香港での出会い 〜part 2 〜
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片野 寛理
2015年07月19日 13:35 visibility5
僕が所属していたBIU CHUN RANGERS。
これで全選手が揃っているわけではないんだけど、これで全選手がほぼ揃ってる。笑
余談なんだけど。。。
シーズンが進むにつれて、戦績次第では解雇されてしまう選手がいるのが現状。
タイもそうだけど、契約が1年だろうが複数年だろうが、契約によって縛られるのは契約期間内の移籍の時だけで
満期になる前に理不尽に解雇されるのは東南アジアでは当たり前なのが現状。。。
シーズン後半に入る時に、RANGERSは監督を解任。
新監督に変わったタイミングで僕はチームに合流した。
このチームのお陰で僕は香港で半シーズン、CBとしてキャリアを積むことができた。
(同じタイミングで加入したFWの選手は、リーグ戦2試合に出場して解雇に。)
多くの人たちが動いてくれたお陰で、VisaやWork Permitの取得、そして香港FAへの国際移籍がスムーズに済んだ。
選手たちも快く迎え入れてくれた。
これは、来たばかりの僕を選手たちがBBQに誘ってくれた時の写真。
(顔が切れちゃってる人もいるけど。笑)
ブラジル、スペイン、Shayはどこの国だったかな。。。他のチームの選手たちも含め、みんなでやったBBQは音楽と美味しい料理と、お酒とダンスで盛り上がったな^^
そうやって選手たちが歩み寄ってきてくれたから、僕はすぐにチームの一員として溶け込むことができたし、移籍後の初戦で勝つことができた。
学ぶことも多かった。
このチームはキャプテンに任せる部分が大きくて
相当、大変そうだったけど、彼から多くを学んだ。
週1回、スタッフミーティングもあった。
僕も何度か参加したけど、”チームを動かしていく・まとめていく”ためにどんな事が必要で、何が無駄なのか?凄く良い経験になった。
香港でプレーする日本人選手たち、子供たちにサッカーを教えてる方々、おそらく世界で最も香港サッカーに詳しい方とも話をすることができた。
僕が加入してすぐに、日本人選手会として食事会を開いてくれて
まず最初に言われたのが”RANGERS大丈夫ですか?”
噂では香港人選手すら行きたがらないところだったらしい。笑
所属した結果、そうした誤解を招きやすいクラブではあると思うけど、僕自身は全く嫌な思いもしていないし、変な扱いはされてない。^^
香港では来シーズンに向けて、すでに各クラブが動き出しているみたい。
香港FAの問題や各クラブの問題が多く、今年は移籍がだいぶ難しくなってる感じ。
そんな中、香港に残ってプレーし続ける日本人選手もいるし、引退をして新しい道に進んだ選手もいる。
そんな選手たちと一緒にプレーできたのは本当に幸せな事だったと思う。
また、同じチームメイトでLA Galaxyのアカデミーから来たJasonという若い選手がいて、
その選手はSBの選手なんだけど、彼とは特にいろんな話をした。
凄く真面目で頑張る選手。
この写真も7人制のサッカーの決勝戦で決勝ゴールを決めた時のもの。
恥ずかしがってるけど、両手を力強く握りしめて凄く喜んでるでしょ。^^
サイドバックの役割や動き方、見方について、もっと上手くなるためにはなど。。。
サッカーの事やプライベートの事も話をした。
特に印象に残っているのは。。。
サウスチャイナとの試合で1−3で負け、チームはそのままピッチ上でミーティング。
終わった後はストレッチもしないでロッカールームへ。
僕とJasonが残ってストレッチをしていた時に
”良い選手ってどんな選手?”って聞かれたんだ。
1点をリードして折り返した後半に、1番警戒していた形で失点した。
それにJasonが絡んだんだよね。
その時もしばらくピッチ上で2人で話していたよ。
係りの人が呼びにくるまで。
その試合を機に、Jasonは凄く成長したんだ。
その彼が、僕がタイへの移籍が決まった時にFacebookで僕の事を書いてくれたのは嬉しかったな〜。
もう1人紹介。
ウエイトトレーニングのパーソナルコーチをしてもらっていたShay。
彼は左SBで、僕は左CBだったから、試合中に良く話をする事が多かった。
Shay自身、身体能力が高くて、身体の使い方や身体を作る知識を持っている。
チームで行う週1回の筋トレは彼が担当していた。
僕は十分に体を作れていない状態でチームに合流したため、Shayに相談してメニューを組んでもらったんだ。
週2回、Shayと一緒にウェイトトレーニングと身体の動かし方のトレーニングをして負けない体を作った。
それに、彼はマシュマロを焼く特技を持っている。
BBQの時には子供たちにマシュマロを焼いてあげてた。
Aenderの息子に”ブラウンがいい!”とか”ブラックは焼きすぎ”って、マシュマロの焼き加減を細かく注文されてた。笑
他にも練習後に香港人のMing Kongや若手のMarcoともよく話をした。
香港人選手たちは、学ぶ意欲・向上心がある。
さすが学力社会。
プロサッカー選手より良い会社に入ることが、子供たちの夢。
香港サッカーの将来を考えた時に、外国人選手のローカル枠という問題がある。
そこに対抗するために、コーチが学び、良いトレーニングをして、ローカル選手を育てて、もっとレベルがあがれば、お金も人も集まるようになると思う。
それができる環境や経済的なポテンシャルは十分に香港にはあると思う。
*Hong Kong Premier LeagueについてBlogを書いてる方がいるので、興味ある方は読んでみてください。
↓ ↓ ↓
香港には数ヶ月しかいなかったけど、とても充実した日々を過ごす事ができた。
それも僕に関わってくれた人たちのお陰。
サッカーをしている人も、していない人も、1度出会った人なら、きっとまた会える。
僕は香港で多くの人たちから良い影響を受けた。
だから、次にみんなに会う時は良い影響を与えられる人になっていたいと思う。
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- 事務局に通報しました。
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