温かベースボール
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凹凸庵
2007年08月02日 21:17 visibility46
本格的な野球には程遠い。かといって遊びでもない。
実に中途半端なのが中学生の野球部であります。
当然シゴキはなく、監督もやる気がなく、負けることに慣れきった集団でありました。
相手チームを10点台に抑えれば万々歳。20点までは許容範囲というダレきったチーム。
何せ、エラーした本人が「ドンマイドンマイ、気にするな」とほざいている。
ピンチになればピッチャーの元に全員が集まり、「何やってんだよ」「何とかしろよ」「てめえのせいだからな」という「温かい言葉」をかけていく。
そんな我がチームが、いわゆる「名門校」と対戦するという快挙をなしとげる。
我がチームに対して、誰もが小馬鹿にする選手の中で、ただ一人「クソ真面目な選手」がおりました。
よりによってピッチャー。球は速く、コントロールは悪く、ぶつけられたらかなわん、と打者は全員及び腰。球が見えないんだもん。当たらないんだもん。
実力差は誰が見ても明らかなのに手を抜かない。まさに「プロ並み」の投球。
そいつは後に、選抜で優勝、プロ入り、数年で退団。
あんなやつでも通用しねえのか?プロってのはすんげえもんだな、と感じた次第。
「我ら町野球」という歌がありました。TBSアナウンサーだった山田二郎さんが吹き込んだやつです。
草野球ではなくて町野球というセンス。
♪投げるボールは緩くとも、走るスピード遅くとも
レベルなんか気にしない。勝ち負け云々問題外。好きな野球をやってるだけで満足。
私らには、野球の実況中継よりも、「ウルトラファイトの実況中継アナ」の方が馴染みがあるんですけどね。
年食って今さらプロなんて考えられるわきゃない。んでも野球がたまらなく好き。
イメージの中ではプロの一流。あこがれの選手のマネ。ところが実際には・・・。
カラダ動かず、足おぼつかず。プレイはキレず、息だけ切れる。
んでも、いいじゃありませんかい。日頃の「惰眠堕食」「運動不足」なこたぁわかっておっても、好きな野球をやってるだけで満足でやんしょ?
「温かベースボール」のあとは、ビール飲みながらプロ野球を「あれこれ難癖」
自分じゃ到底できんプレイに拍手喝采。ヘタなプレイにゃ罵詈雑言。
それが楽しい。
テレビ桟敷ならば、応援を強要されることはない。あっ、ヤベッと思ったなら、音を消すなりチャンネルを変えればよい。
ビール飲み放題。野次し放題。
中継がなかったら「他球場の途中経過」なんぞをチラ見する。負けたらヤケ酒。勝てばスポーツニュースのはしご。
まあ、暗いと言われたらそれまでなんですけど・・・(笑)
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- 事務局に通報しました。
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