
ボランチの意義
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富山 爺郎
2010年03月21日 20:04 visibility26
1点目・2点目ともに、昨年ならばGK中川がからくもはじいていた場面。ネットが揺れた瞬間に唖然とし、いかに中川のファインセーブ頼みだったかを思い知らされる形となった。
何にせよ、ボランチ本職のプレーヤーがフィールドに1人or0人というのでは、昨年のような守備はまったく望めない。
積極的なチェイシングを見せた石田。上がりを抑えて左サイド+センターまで守っていた足助(それが当たり前なのだが・・・)。「ボランチがほぼ不在」なため、「中盤の底で落ち着かせる」存在感が薄く、上記のようなカバーばかりが目立つ。あろうことか最終ラインでのボール回しですら狙われつづけるのもいたって歯がゆい。
そして、攻撃的MFを4人投入してしまう戦術は、あまりにももったいない。単調なサイド攻撃の反復は「ゴール前の迫力」を表現したいのだろうが、味方の上がりを待てるだけのキープ力が無いため、ほどよいところで奪われて危険な場面を何度も招いていた。早め・遠目のミドルシュートも混ぜるのが常套手段だろう。そして、中央から少ない人数で仕掛けられる上園からFWへのスルーパスも、ゴールの確率は低くともリスクは明らかに少なく、決まれば相手のショックは大きい。できれば桜井・朝日・苔口の強引なドリブル突破もみたいところだが、今回は後半に1度朝日が見せただけだった。
仮に渡辺・野嶋・長山がケガだとしても、PSMでテストした船津のボランチも、また、長いシーズンを考えれば、力負けを覚悟でルーキー森に実戦を経験させることも選択肢としてはあるのでは。
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