守備範囲について

ポジションの話で80%を守るという話をしましたが 実際に自分の守備範囲と言うのは

どれぐらいなのか?

判りにくいと思いますがシングルスのストローク戦の場合は普通のショットなら
ほぼ100%追いつきますので除きます。

数値的な計算も可能ですが単純に経験から言うと 前衛の守備範囲
相手が打つ動作に入ってから動けるのはせいぜい1歩です。

一歩は少ないと思うかも知れませんが大きく動けば2mぐらいは動けます。

逆に言えば前衛は1歩で届かない範囲はカバー出来ないという事です。
更に人間の反応速度は最初の1歩は非常に遅いです。

なので最初の1歩を小さく動かしたらそれで動ける時間は終わってしまいます。
最初の一歩で的確に最大限に動く事が大切なんです。

ですから前衛ではポジションのチェンジも1歩で終わる程度にしましょう。

スクール等で習って小走りに長い時間でポジションチェンジしてる人を見かけますが
実戦では役に立たないばかりか次の準備に移れなくなるので逆に害になるだけです。

ポジションチェンジも反応時も一歩で的確に動けるように訓練するとボレーの守備力は
格段に上がると思いますよ。

後衛の守備範囲はボレーに対する反応は ビデオとかで確認してみると3歩が限界のようです。それ以上の距離だと届かないと思ってください。

後衛が3歩じゃあ守備範囲が狭いと感じるかも知れませんが瞬間的な歩幅は人は2mぐらいあるので3歩あれば6m移動できます。

コート半面は10mx10mなので結構な範囲カバーできるはずです。
この場合でも最初の1歩を如何に大きく出せるかが重要になります。
人の反応速度は1歩の時間は小さくても大きくてもほとんど変わりません。

歩幅を小さく1歩出しても 大きく1歩出しても掛かる時間は同じです。
テニスのフットワークが悪く反応が遅いと言われる人はこの最初の1歩が
無駄に小さい人が多いんです。

テニスのフットワークで陸上競技のような後半の伸びとか加速は意味がありません。
足の速さも関係ありません。スタートダッシュだけが大事なんです。

足が遅いと思ってる人でも最初の1歩だけ速くすればフットワークはよくなります。
私自身も50m走とか速いほうじゃないですがテニスのフットワークなら速いと言われる
のは経験によるダッシュの判断が人よりちょっとだけ速いからだけなんですよ。

運動神経が良く 足が速い人は最初の頃は後半の加速でなんとなくボールに
追いつきますがその状態で正確にボールを打つ事は非常に難しい技術なので
安定したショットが打てず 結果 ミスが増えてしまいます。

足の速さに過信しないでポジションと予測 スタートダッシュを訓練してくださいね。

ポジションとか守備範囲とかはあくまで打たれた後の反応の話ですから。
究極の話 相手が打ってくる場所に的確に動いていればどこに居てもいいんですよ。
ボールが飛んでくる場所に居れば足の速さとか全く関係ないですからね。
目的は飛んできたボールを打つ事ですから。

ボールが来ない場所を守っていても意味はないですよ。

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