★走者のルール〜part6〜★

  • 鷹乃廉
    2009年06月05日 01:59 visibility187

記念すべき第10回です。
★走者のルール〜part6〜★
今回は前回とは逆で守備妨害についてです。

1:走塁妨害か?守備妨害か?
野球では打球に対する野手の守備が優先されるのが原則です。したがって、ランナーが野手の打球処理やその送球を妨げた場合は、たとえ走路内を走っていたとしても原則的にインターフェアでアウトとなります。

ここで言う野手の守備とは、ゴロを捕球するための移動、実際に捕球しているとき、捕球してから送球するまでを指します。なので走者はこのいづれを妨害しても守備妨害となります。

走塁妨害か守備妨害かと言われれば、原則守備妨害が取られます。守備優先です。
 
ただし、本塁付近でのキャッチャーと打者走者については例外です。この場合、どちらかに故意の妨害がなければどちらの反則も取らずにインプレイの状態で流します。
バントの時など打者走者と捕手が、意図せず出会い頭に接触することが多いからです。

2:走者が打球に触れた場合
走者が打球に触れてしまった場合は、野手が打球に触れるか、打球が野手を通過する前であれば、故意であるなしにかかわらず、走者はインターフェアでアウト(バッターの記録はヒット)となります。
この場合は走者に打球が当たった瞬間にボールデッドとなり、打者に一塁が与えられます。
 
ただし、いったん内野手(投手を含む)に触れたフェアボールに当たった場合や、内野手(ピッチャーを除く)を通過したフェアボールに触れた場合は、他の内野手の守備機会がもはやないと認められたとき、故意ではない限りアウトとはなりません。

例、1塁走者のときセカンドゴロを打ったが、二塁手がトンネルしたため、すぐ後ろを走っていた1塁走者に打球が当たってしまった。二塁手以外にこの打球に対して守備機会のある内野手がいないときは、守備妨害にはならず、プレイが続けられる。 

3:悪質な守備妨害
守備妨害の中でも悪質なもの(故意に行ったもの)についてはペナルティが厳しくなります。

例、ダブルプレイを防ぐ目的で、1塁走者が野手の守備を妨害した場合。走者が守備妨害でアウトになるのは勿論のこと、打者走者もアウトとし、その他一切の走者の進塁を認めません。

例2、送りバントを試みたが、打球が捕手への小フライとなり、このままでは飛び出した走者もアウトになると思った打者が、捕手の守備を故意に妨害した場合。この場合は打者走者は守備妨害でアウト、そしてどの塁へプレイがされようとしていたかに関係なく、本塁にもっとも近い走者がアウトになります。

4:まとめ
たとえ規定どおりに正しく走路を走っていても、野手と接触するなど守備機会を妨げたと判断されると、守備妨害でアウトとなります。走者には、相手の守備を妨げないように場所を譲る義務があるのです。

相手の野手の守備に場所を譲らなければならないのは、走者だけではありません。攻撃側のチームは、監督やコーチも含めて、全員がこの義務を負っています。グラウンド内だけでなく、ダッグアウト内も同様です。

例、攻撃側がファウル地域内に明らかに不要なバットを放置していたとき、 もしファウルフライを捕球しようとした野手がつまづいて捕れなかったりすれば、守備妨害で打者はアウトになります。

ランナーコーチについても同様です。たとえコーチボックス内であっても、守備しようとしている野手に場所を譲らなければなりません。

次回からは★投手のルール★について書きたいと思います。

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最後まで読んで頂きありがとうございました。ここでは走者に必要な技術や知識について扱いたいと思います。御意見・御要望がありましたら、お気軽にコメントやメッセージをお書き下さい。
可能な範囲で最大限期待に添えるようにしたいと思います。

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