走れ! タカハシ


土曜の夜は野球チームの宴会だった。
軽い二日酔いの中、昼前に起きてテレビを眺めていて、マラソンコースが序盤にウチの近所を通っているのを思い出した。
勝っても負けても高橋尚子が日本で走るのは最後だろう。
よく考えれば僕は日本人金メダリストをナマで見た事がない。荒川静香のスケートなら一万円くらいは取られるのだろうが、Qちゃんはタダではないか。
これは行くしかない。

野球の自主トレで通いなれた瑞穂陸上競技場から、近所のブラザーの工場の前まで、スポンサーエゴ丸出しの無理矢理作られた折り返しコースがある。
12時に出掛けて折り返し点に付いたのが12時15分。既に道路の封鎖が終わり、歩道橋は閉鎖されていたので、地下鉄のコンコースを通って向かい側に回る。改札機からは次から次に人が出てくる。
人波を掻き分けて道路が見える所に出る。
しばらくすると露払いのようなパトカーがやって来て「無事スタートしました。あと五分くらいで来ます」とアナウンスして去っていった。
遠くから歓声が上がり始め、放送車、タイム掲示車、白バイに続いて、選手が現れた、先頭の大島めぐみが見えたが予想に反して集団の前面に高橋がいない。サングラスだらけなので顔を見ても分からない、瞬間的に長身のピッチ走法をサーチしてゼッケン番号を確かめる。大南の猫背
走法に目が止まるが・・・・。
あったあった、11番。見つけた時はすでに折り返していて危うく見逃す所だった。
接触転倒の危険回避からだと思うが、高橋尚子が集団の中を走るのを見た記憶がない。調子が良くないのだろうと思った。この時期の名古屋としては珍しく無風で経験によるホームアドバンテージも働きそうにない。
タイム掲示はまだ11分台だったが暑さもあり、「こりゃ、ベテランはキツいな」と思って帰って来た。
レース後、ヒザの半月板の手術をしたと言っていたが、そんな故障から戻ってきたマラソン選手なんか聞いたことない。
年齢的に考えて「こりゃ終わったな」と思いながら内転筋痛に「イテッ」と顔を歪める自分がいた。
調べてみるとQちゃんは僕より半年年下らしい。
オレも年を取るワケだ・・・・。

足の付け根が痛い。一時程ではないが全力疾走は出来ないし、昨日は「風でよろめいていますよ」と言われた。
オレの足はいつになったら治るのか・・・・・・。

いくらなんでも北京五輪までには治ると思うが。。。。。。。






















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