日ハムに学ぶ「仕組みで選手を育てる」3つの方法
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( ͡° ͜ʖ ͡°)
2016年08月09日 01:05 visibility19278
かなり端折ってるんで気が向いたら加筆するかも。
「仕組みで選手を育てる」ための3つの問題提起を
1)イチローの影を追わないこと
2)BOSシステムの構築と運用を
3)指導マニュアルの導入
1)イチローの影を追わないこと
球界全体に言えることだけど選手を指名する際にイチローの幻想からそろそろ離れた方がいいと思う。
右投げ左打ちの.300-10HRタイプ。違反球の影響でさらに需要が増してしまったアベレージヒッタータイプを、そろそろ正当に(低く)評価すべきだと思う。
OPSで考えれば.300-10HRタイプより.250-20HRの山崎ジャーマンタイプの方が得点の寄与度は高い。
イチローは特別な存在で唯一無二。2匹めのイチローを追わずにジャーマンタイプを指名することで将来的な総得点の期待値は向上するかと。
さらに中日ドラゴンズはイチローの悪影響で「地元志向」という足かせまで負っているのでは?
2)BOSシステムの構築と運用を
日本ハムや横浜で成功しているBOSシステムの構築と運用にヒト・モノ・カネをかけてはどうか。
BOSシステムを乱暴に紹介すると、パワプロのデータのように選手をデータ化して管理するシステムのこと。いまどんな選手が所属してるのか?どう成長したか?一軍で欲しい人材に最も近いAさんは何が欠けてるのか?といった情報がチーム全体で共有できる。
一軍で欲しい人材に最も近いAさんを例えばセカンドで何イニング経験させるという時間投資が一軍でも二軍でも行われている。期待どおりの成長曲線を下回れば、ドラフトやトレードなどで新しい別の人材を確保する。
能力を年俸ともリンクさせればドラゴンズ独特のエキセントリック過ぎる年俸制度も少しはマイルドになるのでは。
3)指導マニュアルの導入
高橋周平の周囲を10名ほどのコーチが取り囲む異常な画像を見たことがある。
二軍監督やコーチとモメたため、理不尽ともいえる扱いを受けた選手がいたという話も聞く。
それは育成側が方法をマニュアルに落とし込んでいないからではないか?
職人コーチたちの暗黙知と感情で選手に接しているからではないか?
日本ハムや横浜ではBOSシステム導入に併せてコーチングマニュアルも作成し導入している。極論すれば誰が教えても同じようにコーチできるという体制が整っている。
万が一マニュアルに問題があれば、それを部分刷新するだけでいいし、人に問題があればコーチを部分刷新すればいい。ノウハウは球団に残るし継続される。
感情的で扱いづらいが腕はたしかな職人肌コーチの一子相伝に頼る必要はなくなるわけだ。
まあ硬い言葉で言うと、職人さんの暗黙知を表出化させて、それを共同化させて球団の知的財産にしちゃおうぜという取り組み。いわゆる団塊の世代の大量退職を目前にして、どうノウハウを引き継ごうかってときにテーマになってた、ちょい古めの課題。ま、言うほど簡単じゃないけどね。
○参考図書:知識創造企業 野中 郁次郎 (著) 組織論。
ナレッジマネジメント、SECIモデルといえば野中先生。日本が誇る世界的なオーソリティ。
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