小瀬劇場、またも

先週甲府「らしさ」が薄れて来たと書いた。2トップにしたということよりもラドンチッチにボールを集めるということがらしさを薄めた要因だった。

ラドンチッチは先週の試合でもものウラを傷めたため、この日の先発CFはアルベルトとなった。

この日の対戦相手、広島の2トップ:ウェズレイと佐藤寿人は言うまでもなくJリーグ屈指の2トップ。ウェズレイはこの節前までで17得点でトップ。屈強な身体から繰り出される右足のシュートは驚異で、前節の浦和戦のミドルシュートなど、とても日本人に蹴れるようなものではなかった。一方の佐藤寿人。オーストリアの代表遠征では出場時間2試合計で3分と不本意であったが、ラインのウラへ抜ける動き、センタリング(特に駒野から)にニアで点で合わせる能力など非凡なものがあり、常に相手DFラインの周りでちょこまかと動きまわり、捕まえづらく非常に厄介なプレイヤーである。

正直言ってこの日この2トップが実力を発揮したら「かなわない」と思っていた。特に前半に2人のうちどちらかに先取点を許して守勢に回ったら0−3、1−4などで大敗もありうると思っていた。

・・・前半、駒野からのセンタリングのこぼれ球を鉄人・服部公太に決められ0−1。いやな展開だったものの、上で述べた2トップの動きがイマイチで「これなら行けるか」と思った矢先の後半立ち上がり、増嶋が右コーナーキックをニアで合わせて同点。「行けるかも」にかわった。

そして時計が進む。後半80分を過ぎる。同点。ホーム小瀬。「行けるんじゃないか」、「いや行ける」との雰囲気がスタジアムからも、スカパーの解説者の言葉からも伝わってくる。そして、89分、「行けた」瞬間がやって来た。左ききのアルベルトのトラップは少し流れてしまったが、右足のシュートがニアを破った。

あのアルベルトの喜びようはどうよ。(足、怪我をしてしまったようだけど)
小瀬劇場、またも、だった。 大きい勝ち点3だ。

来週以降は川崎F(アウェイ)、千葉(ホーム)、G大阪(アウェイ)、横浜Fマリノス(ホーム)と続くが勝ち点を取れそうなのは千葉のホームゲームくらいか。いや、この日ケガ人、退場者も出たので下手をすると4試合で勝ち点0もあるかも知れない。当面のライバルの大宮は横浜マリノス(アウェイ)、新潟(アウェイ)、広島(ホーム)、横浜FC(アウェイ)。甲府よりも対戦相手は楽だが、果たしてどうなるか?11月18日の直接対決までに勝ち点で上にいたいのだけれど。

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