視点で以下の3パターンに分類して考察してみた。
①理想とする姿が明確にあるサポーター
②批評家(職業人であるかを問わず)
③フーリガン的発想の持ち主




①はそのクラブの伝統やチームカラー、自分の趣向といったものから、
そのクラブにどのようなサッカーを展開して欲しいかの、「明確な」理想を抱いている人物である。
その理想があまりに明確である為、そのギャップをどうにかして埋めたい、
埋めて欲しいという思いが言葉に現れるタイプである。


②は特定のクラブというよりは、サッカーとはこういうものだ、という持論があり、
その持論に対して試合内容がどうであったかを語る人物である。
議論好きで、自分の主義主張を認めてもらうことを目的として言葉を発するタイプである。


③は言わずもがな、文句を言うことを目的としており、それ以上でもそれ以下でもない。


①と②のタイプで文句を言う人物の傾向としては、競技としてのサッカー経験者が
多い傾向にあるのではないかと思う。
自分の経験として積み上げてきたものとの比較からより一層のギャップが生じて、
言葉として表出する(=文句を言う)のではなかろうか。




さて、①~③として分類はしたが、いずれか一つに属するというよりは、
――生粋のフーリガンを除いて――各要素を配合した形で文句を言う人物が
形成されている、とするのが自然であろう。
自分自身を例にすると
①30%、②65%、③5%といったところか。
ミラン、マンU、ヴィッセルと贔屓のチームがあるし、結果も気になる。
ただ、それ以上にサッカー論として自分の持論を確立したい。
たまに単純にケチをつけたくなる時もあるけどね。
といった塩梅の配合である。




文句を言う人物を分類することで「なぜ勝っても文句を言うのか」について
アプローチしてきた。
要約すると以下の通りである。
 ①思いが溢れる
 ②持論の展開をしたい
 ③文句を言うこと自体が目的
「文句を言う」という行為は、これらが複雑に絡み合って発現するものである。




最後に、生粋の③100%は置いておくとして、いずれもサッカー好きであることに
疑念の余地はない。
サッカー好きのみんなが、好きなサッカーを思う存分楽しめる世の中であって欲しい。



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以上、930文字(スペース含む)。

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