左腕エースは圧巻の投球で3連戦を締める

首位日ハムとの首位攻防戦
最大7ゲーム差あった差が、昨日までの2連戦で
4まで減っていた
そして、今季初の同一カード3連勝がかかる1戦
いいかえれば、絶対に落としたくない1戦
千両役者は満を持して登場する
先発は、左腕の47番、エース杉内俊哉

まさにエースにふさわしい投球内容で
9回完投、1失点で被安打2
自身プロ最多の15奪三振
奪三振の魅力、安定したピッチング、145球を投げきるスタミナ
杉内俊哉投手らしい内容だったと思います

対する日ハムの先発は武田勝投手
前回の対戦で打線が押さえ込まれてしまい
なんとなく嫌な投手だったんですが
今日も5回までヒットは出るものの要所で抑えられ
得点ができません
日ハム側は
杉さんが1回表に許したヒットで出た田中選手が
4番高橋さんのサードゴロで併殺くずれの間に
ホームに帰って1点先制
2回以降は投手戦で0-1の均衡が破れないまま
試合が続いていたのですが

6回裏
最近打てないことが多く打撃は低迷していた
2番川崎宗則からの打順
あれは、日ハム武田勝投手の失投だったともいえる
初球が宗の右腕を直撃して死球
先頭打者の出塁を許します
塁に出てしまえば、なんでもできる
要は打てないだけで守備や特に盗塁などの戦略に
かけてはできる男です
3番オーティズの打席で、果敢にも2塁盗塁を決行
恐らく、ベンチから盗塁のサインは出ていなかったと
思うのですが、ここではまだ走らないだろうという
カウントで盗塁を狙い、2塁セーフとなりました
そして宗が得点圏に進んだことが
ホークス逆転への布石となりました
オーティズが三振に打ち取られ、オー様にしては
珍しいんじゃないかと思うんですがベンチに
戻ってから悔しそうにヘルメットを投げ捨て
ここで一死2塁で4番、小久保さん
若きチームリーダーが得点圏に出た状態で
ベテランの主将が打席に立つ
カウント2-2からだったと思いますが
4月の千葉マリンスタジアムを彷彿とさせるような
場面で、レフトへ落ちるヒット
当然2塁宗はホーム特攻
そして日ハムレフト陽君が後逸する間に打った
小久保さんも2塁へ
一死2塁で逆転のチャンスに6番田上秀ちゃんが
2ボールから敬遠で一死2、1塁
目の前で秀ちゃんが敬遠され、熱くなってしまった
という長谷川君ですが、打ちたいというはやる
気持ちを抑えて打席に立ったそうで
カウント1-3から
後にお立ち台で「内なる闘志」で打ったというヒットは
左中間を抜けて長打となり
2塁小久保さんがホームに帰り、それに続いて
1塁秀ちゃんもホームへ特攻
ホーム返球の間に長谷川君は3塁へ
闘志〜！！闘志〜！！闘志〜！！
秀ちゃんじゃないけど闘志〜

さて
3-1と逆転に成功した後、杉さんは落ち着いて投げ
8回の時点で130球に達していたと思いますが
2点差で馬原投手に代わるか
または完投させるか
8回表を3者連続奪三振で抑え、これは恐らく9回も
投げるだろうとの予感はありました
8回裏
先頭打者小久保さんがレフト線ツーベースを打って
後続が打ち取られ二死2塁で
前のイニングで秀ちゃんが敬遠された後
逆転打を打った長谷川君が今度は敬遠されるイニング
まぁ長谷川君の怖さを再認識したというのもあると
思いますが、次の打者が城所君だったのが大きいかと
8番城所君見逃し三振
なんでここまでストライクを見逃す人なんですかね
しかし、しかし、この男は最終回に見せてくれました

9回表
マウンドには杉内俊哉
なんの迷いも気負いも感じられないほど当然のように
マウンドにあがる杉さん
そして、打席には陽君の代打で
この前の対戦では2ランを打った二岡さん
今度はセンターフライにしとめてなんなく一死
これが、エース杉内俊哉の真の実力でもありますが
大きくセンターに上がった打球は下手をすれば長打
にもなり得るフェンス際へ伸びるボール
守備固めでセンターに入っていた城所君がコレに
追いつきしっかり捕球します
すごいぞ城所打てないだけで守備は鉄壁だ
続く稲葉さんもショートゴロに打ち取りますが
次の高橋さんにレフト線ツーベース
というか、ハムもホークスも少しレフトの守備が
甘いような
次の打者は一打同点も可能なスレッジ
しかし
今日の杉内投手は、どこかこの強打者に対して
余裕すら感じられるところがありました
マウンド上で少し笑ったかのように見えたんですが
直後の投球で2ストライク
やや苦手意識があるのではないかと思っていた
スレッジを最後は直球でキレイに空振り三振で抑え
マウンド上で左手を上げてガッツポーズ
これが、エース
これが、千両役者の風格

お立ち台では
高校球児を思い出して投げたとか
1998年に自身が高校球児として八戸工大一高と対戦
した時は16奪三振、ノーヒットノーランで勝利
あの時を少し思い出すような試合だったかも
もうひとりのヒーロー、長谷川君は内なる闘志で
打ったというコメントで
今季急成長の若手が、いい笑顔でした

これで首位日ハムとの差が3ゲーム差
逆転優勝も夢ではなくなってきました
がんばれホークス！！！