栄誉はドイツ、名誉はチーム上川

  • レキ
    2006年07月09日 20:32 visibility109


自国ということもあってか、ドイツ代表は気力十分。少々エキサイトしすぎているようにも見えるほど。

 

15分を過ぎるとドイツが優勢な展開。ボールを自分たちのものに。
再三のCKとFKのチャンスがあるが決めることができない。

 

GKリカルドの出番が多くなる。も、粘りのディフェンスを見せるポルトガル代表。

 

走る走る上川主審。
どうしても目が追って、上川主審が気になってしまう

 

シュバインシュタイガーの左サイドから中央へ切れ込むドリブル。そしてミドルシュート。今大会の特徴でもある、ボールの個性からの揺れがあるのか、リカルドの両手の間をすり抜けるようにゴールネットへ。観ていて不思議だったがスローモーションで見ている気がした。

 

続けざまにシュバインシュタイガーがFKをシュート気味に打ち、これをペチがクリアミスでオウンゴー

ル。

 

勝利の女神がいるのなら、確実にドイツに微笑んでいる。

 

2点を手に入れ、攻め手をなくさせる守備をするドイツ。
デコのいいシュートも、試合を通じて常に気合が入りつつ落ち着いているカーンがゴールを許さない。

 

     あっ、シューマッハだ。

 

ヌノ・ゴメス、フィーゴが投入されるが状況は変わらず、
パウレタの1トップはどうだったのだろう。特に決勝トーナメントに入ってから、ポルトガルの攻撃がワンパターンで中央を破ってくる怖さがなかった。ヌノ・ゴメスとの2トップをもっと試してみてもおもしろかった

ろう。

 

そしてまたもやシュバインシュタイガーが1点目と同じように中央に切れ込みながらミドルシュート。1点目よりもシュートコースも申し分なく、反応するもリカルドに止めることのできないゴールが決まった。

 

カーン、ファインセーブもあったがゴールへ向かうボールが偶然足に当たりゴールを許さない場面もあった。やはりチームのためにこれまで耐えながらも気を抜いていないでいたからこそのプレーだろう。

 

フィーゴのクロスからヌノ・ゴメスが体ごとのヘディングで1点返す。ポルトガルの意地。これはこの日好調のカーンにもどうしようもないものだった。

 

勝つべくして勝ったようなドイツ代表。ドイツ国民、選手ともに準決勝での負け方を振り払うことのできた勝利、そして3位の座だったのではないか。

 

上川主審は常によく見ていたと思う。ファウルかそうでないか、ハンドかそうでないか、選手のアピールに惑わされることもなく、毅然とした態度で裁いていた。
試合後、メダルを胸にかけ、なんとも誇らしげな笑顔をしていた上川主審の表情が印象的だった。

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