甲子園 これまでで一番熱い決勝戦
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野球が下手なまーくん
2009年08月24日 23:16 visibility96
まだ8月なのに今日の空気はまるで秋のようだ。
その分甲子園ではこれまでにない、熱い決勝戦が見られた。
途中までまさに決勝戦にふさわしいシーソーゲームだった。
ところが6回、中京大中京は一気に6点を入れて8-2。
意外とワンサイドゲームになってしまったという感じ。
これで勝負が決まったと思った。
その後、両チーム2点ずつを入れて、10-4で9回表。
ここを抑えれば、中京大中京の優勝が決まる。
マウンドには一旦外野の守備に就いていた、エースの堂林が上った。
すんなりと2アウト。
ところがあと一人、2ストライクまで漕ぎ着けながらフォアボールでランナーを出す。
日本文理にとって逆転することは絶望的な状況。
それでもエースの伊藤は9回裏の守りに備えて投球練習をしている。
打席には今日3安打と当たっている2番高橋。
私は思った。
せめて1本でもヒットを打って、出来れば1点でも返して終わって欲しいと。
高橋は2ストライクまで追い込まれながらも、ファールで何度も何度も粘る。
もう勝ち目は無いはずなのに。
彼がヒットを打って1点を返したとき、私は感動した。
涙が出そうだった。
だがその後も日本文理打線は延々とヒットを打ち続ける。
中京大中京からすると
何とか2ストライクまで行くが、最後のストライク一つが取れない。
ついにベンチが動いた。
エースの堂林を再び外野に移し、再び2年生の森本をマウンドに送る。
6番ピッチャーの伊藤に打席が回った。
これまでの3年間決勝では敗れたチームのエースが最後のバッターになっている。
私は思った。
今回の伊藤もそうなってしまうのだろうか。
誰も知らないジンクスだが、伊藤はそれを跳ね返しヒットを放つ。
その後もヒットは続き、ついに10-9と1点差に。
9回2アウトとは言え、試合は全く分からない。
打者一巡で打席には8番キャッチャーの若林。
彼は左方向に痛烈な打球を放つ。
それをサード河合がライナーで取って、結局ゲームセット。
個人的にはあの打球が抜けて欲しかった。
そうすれば、同点にはなったと思う。
逆転まで行ったかもしれない。
そうすれば2校の立場は入れ替わっていた。
私はそれを見たいと思っていた。
日本文理の北陸勢初となる優勝は幻と消えた。
でも失望はしていない。
「野球は2アウトから」、「最後の1球まで分からない」と言われる。
そのまさに醍醐味を、怖さを見せてくれた。
「最後まで諦めてはいけない」ということを示してくれた。
今年の決勝戦にふさわしい試合だった。
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