上野由岐子vs小島よしお


2007年08月16日の朝日新聞の「北京五輪への道」と言うコーナの記事の中にこんなコメントがあったらしい。

>北京五輪でも最大のライバルは米国だ。「上野を温存しつつ勝ち上がる。決勝の米国戦では打線が3点取って、上野が抑える」。あるスタッフは北京での理想の戦い方を話した。

結果は1 - 3でアメリカを下しての優勝なのだから見立てに間違いはなかったと言う事になる。
さて、やはり、上記のゲームプランで「上野が抑える」と当然のように言われてしまっている上野由岐子投手である。
高校卒業以来、『世界最速投手』との称号と共に常に日本のエースとして期待をされて来た。
捕手と投手の距離が一メートル伸びようが球が黄色くなろうが全く関係ない。むしろシドニーで強打者が次々と引退して以来、期待は過剰なまでに膨らんでいった。
チームメイトや監督のコメントは、
「上野の負担を減らす」
「上野の為に打つ」
「上野と心中」
など、上野・上野・上野だらけである。

そんな期待に、
「自分が抑えれば勝てる」
「困った人に自分の顔を食べさせるアンパンマンが好き」
「厳しい世界でいつも笑顔でプレーするロナウジーニョに憧れている」
などとうそぶく上野投手。
高校野球で四番でエースとかいうのがいるが、インターハイの話ではない。
昨日のNHK特集の中でも「準決勝で指のマメが潰れたときにチームへの影響を考えて隠していた」と言っていた。
「どんだけ超人やねん」と思っていた所、最後に目に涙を溜めて言った言葉にほっとした。
「止めたくなった事もあった。なんで自分がエースと呼ばれなければならないのかと思った事もあった」
当たり前だが機械じゃなかったのだ。

「野球のメンタルトレーニング」とか言うアメリカ人の書いた本で「ピンチになった時、投手は、まず絶対にこのピンチを切り抜けることが出来ると強く信じなければならない」とか言うのを読んだ事がある。
不運な当たりが続いた決勝戦の初回の一死満塁。
表の日本の攻撃は三者三振。一点でも取られていたらそのままゲームを落としそうなピンチだった。
体力は限界を超えていて指も負傷、平均得点7点台のアメリカ打線に球速を落として立ち向かっている・・・・。言い訳はいくらでもあった。
しかし、「その時、勝てると思った」そうである。曰く「全部打ち取っていたから」・・・・。
勉強になるわ・・・・。


最後に『上野由岐子vs小島よしお』の動画。
http://www.dailymotion.com/video/x38mwy

昨日のNHK特集で「アメリカ戦の秘密兵器に隠していた」と明かしたシュートが事もあろうかスーパースローで指の動きまで捉えられている。。。。
ミッシェル・スミスは気づかなかったのだろうか・・・・。
後になって考えるとかなりヤバい映像だったのかも知れん。。。。。






































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